SHIFTがはじめた採用広報・コンテンツ制作#5 取材で話を深ぼるコツ・執筆前の準備
はじめに
こんにちは!SHIFT人事、採用開発グループの梅田です。SHIFTの採用コンテンツの企画・編集・ディレクションを担っています。
採用広報の当事者として「私たちはこうやった」を全公開する連載、第5回の本記事では取材で注意していることと、執筆前の準備について話します。
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取材冒頭に伝える、意外と大事なこと
取材は基本的にオンラインで1時間で、対談や座談会の場合は1時間半に設定しておくこともあります。よく聞かれるのですが写真は取材中に撮るのではなく、別途30分いただいて撮影しています。取材では話すことに集中していただくほうがいいと考えているからです。
取材冒頭で伝えることは・・・
終了予定時間
→5分前終了を目指して質問をしていきます。事前に伝えた質問それぞれに何分ぐらいかけて語ってもらっていいかも伝えられると尚よいです。
公開前に原稿確認してもらえること
→表現やニュアンス、それから話したけど原稿には入れないなどは後から調整ができるので安心してもらいます。「これ話して大丈夫かな?」と心のブレーキがかかってしまうと深い話が引き出せないので、ここはとても重要です。この場ではいったんなんでも話してください、と伝えます。
録画、録音を行うこと
→社外に公開はされないが、執筆や編集に活用させていただくことを伝えます。
ちなみにこうした諸連絡の前後でアイスブレイクをいれてもいいですね。同じ会で働く仲間なので話題はいくらでもあると思います。大事なのは明るく温かい雰囲気をつくることなので、私はよくプライベートな話をします。
その後、ライターさんを起用している場合はバトンタッチして取材を進めてもらいます。
話を深ぼるのって難しい。だから「簡単にわかったふりをしない」
コンテンツ担当者が聞く場合はプロではないので、話を深ぼることに苦労することもあるかもしれません。
そんなときはとにかく 「簡単にわかったふりをしない」ということが大事だと思っています。ビジネスの世界では理解が早いとか、1言えば10伝わるというのがポジティブに捉えられますが、コンテンツ制作や取材・編集においてはむしろ逆ではないかと私は考えていて。
分かった気になるのが一番危ないので単語の意味はもちろん、「なぜその出来事が起こったのか、背景やそれまでの流れは?」「なぜそう思ったのか。その時どう感じたか」「その後、どんな変化があったのか」など、そのエピソードを小説のワンシーンのようにイメージできるまで聞いていきます。
注意したいのは抽象的な話が続くとき。概念論は読者を飽きさせるので、具体的なエピソードを聞くようにしています。スムーズにうまくいった話もいいですが、苦労した話や悩んだ点を聞くことで、その人らしい・その会社らしい壁の乗り越え方がみえて面白い記事になると思います。
想定質問に縛られすぎないことも大事
こうした深ぼりを進めるうえでのポイントは、「想定質問に縛られないこと」です。
あくまで「想定」なので、取材で聞けた「ここ面白いな」と思ったポイントに照準を絞って話を聞いていい。例えば通説と違う点が出てきたら「なぜ」を深堀りたいですし、冷静沈着で感情をあまり出さない人が、その時の気持ちを吐露したら食らいつくようにしています。
途中で自分の理解が正しいか言い換えて確認したり、他のエピソードとつながる部分があればそれを伝えたりすることで、話し手にとっても新しい発見となります。
ナナメの質問をいれるのもいいですね。「やらないことは?」とか「できないことは?」、あえて相手の言葉を否定してもいい。「あなたの言葉に反して、私からはこう見えますが・・・」と。その時の純粋な感想をぶつけてみると、思いがけない展開につながるように思います。
そうして「純粋に取材を楽しむこと」に慣れてきたら、取材途中でその記事の「筋」が見えてくるようになってきます。この後に話す編集と合わせて20回ぐらい取材をこなせば、この記事で言いたいことはこれだな、とか、ここがタイトルになりそうだな、とか聞きながらイメージをもてるようになってくると思います。
取材直後に構成案を考えるor執筆を始める
取材を終えたら直後に構成案を考えるようにしています。(自分たちで執筆する場合。ライターさんを起用する場合は、ライターさんが対応)
よく言われる「文字起こし」は私たちの場合はスキップ。「鉄は熱いうちに打て」しかり、取材後すぐに、この記事で伝えたいこと=タイトルやリード、読後感を言語化します。
そうして具体的に原稿での流れ=構成案をざっくりとまとめています。一番シンプルなのは時系列でまとめる方法ですが、こればかりだと似た雰囲気の記事が多くなってしまいます。
一方で、今→過去を振り返る→未来へ、という構成や、今→今をふかぼり→背景にあるカルチャーなどといった構成にすることもできます。誰に何を伝えたいのか、どんな読後感をもってもらいたいのかに立ち戻って考えます。
守破離という言葉がありますが、まずは小学校で習った「起承転結」を意識して、記事の盛り上がりをちゃんとつくってみましょう。型を破るから型破り、型がないのは形なし、とは有名な歌舞伎役者の言葉でしたかね?
だいたい私たちは3章構成にしていますが、より細かく章を区切ってもいいと思います。章の見出しがクッションとなり、より読みやすくなるメリットがあるからです。
但し注意するのは「1章=1テーマ」 であること。その章で伝えたいことを1つに絞るようにします。
さてここまでが執筆の準備段階。いよいよ完成に向け、次回記事では、執筆・編集で意識しているポイントやtipsをお伝えしたいと思います。
<<連載一覧>>
#1 連載スタート!「私たちはこうやった」全公開します!
#2 チームのミッションを明文化した
#3 KGI、KPIの設定
#4 記事のテーマを考えて、関係者と方向性をすり合わせる
#5 取材での注意点・執筆前の準備
#6 編集について
#7 撮影・サムネイル作成
#8 公開・社内共有
#9 記事の活用
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