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勉強会をあえてクローズドに対面開催してみた半年ちょっとをふりかえる

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はじめに


こんにちは、SHIFTのいしいと申します。
SHIFTに入社して、もうすぐ6年。SHIFT的にはベテランおじさんです。

今回は、私が半年間にわたって開催したクローズドな勉強会について、
お話ししたいと思います。


勉強会の目的


私が勉強会を始めたきっかけは、
中途未経験の人たちの学ぶ機会の創出
横のつながりを自然に作りたいという思いからでした。

SHIFTにももちろん研修制度はありますし、
有志の勉強会もたくさんあるんですが、
中途未経験ですと、スキルや知識的にも、新参という意味でも、
ちょっと既存の勉強会コミュニティは緊張感がありますよね。

そこで頑張って飛び込んで行くのも一つの試練、
根性の見せ所かもしれませんが、
しなくていい無理をする必要もありませんよね。

ということで、無理なく、気楽にをコンセプトに
自分で勉強会を開いてみることにしました。

勉強会の工夫


場所

まず第一に、勉強習慣を作るだけでなく
人の繋がりを作ることも目的であったので、
オンラインではなく、対面を選びました。

当時、ちょうど本社が移転して、みんなで集まるのにちょうどよい
おしゃれなカフェや会議室が麻布台ヒルズに爆誕していたのも
追い風になって、誰からも異論は出てきませんでした。

↓こちらはエントランスからの景色ですが、
このような高層階からの景色に加えて、ホテルのラウンジのようなカフェ…
活用しない手はありません。

photo:自分で撮影した本社エントランスからの風景

やってみた結果として、対面形式は気分転換という意味でも、
コミュニケーションの意味でも、正解だったと思っています。

ただ一方で、家が遠い人や家庭の事情で
オンラインが良いという人もいたので、
100%対面ではなく、月に1回ずつ対面とオンライン開催を
それぞれ行うような形式でもよかったかもしれません。

ターゲット

今回はオープンなチャットで全体に周知して始めるのではなく、
私の案件上の知り合いのうち、
勉強の必要性を感じているけれども、自宅では集中できなかったり、
土日はつい他のことをしてしまいがちな人たちを中心に声がけをして、
招待性のクローズドな勉強会として開催しました。

理由としては、以下の通りです。

  • 勉強会自体がそういう人(一人よりみんなと一緒の方が勉強できる人)向け

  • 温度感の違う人を集めて、お互いのモチベーションを下げないよう温度感を合わせたかった

  • クローズドにした方が人と人を繋げたり、個々人の状況把握をするのに都合が良かった

おそらくクローズドな勉強会を開かれる方はあまり多くないと思いますが、
実は色々とメリットがあります。

オープンなイベントは幅広い人を集められ、気楽に開催、参加がしやすく、
新しい知り合いを作りやすいと思いますが、
一方で毎回誰が来るか分からない緊張感があったり、
良くも悪くも一人一人の存在感が希薄で、
1回きりの参加になりがちだったり、
参加者のコントロールが難しい面があります。

クローズドなイベントは反対で、
声がけの手間や配慮と言った開催までのコストが高く、
人を集めにくい一方で、一人一人の存在感が強く、
参加者みんながイベントのメインメンバーとなり、
強いリレーションシップを結びやすいです。

関係性が強いと相互協力関係を作りやすかったり、
頻繁にイベントに参加してくれたり、
集まるメンバーが同じになりやすいので、
何度も合う中で深く仲良くなりやすかったりします。

特性上、招待していない人には、
排他的な印象を与えやすい点は注意が必要ですが、
一気に大勢にイベントの存在が知られることは多くないと思うので、
もし、誰かにイベントの存在が知られたときは、誘ってしまえば解決です。

参考に、この半年の勉強会活動としては、
声がけしたメンバーは初期5人くらいで、
ちょっとずつ増員して9名。参加人数は平均で4.5人でした。

あとから招いたメンバーはクローズドの特性上、
参加してすぐは、やや居心地が悪そうな印象がありましたが、
基本的には知り合いが2人以上いることを条件に招待していたので、
時間が解決し、大きな問題にはなりませんでした。

やはり招待性かつ、知り合いが複数いることを前提に
人を増やしていったことと、
思いのほか勉強会の参加者たちが全然案件異動をしなかったので、
メンバーはなかなか増えませんでした。

勉強会の内容

勉強会の形式はもくもく会方式を採用しました。
基本的には自習で開催コストが小さいうえに、
会の最後に行う進捗共有で交流が深められ、
なおかつ幅広い知見に触れられるメリットがあったからです。

