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【AWS 合格体験記】全冠達成!までのそれなりの道なり


はじめに


SHIFT インフラサービスグループの古野です。

今回は、足掛け3年を通してAWSの資格に挑んだ、いちエンジニアの回想をつづってみたいと思います。

なお、ここでつづった内容は自分はこうやったという個人の感想なので、この勉強法がいいとか問題集はこれがベターとかを推奨するものではないです。くれぐれも誤解なさらぬように(^_^)

では、スタート!

AWS認定の資格について


AWS認定の資格とは、アマゾンウェブサービス(2006年~)が提供している「技術スキルとクラウドの専門知識を検証して、キャリアとビジネスを成長させる」認定の資格のことです。 AWS認定

現在の認定は以下の通りとなっています。(※認定は適宜変更されます)

(図表/筆者作)

先のページでは「2024年2月の時点で、アクティブなAWS認定の数は131万を超えており、過去1年間で 18%増加しました」とも宣伝してます笑。

ちなみに、(自分も過去にお世話になった)IPAが出している情報処理技術者試験の累計の合格者数をみると、平成21年度以降(2009年~)でおよそ200万となっています。 IPA情報処理技術者試験
※注:この統計の令和6年度にはCTB方式の試験(ITパスポート、基本情報、セキュリティマネジメント)は含まれていないようです(おそらく)。

私自身について


資格を取りはじめてから個人アカウントで時々AWSをさわっていますが、足掛け3年の中で仕事としてAWSに携わったのは10カ月くらいです。それ以前はオンプレネットワークを長らくやっていました。このあたりについてはこちらにも書いてますのでご参考に。。
【AWSコミュニティ】NW X Security JAWS勉強会#3に参加して

受験結果について


以下の通りです。

(図表/筆者作)

試験対策の一覧


書籍
DOPまでは書籍も使っていましたが、それ以降はオンライン問題集とSkill Builderだけで対策しましたので、こちらの詳細はふりかえりの部分で書くことにします。

オンライン問題集(ABC順)

いちばんお世話になった問題集です。各試験で全問題を3周と本試験モードという模擬試験を複数回実施しました。本試験モードでAssociateなら8割、ProfessionalとSpecialtyなら9割以上を取っておくと無難でした笑。
が、ANSだけはそれが通用しなかったので対策の追加見直しをおこないました。

ANSの1回目が不合格となった後の再試験対策で使用しました。
(AWS Advanced Networking Specialty Ultimate:$29.99)
多数の問題にあたるという意味では有効だったかと思っています。

SAA、SAPとANSの再試験対策で使用しました。
SAAとSAPで使ってみた感じとして自分には合ってないなーと思ったので笑、それ以降は使わなかったです。ANSでは↑と同様とにかく多数の問題にあたるという目的のためだけに使用しました。

(上記参考の筆者ページ)

2番目にお世話になった問題集です。
AWSの認定はワールドワイドなので米国の方で問題作られているはず(おそらく)。で、ANSの1回目から使いはじめました。問題の難易度は本番より高く細かいところまで問われる部分もありましたが、自分には合ってるなーとの感じでした笑。
なお、日本語翻訳で使っているとなぜか途中でハングアップしてしまうこともあったので、練習モードもしくは小まめにセーブして再開するようにしていました。(65問中、60問解き終わった後でクリアされてしまったことが何回もあり笑)

お値段も問題集だけなら(セールス期間もあって)手頃な感じでした。

(上記参考の筆者ページ)

AWS Skill Builder (参考)
こちらはAWSが公式に出している問題集等になります。無料と有料の2種類ありますが、自分は無料版のみ使わせていただきました笑。
試験対策講座(数時間程度)は試験準備の中ごろに、公式練習問題(30分~1時間)は本番試験の直前(1日前)にいつも実施していました。
なお一部には、公式練習問題を直前に実施して点数悪かったら心折れるというご意見もみられるようですが、自分はそんなことなかったですね。それまでやってきた自分を信じきる笑。実際、最後のDEAの場合は55点(それまでは最低60点が2回)だったし。。

あと、Skill Builderとは別に以前は10問程度の試験問題サンプルも公開されていたのですが今はなくなっているようです。それまでは、まずこのサンプルを解いて問題の雰囲気を確かめてから試験準備を開始していました。

(上記参考の筆者ページ)

試験対策をふりかえって


SAAとSAP

  • AWSは右も左もわからない状態でしたので、まずは全体像をつかむために以下の書籍の読み込みからはじめ、引き続き問題集に取り組みました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版」
「AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集」
「一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト[CO2対応]直前対策テキスト 」
「AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル」
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル」

  • 次に、先述のオンライン問題集を並行で実施しました。両方とも準備期間はそれぞれ3~4カ月くらいでした。

SCSとANS

  • それまでオンプレのネットワークとNWセキュリティに携わっていたので、次に資格取るならこの2つだな!ということで準備しました。こちらは専門の書籍が出ていたのでその読み込みからはじめ、その後オンライン問題集に取り組みました。

「要点整理から攻略する – AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識」
「要点整理から攻略する – AWS認定 セキュリティ-専門知識」

  • ここで唯一の不合格が発生したのです(自分がいちばん得意としていたはずのANSで!)。今ふりかえっても難易度がいちばん高かったなという感じです(自分としては)。他の試験はおよそ30分ほどは余らせてフラグ付けた設問の見直しをできていたのですが、ANSの1回目はギリギリまで問題と格闘して見直し時間が残ってませんでした。で、試験直後に「あ!落ちたな」と。。

