読むだけでPython苦手意識が克服できる!初心者向けPythonマスター講座②生成AIをPythonで使う編
この記事はこんな方に読んでもらいたい
IT全般に関することが苦手なシニア層の方
ITの技術を身につけて職場復帰したい主婦の方
図書館などでITに関する専門書を読んだけれどよくわからなかった学生の方
WindowsユーザーでPCを使って面白いことをしたいと思っている方
前提知識
もしPythonのJupyterLabをインスト―ルしていない方はこちらの記事を参考にインストールをお願いします。
生成AIはPythonと相性がいい
こんにちは。私は(株)SHIFTで主に社内教育を担当している根岸 紳と申します。 今世の中の生成AIはものすごい勢いで進化しています。
弊社でも生成AIを使った「天才くん」という簡単にAIエージェントのようなものが作れるサービスなども展開しています。
今年2025年はさらに生成AIが進化していくと思っています。例えばFigure社が製造する人型ロボットにもChatGPTを作ったOpenAI社の生成AIが搭載され、人型ロボットが自分で考えて行動することもできるようになるようです。※参考記事
そんな生成AIですが、Pythonを使うと便利にいろんなことができるようになります。
今回のテーマと外れますが、画像生成AIをPythonで使えるアプリがあり、そのツールをインストールすれば、枚数の制限を気にせず無料で画像生成AIを使うことができます。
今回は、生成AIをPythonで実行していこうと思います。
そもそもPythonの環境がお手元にない方は、私が以前書いた読むだけでPython苦手意識が克服できる!初心者向けPythonマスター講座① WindowsのPC環境構築からゆっくり始めよう編をご覧ください。
その記事にはJupyterLabというブラウザからPythonが実行できる環境を構築する方法が載っています。
この先のやり方については、JupyterLabをインストールしているという前提で書かせていただきます。
生成AIをPythonで実行すると嬉しいこと
今回生成AIをPythonで実行しますが、読者の皆様からは「生成AIはChatGPTのサイトなどから利用できるのにどうしてPythonから生成AIを使わないといけないのか?」と思う方もいるかと思います。
Pythonから実行することができれば、生成AIへの複数のリクエストをいっぺんに投げたり、生成AIから返ってきた結果をファイルに保存したりすることができます。
それができると、まとまったQAの回答やまとまったSNS投稿の作成ができます。自動化することで夜間や休日にそれらのコンテンツを自動で大量に作成することもできます。
今回紹介するGoogle Geminiは1分間に15リクエスト、1日に1500リクエストも対応してくれるので生成AIを使って大量のアウトプットを生成することができます。
GoogleのGeminiのAPIを使って生成AIをPythonで
今回はGoogleから提供されているGeminiという生成AIを使ってみます。 ChatGPTよりも無料枠の制限が少なく、GoogleのAI Studioからキーを発行するだけですぐにPythonで始めることができます。
ChatGPTのAPIとの違いはこちらです(2025/1/10現在)
以下の表は、ChatGPT無料プランとGoogle Gemini無料プランのAPIを比較したものです:
ここから詳しく説明していきます。
※比較についてはGoogle Geminiの公式ドキュメントとChatGPTの公式ドキュメントを参照しています
Google Geminiの生成AIをPythonで始める方法(2025/1/10現在)
Google AI Studioで生成AIのGeminiを使うためのキーを発行してもらいます(要Googleアカウント)
まず上記のリンクから移動したページでGet API Keyボタンを押しましょう。
Create API Keyボタンからキーを作成することができるのでどこかにコピーしておきましょう
ここからはJupyterLabを使って実行します。もしJupyterLabがインストールされていないようならこちら の記事を読んでインストールしてください。
JupyterLabで新しいノートブックを作ります
このような画面になるかと思います。
青くなっている部分にPythonのコードを入力するとPythonが実行できるようになります。 まずは必要なライブラリをネットからインストールします。こちらをコピペしてください。
pip install google-generativeai python-dotenv
実行する際はCTRL+ENTERで実行することができます。 実行中は左側がアスタリスク(*)になっていますので待ちましょう。
処理が完了したらShift+Enterで新しいプロンプトを開きましょう。 今回はGemniのすごさを知ってもらいたいので複数のプロンプトを1度に処理してみたいと思います。 こちらのコードを貼り付けてください。APIのキーについては取得したAPIキーで補完してください。
import google.generativeai as genai
genai.configure(api_key="【取得したAPIキー】")
gemini_pro = genai.GenerativeModel("gemini-pro")
prompts = ["桃太郎の話を現代風にアレンジしてください", "浦島太郎の話を現代風にアレンジしてください", "シンデレラの話を現代風にアレンジしてください"]
responses = [gemini_pro.generate_content(prompt) for prompt in prompts]
for response in responses:
print(response.text)
そうするとこのように結果が返ってくると思います。(結果はたぶん毎回違います)
そのほかにも画像について説明してくれたり、ほかのライブラリと合わせて使うことで様々なことができます。
詳しいことについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
SHIFTでは生成AIに力を入れています!
SHIFTではAIエージェントのようなものが簡単に作れる天才くんや、研修サービスを幅広く展開するヒンシツ大学ではAIが学べるPythonの研修もご用意しております。ぜひ、SHIFTの展開する生成AI関連のサービスにも興味を持っていただけると嬉しいです。
今後の執筆の励みになりますのでスキしていただけると嬉しいです!
生成AIの世界はどんどん進化していくので業務のいろんな場面で生成AIを活用してみましょう!
ご一読いただきありがとうございました!
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