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AWSの勉強をこれから始めたいと思う人にむけた学習アドバイス


はじめに


こんにちは。SHIFT ナショナルセキュリティGのaです。
私は元々アジャイルグループに所属し、主にソフトウェアテストに取り組んで来たのですが、現在はITインフラの設計・構築案件に関わっています。
「ソフトウェアテスト」と「インフラ設計・構築」って、全然違う領域ではあるのですがご縁があり現在インフラの設計・構築現場で奮闘しております。
新しい分野に挑戦するのは大変ですが、それも成長の一環として楽しんでいます。

今回は「AWSの勉強をこれから始めたいと思うひとへ」ということで、AWSの資格取得に向けてこれから頑張ろうと思う方向けに、私からちょっとでも役に立つアドバイスができたらなと思いブログを書きます。
よかったら最後まで読んでみてください。

私の経歴と資格

改めまして、私の経歴ですが、新卒でシステムの運用保守を担当し、その後2022年にSHIFTに入社しました。そこで約1年間、テスト案件に従事し、その後セキュリティ案件を経て、現在はインフラ設計・構築の案件に取り組んでいます。

SHIFTに入社してからは、以下の資格を取得してきました
テスト関連の資格

  • JSTQB FL

  • TPI NEXT

スクラムマスターの資格

  • PSM1

  • PSM2

IT関連

  • ITパスポート

  • AWS CCP

  • AWS SAA

  • UiPath / RPAデベロッパー 基礎プログラム

  • AZ-900 (Azure Fundamentals)

  • 情報セキュリティマネジメント試験

ブログを書こうと思った背景


実は過去にAWSのクラウドプラクティショナーの合格体験記についてブログを書いたことがあります。

そのブログでは「AWSはこういう資格で、この教材を使って、過去問をこれくらい問いたら合格したよ~」というよくある資格合格体験記を書いています。

今回はちょっと違った形で勉強方法についてアプローチしたいと思います。具体的には「頭に残る」「仕事でつかえる状態にする」そんな学習方法を今回は紹介したいと思っています。

正直、AWS Certified Solutions Architectぐらいのレベルまでだったら過去問周回ごり押しで合格できます。新卒当時、右も左もわからない自分がそのやり方で合格したので間違いないです。※あくまで個人の見解です
昔話になりますが、SHIFTに来る前の会社の新人研修の中でAWS Certified Solutions Architectの合格がノルマだったので必死にやりました。(ごり押しました。)

するとどうなったか。見事に忘れるんです。仕事でAWSをいじっても何が何だかなんです。ごり押し合格すると資格を取ったのに使えないという悲しい現実が待ってます。そうして私はSHIFTに入ってからもう一度AWSを一から学びなおすことになりました。

今回私が紹介するのは資格合格のための勉強法ではなくて身になる勉強法です。遠回りかもしれませんが、急がば回れです。少しでも参考になると嬉しいです。

AWSとは


AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。サーバー、ストレージ、データベース、ネットワークなどのITリソースを、インターネットを通じて必要なときに使えるようにするサービスです。利用者は、物理的な設備を持つ必要がなく、必要な分だけのリソースを使ってコストを抑えつつスケーラブルなインフラを構築できます。

なにから学べばいいの


AWSの参考書を見た時に何が何だかわからないという方は、AWSの用語や仕組み以前にそもそもインフラのことを知らない状態であると思います。

インフラの基礎知識がないと、AWSのサービスがどういった目的で使われるのか、どうやって組み合わせるのかがイメージしづらいです。AWSの用語が頭に入らないのはそのせいです。

そこで、まずはインフラの基礎を理解することから始めると良いと思います。ネットワーク、ストレージ、仮想化、サーバー管理、セキュリティなどの基本的な概念を把握することが、AWSを学ぶための土台となります。
以下のステップを参考にしてみてください。

ネットワークの基本を学ぶ

インフラの要となるネットワークの理解は不可欠です。ネットワークとは、コンピュータ同士がどのように接続され、データを送受信しているのかを理解する技術です。特に、以下の概念を理解しておくと役立ちます。

  • IPアドレスやDNSの仕組み

  • LANとWANの違い

  • ファイアウォールやVPNなどのセキュリティ対策

AWSのサービスは、仮想ネットワークの上で動作するため、これらの基礎を理解することで、AWS内でのリソースの接続やセキュリティグループの設定がより明確になります。

