第3回「初級編・テスト管理ツール『CAT』でのテスト実行のコツ②」
はじめに
こんにちは。CATサポートチーム・CSエンジニアの田畑です。
2024年4月から、「CAT」(テスト管理プラットフォーム)のテクニカルサポートを担当しています。
「案件に入って、初めてCATに触ったけど全然わからん・・」
「CATって難しい」
「CATのもっと良い使い方はないのかしら・・」
この技術ブログでは、そんな悩めるCATユーザーの皆さまに寄り添い、役立つ情報をお届けしたいと思います。
前回は、「CATでのテスト実行のコツ」をお伝えしてきました。
本稿は引き続き、CATでテスト実行する際に役立つ情報をお届けしていきます。
前回のふりかえり
前回ですが、
CAT操作の大原則として「CATの操作はエクセル操作に近い」こと
をお伝えしたほか、
「テスト実行時には二つのモード」
があり、それぞれ
テスト実行モード
ケース編集モード
に分かれることをお伝えし、中でも
「テスト実行モード」での操作方法
について詳しくご紹介しました。
本稿では、もう一つのモードである
「ケース編集モード」での操作
についてお伝えしていきます。
画面例
テスト実行画面(編集モード)
テスト仕様書一覧画面
※仕様書がオレンジになっていると、ケースの編集状態となり、ロックがかかっている状態です。
遷移例
任意のCATプロジェクトで「テスト管理タブ」を選択
「テスト仕様書一覧」画面に遷移
任意のテスト仕様書を右クリックし、「ケース編集」を押下
ケース編集モード
概要
ケース編集モードは、テストケースを編集する画面です。
テスト仕様書をアップロードしたあとに、テストケースを追加したり修正する場合などで使います。
基本的にテスト設計の大部分は、ExcelやTD(SHIFTのテスト設計ソフト)などで行うかと思います。ケース編集モードはテストケースの微修正が主な目的になります。
大きく修正が必要な場合は、仕様書をダウンロードし、再設計したあとに更新(上書きアップロード)するのがよいかと思います。
注意点(排他制御)
ケース編集モードの注意点として、こちらのモードに変更すると「排他制御」になります。
つまり、他のメンバーがテスト実行も含めて操作不可になります。
編集モードにしたままブラウザを落とすと、そのままロックされてしまいます。(そのせいで、テスト実行できなくて困ったことありませんか?><)
どうしても今すぐ仕様書を操作したいけど、
誰が編集モードにしているかわからない(困)
編集モードにした人が行方不明(泣)
こんなこともありますよね。
編集者の表示
仕様書がロックされた場合は、いったん「テスト仕様書一覧」画面で、下記のように「状態」カラムを表示させてください。
(任意のカラムの▼を左クリック>カラム>状態)
誰が編集中かわかるようになります。
「〇〇さん仕様書ロック解除して>< と言えればOKですね」
編集モードの強制解除
ロックしちゃった人が、いない場合は、下記のように編集モードを強制解除することもできます。(仕様書を右クリック>編集解除ボタンを押下)
※ただし、編集モードで編集中の内容が破棄されるため、十分注意して使ってください
操作方法
ケース編集モードでも、Excelに近い操作が可能です。
キーボードによる移動・選択
TAB・・・右のセルに移動
TAB+Shift・・・左のセルに移動
エンター・・・下のセルに移動
Shift+クリック・・・範囲行選択
Ctrl+クリック・・・複数行選択
Ctrl+Z・・・一つ前の操作に戻る
Ctrl+C(+V)・・・セルの内容をコピー(+貼り付け)
ケース編集
F2キー(orダブルクリック)・・・セルの編集モード
ESCで編集モード解除
最左部のケースNo.をクリック・・・行選択
上に追加(下に追加)ボタン・・・行追加
削除ボタン・・・ケース削除
置換・・・キーワードの置換
任意のカラムの「▼」をクリック>左(右)に追加・・・列追加
装飾
太字(B)、斜体(I)、取り消し線(S)、下線(U)
文字色(左T)、塗りつぶし色(右T)
実行結果欄の編集(無効ステータス)
テスト実行をする際、テスト実行モードでのステータス変更(OK,NGなど)をすることは多いかと思います。ケース編集モードだけ変更可能な「無効」というステータスが存在するのはご存知でしょうか。
「無効」
実行結果欄のセルを編集すると選択できます。
CATではテスト実行時のステータス変更(OK、NGの数など)のデータをもとに、集計管理や進捗管理をしています。
テスト実行画面で「対象外」などのステータスに変更しても、内部集計の母数としてカウントされてしまうのです(!)
しかし、ケース編集モードで無効にしておけば、集計の母数から除外されます。
無効にした実行結果欄は、このようにグレーアウトされます。
いったんテストケースから除外しておきたい場合など、論理削除のように、扱うことができます。
無効≒論理削除
シート分け
Excelなどの表計算ソフトでは一つのブック内で複数のシートを分けて作業することも多いと思います。
CATでも同じ機能があるのはご存知でしたか?
やりかたは下記のとおりです。
手順
シート作成
1.画面左の「+」ボタンを押す
2.シート名を入力しOKを押す
3.新しいシートが作成される
シートの複製
1.画面上部(メニュー下)のシートを右クリック
2.コピーをクリック
3.シート名を入力してOKを押す
4.シートが複製される
目的
シートを分ける目的としては、Excelと似ているかもしれません。
複数のテスト仕様書にまたがってテストケースを管理するのが大変
特定のテスト仕様書内でテストケースを管理したい
といった場合が多いのではないでしょうか。
例えば
機能単位
仕様単位
画面単位
データ単位
といった単位でわけてテストケースを管理すれば、
テスト実行もやりやすいかもしれませんね! (複数の単位が混ざっていると頭の切り替えが大変・・)
例:
忘れずに保存
最後に、ケース編集が終わったら、忘れずに保存しましょう。
(仕様書をロックして行方不明にならないように!笑)
仕様書名の右に*がついていると、未保存です。
保存方法
保存方法は2種類です。
Ctrl+S
メニュー>変更を保存
基本的にはCtrl+Sでこまめに保存するのが便利です!
まとめ
以上、「テスト実行編」第2回として、引き続き「CATでのテスト実行のコツ」をご説明してきました。
CATにはテスト実行画面での2つのモードとして
テスト実行モード
ケース編集モード
があり 今回は、
「ケース編集モード」での操作のコツについてお伝えしました。
編集モードの注意点として排他制御になることや、ロック時の解除方法、
主な操作方法や、シート分けなどについてお伝えしました。
参考
CATについて更に知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
本連載
第1回「初級編・テスト管理ツール『CAT』で困った時の調べ方」
第2回「初級編・テスト管理ツール『CAT』でのテスト実行のコツ①」技術ブログ(テスト管理ツールCAT公式)
CATの原点と機能開発の変遷(第1回目) ※全5回
CAT、こんな機能もあったの?!テスト管理をもっと快適にする機能集|テスト管理編1お問い合わせ(HP)
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