タロットカード・コンサルティング
はじめに
ごきげんよう、SHIFTで一番出世する男、松田です。 21新卒入社で、2年半ほどゲームのテストを担当し、今年頭からコンサルに転向しました。 会う人会う人に「そろそろ出世しましたか?」と聞かれる今日この頃です。
クリスマス間近ということで、プレゼントをもらう側からあげる側にシフトする歳になってきたと実感します。 中2の時分に(こちらからねだって)ヌンチャクをもらって、単発の技はだいたいマスターするぐらいにはやり込んだのですが、おかげで変な趣味をたくさん身に付ける大人に育ちました。プレゼントが子どもに与える影響はなかなかばかにならないので、いつの日かプレゼントをあげるタイミングが来れば、子どもの可能性を拡げてあげられる親でありたいと思います。
趣味でタロットカードを始めて1年ちょっと経ちました。 Amazonで下記のタロットカード三点セットを購入したのが 2023/9/27 のことです。
意外と安い、と言われます。 先日担当してもらっている保険の営業マンに(逆)紹介したら思いのほか興味をもったようで、次の面談時には一式同じものを購入されていました。
きっかけ
タロットそのものに実際に初めて触れたのは大学の学園祭でした。文芸部のあんちゃんが無料で占ってくれるということで、無料のものは何より好きですから、ホイホイ着座しました。とても話しやすい雰囲気で占ってくれて、こちらも「そういわれてみればそんな気がします!」「あの時のあのことを表しているのかもしれませんね!」などノリノリで良いお客さんに徹しました。 それまでタロットは「ジョジョ(三部)」だったり「遊戯王(アルカナフォース)」だったりでうっすら通ったのみでしたが、ほんのり興味を持つようになり、いま住んでいるシェアハウスの同居人がある日、「タロットを始めようと思う」と言い出したとき、これにあやかるしかないと思って一式揃えました。きっかけが向こうから歩いてきてくれるのは助かりますね。
占いの流れ
タロット占いを受けたことが無い方も多いと思いますので、簡単に占いの流れをご説明しておきます。(声かけて頂ければ全然やります) 私が最もよくやるのは、「ツーオラクル」と呼ばれる手法です。
最初に占うテーマを決めます。 恋愛・仕事をテーマに据えられる方が非常に多いですが、今回は例えば「今の彼氏と結婚すべきか」というテーマだとしましょう。 22枚の「大アルカナ」と呼ばれるグループと、56枚の「小アルカナ」と呼ばれるグループ、合わせて78枚のカードの中から2枚のカードを引いて、1枚目を「現状」、2枚目を「対策」として読み解いていきます。カードはそれぞれ正位置・逆位置がありますので、出るカードの組み合わせは156×156=24,336通りあることになります。
1枚目(現状)がTHE FOOL(愚者)の逆位置だとします。 中断・熱しやすく冷めやすい・一人でいたい、といったキーワードのカードですので、現状としては恋愛は冷め気味で、あまり距離が近くない状態、もしくは逆に、ストーキング気質であったり、距離が詰まりすぎている状況と見られます。
続いて2枚目(対策)がペンタクルの10の正位置だとします。 これは家庭円満・家族的な交流・旅行をきっかけとした好転、といったものを表します。現状に反して前向きなカードで、関係性は改善していく、特に旅行を通して仲が深まることを示唆しています。恋愛としては距離感の合わない関係だと思われたとしても、結婚して家庭内での関係性、という観点に立てば、家庭的でよい関係性である、といったことを表しているのかもしれません。
といった具合に、1枚目で現状を整理し、2枚目でアクションの方針を指し示す、という流れで占いは進行します。 相手からテーマ、カードから示唆を受け取り、それを通訳して伝えるのが占い師、という立ち位置です。 そのほか「二者択一」という2つの選択肢のどちらがよいか、というのを占うのに特化したものや、「ホロスコープ」という占星術などの流れを汲んだ、より時間軸にフォーカスした手法も存在しますが、テーマを聞いて、解決策を示唆していく、という流れは同様です。
コンサルティングとの関係
占いとコンサル、一見全然関係ないもののように思われます。 共通するとすればどっちも胡散臭い、というイメージぐらいでしょうか。(両方に怒られるかもしれません)
コンサルティングにおける課題解決に向けたアプローチは弊社コンサル部においても日常的に馴染みの深い流れですが、細かいアプローチに差はあれど、大きな流れは占いと変わらないと思っています。
コンサルと占いの流れの共通点・相違点を図示します。
占いをするうえでは、最初にテーマを伺いますが、ざっくり仕事運、恋愛運でもよいですし、「今の仕事を続けたらどうなるか」などもう少し具体的にすれば、具体的な結果を伝えられます。 人間誰しも悩みを持って生きていると思いますが、人々の抱える悩みはやはり多岐にわたり、漠としております。 コンサルティングにおいても、「事業拡大したい」「業務改善したい」というのはいつも教科書通りに正解を導けるものではありません。現状と、理想とするところが人によって異なるからです。
漠然とした課題に取り組む上で重要なのは、前提を置くことです。 あまりに選択肢が多く用意されているとき、人間の思考は止まります。数学に触れたことのある方であれば、この数式を証明せよ、という大問が一つ置かれるより、n=1の場合を求めよ、など小問がいくつかあってから証明せよ、と言われる方が解きやすい、というのは経験としてあるのではないでしょうか。
コンサルティングではまず課題定義・前提の確認から行いますよね。 これは高度な知見と相手の協力が必要不可欠ですが、タロットカードはカードを引くことで、「現状」と「対策」をスムーズに定義できます。 占いではカードで出ることは正しい、というのが全ての出発点になるので、そもそも出たものを否定したり、都合のいい部分だけ受け入れるような人には、あまり向かないアイテムかもしれません。 カードで出たことを前提とした上で、素直に指針が得られたのであれば良し、もし直感と反する結果が出たのであれば、意外とこういう手段がある、ということ、考えにバイアスがかかっていることを発想する契機になるのです。 数字は正しいが、コンサルは信用ならない、という場合があるのと同様に、カードは正しいが、占い師は信用ならない、という場合もあると思います。ここについてはそれぞれ腕の見せ所ということですね。
私が占いとして行う場合、普段は占う前に相手の状況を詳しくヒアリングしたり、解決策を深掘っていくことはあえてあまりしていない(個別相談ではなく、あくまで占いなので)のですが、その人の置かれている状況、認知している範囲がかなりスムーズに入ってくるため、「ちゃんと掘っていけばひとつのコンサル手法として確立できるのでは」という感覚があります。
まだ見よう見まねでやっている部分が大きいので、試行回数、フィードバックを通してブラッシュアップしていけたらと思います。
新規事業のタネは、既存事業同士の掛け算にあります。SHIFTコンサルティング部に「タロットカード・コンサルティンググループ」を立ち上げるのが当面の目標ですが、コンサルティング手法の一つの切り口として、頭の片隅に置いてみてください。いつかきっと役に立つと思います。
★次のアドベントカレンダーは
「ChatGPTの実務活用イメージ:VBAでExcel業務効率化」
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