  • 両方とも準備期間はそれぞれ2カ月くらいでした。 (ANSは再受験の準備としてプラス1カ月)

DOP

  • DOP受ける前に、ふつうはアソシエイト(SOA、DVA)を先に受ける方が多いかと思いますが、自分は違いました。当時の前職での資格手当ではAWSのアソシエイトはSAAしかもらえず、その反面プロフェッショナル資格はかなり手厚い報奨金が用意されていたので、金に目がくらんだ笑というのが理由ですホント(^_^;)

  • でも、DOPとしての本は出てなかったので、以下の書籍を読み込んだ後でオンライン問題集に取り組みました。

「ポケットスタディ AWS認定デベロッパーアソシエイト[DVA-C02対応]」

  • 準備期間は3カ月くらいでした。

  • 専門分野の違いもあって自分の理解もなかなか進まず正直苦しい日々が続きましたが、試験翌日のライブ(推し) にスッキリとした気分で参加する!との思いだけで乗り越えたかと思います笑。

CLFとSOAとDVA

  • もともと全冠取得は考えてなかったのですが(自分には関係ないかなと)、2024年1月にAWS認定の変更でそれまでの12資格から10資格に減って且つスペシャリティはMLSのみとなったので、それなら何とか残り半分の5資格取ればいけるかなーと考え直しました。
    でも、2024年10月のアナウンスで12資格に増えたのだけどね。。 (2025 Japan AWS All Certifications Engineers クライテリアのお知らせ)

  • 上位となるプロフェッショナル資格は取得済だったので、いちばんよく使ったオンライン問題集のみの準備で済ませました。

  • 準備期間として、CLFは2週間、SOAとDVAは1カ月くらいでした。

AIFとMLSとMLA

  • AIは全く知らなかったので、まずはMLSの合格体験記をネットであさりました。で、最初にAIに関する基礎知識を習得するためにはG検定がよさそうとのことでそちらの資格取得をめざしました。この顛末はこちらに書いてますのでご参考に。。 【G検定 合格体験記】AI未経験でも大丈夫!

  • MLSの試験準備中にAIFとMLAが追加となり、でもこの2つはベータ版開始されてからそんなに日も経ってないので問題集とかはほとんど世に出てなかったです。ならば、MLSの延長で準備すれば何とかなる!と思ってMLSの前後1週間に受験日程を決めて即申し込みました。

  • 2つのオンライン問題集を使用し、準備期間としてはMLSは3カ月、AIFとMLAも同時並行で1カ月くらいでした。

DEA

  • 最後の1つでしたが特に気合も入れず、それまでと同様に淡々と準備を進めました。

  • 2つのオンライン問題集を使用し、準備期間としては1カ月半くらいでした。

エビングハウスの忘却曲線
試験準備で心がけたことは、どんなに忙しくても1日15分でもいいから問題を解くということ、これだけです。人間は忘れます(都合悪いことは特に笑)「忘却曲線」

こちらに関して以下の本を何度も読み返しました。

「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法―」

試験当日のあれこれ


試験時間と場所
試験時間は日曜(必ず前日が休日)の朝10:15開始で統一しました。
10:00の方がキリがよいのですが、10:00開始のつもりで10:15とし心に余裕を持たせるためです。場所は自宅近くのピアソンのテストセンターの2か所のうちどちらかとしました(ホントは1か所に統一したかったのですが、センターが休日休みのケースもあったので)。

事件その1
2回目の試験時に、身分証明書を2つ持っていくのを忘れて1つしか持参してなかったので「あー日程変更して受験料も追加かー」とあきらめていたところ、受付の方が「クレジットカードはお持ちでしょうか」と。で、助かりました。
1回目はちゃんと持って行ってたのでうっかりミスでした。皆さんも気をつけましょう(^_^)

事件その2
花粉症っぽい自分は、受付でいつもティッシュを何枚かいただいて試験室に持ち込み、だけど使わずに済むことがほとんどでそのままポケットに入れて自宅で処分してたのですが、とある試験時には未使用のティッシュが受付で回収されました。 (同じセンターで何度も受験していてはじめてのことでした)
いちおう理由を聞いてみたところ「ティッシュに何か書いて持ち出すことを防ぐため」と。うーむ、誰か過去にやった人間がいるのだろうか。。

事件その3
とある試験時に、免許証の写真と実際の風貌が大きく違っていたため疑われ、もう一度お顔拝見できますかと受付の方に2度見されました笑。まあ、4年以上前の写真ですからねーと笑ってその場をしのいだ自分です(^_^;)

おわりに


以上となります。ご参考にしていただければ幸いです。

おまけ


AWS Japanでは5年前ほどから全認定の取得者を「AWS All Certifications Engineers」としてほめてくれます!

人数の推移をみると、14名(2020年)→91名(2021年)→340名(2022年)→579名(2023年)→1,222名(2024年)となっており、今年は2,000名を突破するのではないかと予想してます。

(2020年) (2021年) (2022年) (2023年) (2024年)


執筆者プロフィール:Shintaro Furuno
レガシー言語のプログラマーを経て、SIerにてオンプレのネットワークエンジニアを20数年経験後、AWSエンジニアを志望してSHIFTへ入社。ようやく志望通りに進みはじめそうな今日この頃。。

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PHOTO:UnsplashTOMOKO UJI