ネットワークが学べるおすすめ教材

3分間ネットワーク
3分間ネットワークというのは初心者から中級者向けに、ネットワーク技術やプロトコルを簡単に理解できるように説明しているウェブサイトです。
このサイトの特徴は、各トピックが短時間で読めるようにコンパクトにまとめられていることです。
例えば、TCP/IPやDNS、ルーティングなど、ネットワークの基本概念から応用的な内容まで、広範囲にわたるトピックが扱われています。

「3分間ネットワーク」は、初心者でも分かりやすいように図や例を用いながら説明されているため、ネットワーク技術の基礎を効率的に学ぶのに役立ちます。
また、専門用語や難しい概念も平易な言葉で解説されているので、ネットワークの知識を深めたい人にとって良いリソースです。

サーバーやコンピューティングの概念

AWSには、EC2やLambdaといったコンピューティングリソースがありますが、これらは物理サーバーや仮想サーバーの考え方を元に設計されています。サーバーの基礎を学んでおくことで、AWSのサービスが何を提供しているのかが具体的にイメージしやすくなります。

  • 物理サーバー vs 仮想サーバー

  • OS(オペレーティングシステム)の役割

  • コンテナ化技術(Dockerなど)の基本

ストレージの基礎を理解する

AWSには、S3やEBSなど多くのストレージサービスがあります。それぞれのサービスは目的や仕組みが異なるため、ストレージの基礎を理解しておくことが重要です。

  • NASやSANの違い

  • ファイルシステムとブロックストレージの基本

  • バックアップやデータレプリケーションの重要性

仮想化技術

仮想化技術は、クラウドの心臓部です。AWSのEC2や他のクラウドリソースは、仮想化技術をベースにしています。仮想化の仕組みを知ることで、リソースの効率的な管理やスケーラビリティが理解できます。

  • ハイパーバイザー(例えば、VMware、Xenなど)の基本

  • 仮想マシン(VM)とコンテナの違い

  • 仮想ネットワークの概念

セキュリティの基礎知識

クラウド環境ではセキュリティが最重要です。AWSもセキュリティを重視していますが、インフラセキュリティの基礎を理解しておくことで、アクセス制御やデータ保護に関する設定が理解しやすくなります。

  • アクセス制御(IAMなどの権限管理)

  • 暗号化技術(TLS/SSL、暗号化ストレージ)

  • セキュリティグループやファイアウォール

おすすめ教材

インフラを含めたIT知識を網羅的に学べる教材として自分は以下を推します。

これは応用情報処理技術者試験の資格を取りましょうと言いたいわけではなく、技術書として非常に役に立つと思ったのでぜひ読み物としてという思いで紹介します。

応用情報処理の参考書は、AWSの学習を始める前に、ネットワーク、サーバー、コンピューティング、ストレージ、仮想化技術など、ITの基礎を網羅的に学ぶための教材として適していると思います。
これらの知識がしっかりと身についていると、AWSの仕組みやサービスを理解する上で、自然と「なるほど、こういうことか!」と腑に落ちやすくなります。

AWSの学びをスムーズに進めるための土台作りとして、応用情報処理の勉強はかなりおすすめです!

上記が済んだらいよいよAWSの学習に進むタイミング


AWSのクラウドプラクティショナーの合格体験記ブログに勉強方法や学習期間が書いてあるので参考になると思います。

ちょっと脳の話


ここで少し脳と記憶にまつわる話をします。

まずは右脳と左脳の役割の違いから

右脳は、空間認識や形、色、情景、音楽など、感覚的な情報を処理することに長けているそうです。たとえば、風景を見たときに「その美しさを感じ取る」部分が右脳の働きです。
左脳は、論理的思考や言語、数字、計算などを担当しているようで、たとえば、文章を読んで理解したり、数学の問題を解いたりする時に主に左脳が働いています。

記憶との関係

言葉や情報を記憶する際に、ただ単に文字や音だけを覚えるのではなく、それに関連するイメージや情景を一緒に思い浮かべることで、記憶が強化されると言われています。これは右脳と左脳が同時に働き、情報がより多角的に脳に保存されるためだからだそう。

つまり、AWSの用語を単に記憶するのではなく、イメージとして覚える。実際AWSはクラウドサービスなので実物をイメージするってなると難しいので、物理サーバー構成に置き換えて考えてみるのが私のおすすめです。

