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Microsoft Power Automateで新しいメールの検知しない問題を解決する方法


CATチーム、テスト管理ツール「CAT」のエヴァンジェリスト石井です。CATの紹介はこちら(公式HP) からどうぞ。

今回はCATの話ではなく、Microsoft Power Automateでつまづいた話を書きます。

受信したらすぐに通知して気づきたいメールがある場合。

Microsoft Teamsへの通知が有効です。Microsoft Power Automateで実現できます。

(参考)具体的な通知のイメージはこちら
重要なメールはTeamsで確実に通知!ミスを減らす最強の方法」)

この時、アクションに「新しいメールが届いたとき (When a new email arrives V3)」というトリガーを使いますが、一部癖があるので上で紹介します。

(画像)メール受信時に動作するトリガー

新しいメールを受信したときのトリガーがほとんど起動しない


このトリガーを設定したワークフローを保存して有効化したのですが、最初、まったくトリガーが動いてくれません。

起動履歴を見ても動いた形跡がない。

どうして...?

ちょっと放置しておくと、夕方ぐらいにたまに起動して通知されることがありました。

そうそう、その調子。ちょっと調子が悪かったのかな?そう思いまた次の日になると起動しません。

こんなことが繰り返しありました。

夕方ぐらいから動き出す


弊社のクローズドな生成AIに聞いてみても核心的な原因を掴めず。ただ、この手のトリガーは実行制限があるようなことを示唆していました。でもすぐには気づかず。

(画像)社内の生成AIにきいてみた

いやしかし夕方ぐらいから動き出すのはなんででしょうか。ここに想いを馳せてみます。

特に業後が多い感覚がありました。

そのとき、だいたい周りのデスクにも人がおらず静かになったときです。

業務が落ち着くと動き出す。なんで…。

日中は受信メールが多すぎるのでは?


日中はもしかしたらリミッターがかかって動かないのかな...そう思い至った答えは次のとおり。

「日中は受信メールが多すぎて一定期間の受信回数上限に達している」

私のメールには日々大量の業務アラートや業務連絡がひっきりなしに飛んできます。

それぞれいらないものが大半のため不要なものはとことん他のフォルダに転送しています。

ただ、それぞれの受信時にこのトリガーの先端にあるはずの「受信を検知して処理を実行するかの判断をする」という処理の上限に引っかかっているのではないか。

実行履歴には載らないものの、それはワークフローが実行しなかっただけで、検知するトリガーは別にひっきりなしに動いているはず。

であれば上限があって、そこに引っかかっていると考えてもおかしくありません。

フォルダを絞ったら動いた!


そのため、このトリガーの条件にメールボックスの条件を追加しました。

そうすると、きたー!!!

日中でも動くようになりました。

今では毎日しっかり動いています。

社内の生成AIにそのことをきいてみるとやはり発動上限はあるようです。

あと、ログの挙動についてもわかりました。見立て通り、トリガーがメールの受信を検知して起動するかどうかのログは、ジョブのログには残らないというのが正しそうです。

ということで「新規メールが届いたとき」というアクションを使うときは必ずフォルダを分け、トリガーが動く回数を減らすことが良さそうです。

参考になれば幸いです!

ではでは!

(宣伝)私の担当するテスト管理ツールのCATもよろしくおねがいします!公式HP


執筆者プロフィール:石井 優
倉庫事業企業のシステム部門にて、基幹システムの開発・保守・導入及び大規模基幹システム移行への参画を経験し、2015年SHIFTへ入社。
CATエヴァンジェリストとして、ツールだけでなくプロジェクト管理プロセスに関する紹介や提案など幅広く活動中。CATやTDのことに興味があればいつでもご連絡ください!

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PHOTO:UnsplashKate Macate