ただし、もくもく会は本来その日に自己紹介や
勉強すること(目的)の宣言を行い、
会の最後に進捗ないし学んだことを共有するのですが、
集まるメンツが同じなのと、
土日の朝開催というのもあってメンバーの到着時刻がバラバラすぎて、
自己紹介や目的の宣言は最初のほうだけですぐに形骸化しました。

帰宅時間も人それぞれで、進捗(学んだこと)の共有も
そこそこ強い意志をもっていないと実施が難しく、
基本的には自分(オーナー)がいるときだけの実施でした。

新しい知見やキーワードを知る場にするには進捗の共有は重要ですが、
ランチ時の会話でもある程度達成できること、未経験者は学ぶことが多く、
なんとなく新しい知識やキーワードに触れられても、
それを深く学ぶタイミングまでが遠すぎて、
あまり意味を成していなかったことから、
結果的には、なくても大きなデメリットにはならなかったように思います。

なお、参加時刻はまばらでしたが、ポモドーロテクニックを活用し、
タイマーをなるべく見やすいところに配置することで、
変に集中を途切らせることなく実施ができたと思います。

※ポモドーロテクニックについては、よければこちらをご覧ください!

ちなみにですが、この時、タイマー係を自分で毎回実施するのではなく、
適度に他の人にお願いしておくと、自分がいないときに
その人が自主的にタイマー係をしてくれたりしてとっても助かります。

参考に、実際に行われていた自習内容は以下の通りです。

  • JSTQBや、IPAの基本情報技術者、AWSなどの資格取得系の勉強

  • テスト駆動開発や、リーダブルコード、モブプロベストプラクティスなどのテクニック系の読書

  • 環境構築やコーディングなどの実践

良くも悪くも皆まわりに流されず、思い思いの学習をしていました。
それぞれ違う勉強をしてはいましたが、進捗の共有時には話している中で、
意外な共通点が見つかることもあり、なかなかに興味深かったです。
ただし、集まっているのがカフェとはいえ職場なのもあって、私を含めて
勉強じゃなくて仕事を終わらせておきたい…という気持ちになる人も。
アンチパターンなので、仕事をしている人が出ないように注意しましょう。

開催日時と頻度

土日の午前~お昼に開催しました。
しっかりやりたい人は朝から夕方まで。
予定がある人は午前だけ参加といった柔軟な参加をできるようにしました。

午前でほとんどみんな帰っちゃうような状態だと
うまくいかないかもしれませんが、
われわれの場合は、どうせ家出てきたなら
しっかりやって帰ろうという人が多く、結果的に上手くいきました。

勉強会の開催頻度は月1~2回がベストでした。
それ以上だと、人が分散しすぎたり、
一人だけやたら参加回数が増えたりでバランスが悪くなりました。
みんな土日常に暇なわけはないので、毎週開催はひと月だけ実施してみましたが、やはりちょっと無理がありました。

また、毎月日程調整を行うことで、参加率を高め、
常に一定数の参加者がいるようにしたのも
会の継続という観点では重要だったように思います。

なお補足情報ですが、オフィス街だと土日は
飲食店が閉まっていることが多く、ランチ難民になることがあります。
特に日曜日は開いているお店が少ないので注意が必要です。

実際に勉強会をやってみた結果


勉強会はおおむね好評でした。
特に、ランチや最後の進捗共有での情報共有やコミュニケーションは、
一人で勉強しているときには得られない楽しい時間になったと思います。
他にも、案件異動でもくもく会のメンバー同士で合流することが何度かありましたが、既に顔見知りなので、業務上でのコミュニケーションが
最初から円滑になるメリットもありました。

今はほぼ同じメンバーに少し増員をして、
オンラインでの模擬開発プロジェクト兼モブプロ体験会を開催しており、
模擬プロともくもく会を両方実施するのはキャパオーバーなので、もくもく会を休止していますが、私自身もまた少しアレンジして再開したいなと思っています。

皆さんもぜひクローズドな勉強会開催してみてください。
リラックスして参加できるので気楽ですし、
社風にもよるかもしれませんが、意外と声がけするとけっこう人集まりますよ!


執筆者プロフィール:石井 一成
業界経験8年目。 SHIFTでは、UNIT~GUIテストの自動化アーキテクトを主に担当しているが、 品質プロセスの改善、スクラム体制の構築支援、効率化など、 品質向上の文脈ならチームビルドでもプロセス改善でも何でもやっている。 最近の土日は公式戦に出るべく社交ダンスの練習中心の日々だが、課題は増えるばかり…

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