手軽に手に入るサーバ


実際に本物を購入しようとするとすごいお高いし、実際に使うわけでもないのに買うのはもったいないでも実物をみてみたい、、、
そんな悩みを解決するぴったりのアイテムがあります。 それがこちら「手のひらネットワーク機器

これは本物そっくりのサーバ、サーバラック、LANケーブルまで!手軽に小さいサイズで手に入ります。(実際にLANケーブル接続したりできるみたいです。でもやはり通信とかはできません、、、笑)
一旦これで物理的な形をイメージする→サーバーの役割や機能を調べてイメージする→AWSの用語やソリューションとマッピングする
っていう流れで勉強すると「うーーーんわかんない」っていうことが起こりずらいと思います。

実際にAWSを触ってみる


物理的なサーバなどをイメージできたらAWSのサービスを触ってみると今度はAWS のイメージも湧いておすすめです。
AWSでWordpressを立ち上げるというチュートリアルが公式が出しているので参考になります。

最後に


いかがでしょうか。今回は「AWSの勉強をこれから始めたいと思う人にむけた学習アドバイス」ということでAWSの学習に奮闘してる方のお役に少しでも役に立つ内容になっていたら嬉しいです。
私自身これからもAWSの資格取得に向けて頑張っていくので、晴れて合格できたときにはまた情報発信していきます!


執筆者プロフィール:a
新卒でSEとしてシステムの運用保守を経験。2022年7月SHIFTに第二新卒で入社。現在は、QAエンジニアとして日々奮闘中。 好きな食べ物はたけのこの里。

参考


[1]「AWS Certified Solutions Architect - Associate」https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
[2]「Amazon ネットワーク機器メーカー 監修 手のひらネットワーク機器1.1 全4種 」https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%A9%9F%E5%99%A8%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-%E7%9B%A3%E4%BF%AE-%E6%89%8B%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%82%89%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%A9%9F%E5%99%A81-1-%E5%85%A84%E7%A8%AE/dp/B0D739R1MW/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2V2D1B25Z7FBJ&dib=eyJ2IjoiMSJ9.8rMf7Unyy3WGQgQFCRsiLBZqrPJtBGtVwAQDwiDIh8q_fy85_w_kxyIo-WS2wEMDSCfqLX4JBV1lXJ66yYCfGgUOeYJMf4WcMM10cXw6VbjStZd-qLPPRJ7FzArICwyrWfidvB26ZM2zOHxe8vZbO-3IcT6JsJmPyzhHE494ivOztTdaaEK0yEKEU0pBOYysMmzTiUwyUapKy-G_9iwCEC16GvYhzBUA3zV1knDstlHNSUG0XBB2vu4FjcKscNBuM4GqM3ZzrkkpbogGTEdCmQ0kJjPRM9YDuoTHE4xhoOY.QQZ6NdZ1XuRGxMBMHGswGs2Lpe7r_0hjeorsElqOPDY&dib_tag=se&keywords=%E6%89%8B%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%82%89%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF&qid=1726056055&sprefix=%E6%89%8B%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%82%89%E3%81%AD%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%82%8F%E3%83%BC%E3%81%8F%2Caps%2C626&sr=8-1 [3]3 Minutes Networking
https://www5e.biglobe.ne.jp/aji/3min/
[4]Amazon 令和06年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本
https://www.amazon.co.jp/%E4%BB%A4%E5%92%8C06%E5%B9%B4%E3%80%90%E6%98%A5%E6%9C%9F%E3%80%91%E3%80%90%E7%A7%8B%E6%9C%9F%E3%80%91-%E5%BF%9C%E7%94%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85-%E5%90%88%E6%A0%BC%E6%95%99%E6%9C%AC-%E5%A4%A7%E6%BB%9D-%E3%81%BF%E3%82%84%E5%AD%90/dp/4297138654/ref=asc_df_4297138654/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=707442440604&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=3302749448776451285&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009313&hvtargid=pla-2247804171598&psc=1&mcid=c3dea1aa056d3e7ab376dbf97633657d&th=1&psc=1&gad_source=1
[7]AWSチュートリアルhttps://docs.aws.amazon.com/ja_jp/linux/al2023/ug/tutorials-al2023.html
[6]記事中画像:Canvaにて作成https://www.canva.com/ja_jp/

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