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SHIFTがはじめた採用広報・コンテンツ制作#6 編集について


はじめに


こんにちは!SHIFT人事、採用開発グループの梅田です。SHIFTの採用コンテンツの企画・編集・ディレクションを担っています。

採用広報の当事者として「私たちはこうやった」を全公開する連載、第6回の本記事では記事編集について話します。

ライターさんから頂いた初稿をどう編集しているのかポイントを書きますが、ご自身の執筆においても同じことが言えるかなと思いますので参考になさってください。

▼本連載はこんな人に読んでもらいたい!
・採用広報にアサインされたが、何から手をつければいいのかわからない
・ひとり採用広報で、自分のやり方があっているのか不安。事例を知りたい
・大企業の採用広報担当。ネタは多いが企画方法、成果の見せ方が分からない

▼年間約200本の記事が公開されるSHIFTキャリア採用サイト


執筆者プロフィール:採用開発グループ 採用コンテンツ編集長 梅田 
総合商社の総合職、ベンチャー人事、経済誌におけるクライアントコンテンツ制作を経て2023年1月SHIFT入社。年間約200本のインタビュー記事の企画・ディレクション・制作を担う。人の話を聞いてすぐに感動して熱くなる性格で、年々涙もろくなっている。二児の母、和歌山からリモートワーク中。 ライフワークは、いけばな(草月流1級師範)

原稿を受け取ったあなたが、最初の読者である


編集の際に大事にしているのは、「森を見て、木を見る」ということです。

全体を見て、タイトルやリード・大まかな流れがOKなら、細かな表現や単語に赤を入れるという流れ。いきなりこまかな修正をいれることはしません。

森を見る=ざっと原稿を最後まで読めるかどうか。

私が某メディアで編集にはじめて携わったとき、師匠によく言われました「1章の途中で読むの辞めた(それ以上読めなかった)」とか、「最後まで読めないので、一度お戻しします」とか。笑

原稿をみる編集者は、その記事の「最初の読者」 です。まずタイトルとリードが目に飛び込んできて、スムーズに内容が理解できるか・面白そうと思えるかがとても大事だと思っています。

自分で執筆した場合はフレッシュな頭で再度みることが大事。あえて2-3日置いておくようにしてみてください。

タイトルはだいたい35文字~40文字程度、2文で構成することがスタンダードですが、その前後文につながりがあるか。「AだからB」もしくは「BなぜならA」のような意味のつながり・ロジックが正しいかを確認します。

なによりもそのタイトルが、本当にその記事で伝えたいことなのか?これは原稿全体を読んで、またタイトルに立ち戻って最後に調整もしています。

タイトルを少し変えるだけで、印象が変わる


一つ、例を挙げてみたいと思います。こちらの記事 です。初稿のタイトルは、

「前職で仕事用のキャラを作っていた私がSHIFTで見つけた自分らしい働き方」

仕事用のキャラ、という言葉はいい意味でひっかかるのですが、タイトルというよりも「テーマ」に近いかもしれません。文字数に上限のあるなかで、「SHIFT」と社名をいれるのはもったいない、そもそも1文が長いなど、マイナス要因をまず抽出します。

そのうえで、この記事で伝えたいことなのに抜け落ちている情報を追加します。それが「ブランクと挑戦の先にSHIFTに来た、ブランクのある私をSHIFTは受け入れてくれた」ということです。

それだけでなく「仕事用のキャラを脱いで、楽しく働けているよ」ということを後半の文章につなげるかたちで、以下のようにしました。

ブランクと挑戦の先にたどり着いた。「仕事用のキャラ」を脱いで自分らしく働くいま

どうでしょうか、少しドラマチックな雰囲気がでたのではないでしょうか。この記事で伝えたいことはなにかをしっかり考え、時には数時間、1日かけてタイトルを考えることもあります。

コンテンツを多く公開するので出来る限り解像度の高い、その取材対象者ならではのタイトルをつけるという点も意識しています。そうでなければ同じテーマ、既視感のあるタイトルで、「なんか見たことあるな」という記事が増えてしまうから。

リード文の作り方


リードもタイトル同様にとても重要です。

リード文はタイトルを回収するもの。ペルソナが気になる内容から記述できているか文章の一つ一つの順番にも気を配っています。例えば先に挙げた例の記事で、当初の原稿でのリードは以下でした。

新たにやりたいことが見つかったとき、転職を考える人が多いかもしれません。SHIFTなら、そのやりたいことがシステム開発領域である限り、社内で居場所を見つけられます。

「自分の好きなことをリストアップできていれば、SHIFTで挑戦できます」
そう話すI.S.に、SHIFTで働く醍醐味を聞きました。

「新たに~」から始まる最初の文章、「そりゃそうだ」という内容でもったないなと。最初の一文は読者を驚かせるものや「なんで?」と疑問に思わせる文章か、はたまたドラマのように印象的なシーンを切り取るか・・・

それから「SHIFTなら~、挑戦できます」までが、この記事で伝えたいこととズレているのも気になりました。

今回の記事のペルソナが「挑戦心のある人、結果としてキャリアが一直線ではない人」を想定しているので最終的には、以下のようにしました。

「19年勤めたSIを、次の転職先を決めずに辞めた」
一度キャリアをリセットするという勇気がいる行為に対して、表情を変えずに語るI.S.。その後は派遣社員として開発に従事。営業職にも挑戦した彼女は、2021年にSHIFTに入社しました。

「❝SHIFTならブランクがあっても大丈夫だよ❞と背中を押してあげたい」と語るI.S.のこれまでと、入社後の仕事ぶりからSHIFTのカルチャーを紐解いていきます。

タイトルもリード文も「これが正解!」はないだけに毎回迷いますね。数日置いて、フレッシュな頭でみると「あれ?おかしいな」と思うこともあります。

見出しを調整したら、細かな部分を修正する


冒頭に話した「森を見る」の最後が、見出し=各章におけるメッセージです。

構成に関する記事でも伝えましたが、1章1テーマが基本でありルールなので、その章で伝えたいことを見出しに据えます。加工せずに、その章内で最も印象的な発言を、そのまま見出しにすることもあります。

こうして原稿の大筋が形づくられたら細かな表現や修正に着手します。

  • 他社批判と捉えられる表現はないか

  • 会社にネガティブなイメージを与える表現はないか

  • 社外に出していい情報(特に数字面)か

  • 広報で定められた表記ルールに沿っているか

  • 誤字脱字はないか、一文が長すぎないか

また過去の記事との表現の統一にも気を配っています。

PM、PLといったポジション名(役割)や、品質保証エンジニアなのかITエンジニアなのかなど求人名の統一表記も大事なポイントでSHIFTでも対応中です。

今回は編集についてお話しましたが、社員インタビューで大事にしたいのは「ストーリー」。人柄や苦労、努力の結果見えた世界をしっかりを描くこと最初に設計した読者の態度変容をひきおこすことができるか、私たちも日々考え悩んでつくっています。

次回記事では、記事を大きく印象づける写真の撮影やサムネイル画像についてお伝えしたいと思います。

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<<連載一覧>>
#1 連載スタート!「私たちはこうやった」全公開します!
#2 チームのミッションを明文化した
#3  KGI、KPIの設定
#4 記事のテーマを考えて、関係者と方向性をすり合わせる
#5 取材での注意点・執筆前の準備
#6 編集について
#7 撮影・サムネイル作成
#8 公開・社内共有
#9 記事の活用


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