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ワーキングアグリーメント(Working Agreement)を作成し自律的なチームを目指そう

はじめに


こんにちは。株式会社SHIFT QAエンジニアの松本です。

私が所属するチームでは、生産性の高いスタイリッシュなチームを目指すためのさまざまな取り組みを「#目指せスタイリッシュチーム」というハッシュタグを付けてブログで発信しています。

他の記事についても是非「#目指せスタイリッシュチーム 」で検索してみてください!

今回は、自律的なチームを目指し、ワーキングアグリーメントを作成した時のことをまとめていきます。


ワーキングアグリーメントとは


ワーキングアグリーメント(Working Agreement)とは、チームメンバーが共同作業を行う上での基本的なルールや約束事を明文化することを指します。 チームでの仕事や開発において、メンバー間のコミュニケーションや意思決定を円滑にするために、チームで一定のルールを設け、それをチーム全員で合意する必要があります。

ワーキングアグリーメントを決めることによって、

  • チーム内でメンバーやプロダクトに対する価値観や判断基準を明確にできる

  • ルールを定めることで自発的に行動しやすくなる

といったメリットがあります。 どのような事項を盛り込むかはチームそれぞれの判断によるため、調べてみるとさまざまなワーキングアグリーメントの例があります。

事前準備


ワーキングアグリーメントに取り入れる事項はチームさまざまなので、まずはどのようなカテゴリでワーキングアグリーメントを作成するのかを検討しておきます。

例)

  • 日々の業務のこと

  • 勤怠のこと

  • コミュニケーションのこと

  • デイリーミーティングのこと etc.

5名以下の少人数チームであれば作成時に検討しても良いですが、大人数のチームの場合時間内で効率よく進めるため、リーダー層である程度カテゴリを定められていると良いと思います。

この時に、ワーキングアグリーメントを具体的に考えるときの指針となるチームの基本方針も大まかな素案を検討しておいて、本決定はチーム全体で行うようにします。

チームの基本方針の決め方に、価値観ワークを活用した事例を前回の記事「相互理解を深めよう!チームメンバーと価値観ワークを実施してみた」 に記載しているので、参考にしてみてください。

チームでワーキングアグリーメントを作成


事前準備で決めたカテゴリごとに、基本方針に沿った具体的なワーキングアグリーメントをチームで検討していきます。

今回はオンラインでMiroを活用し以下の手順で進めました。

  1. 各自でカテゴリごとに具体的な案を付箋に記載する

  2. 類似する付箋を分類しワーキングアグリーメントに取り入れる内容を決める

  3. ワーキングアグリーメントの運用ルールを決める

ワーキングアグリーメント作成時の注意点として、取り入れる内容を決める際に出た意見を全て盛り込んでしまうとルールが肥大化してしまいます。基本方針に沿った内容はどれか?優先度の高いものはどれか?という観点で必要なルールを選定できるようにしましょう。

そして、内容決定後の運用ルールまでチームで認識を合わせます。定期的に見直しを行い、自然に定着しているものは削除したり新しく取り入れたほうが良いことは追加したりと、形骸化しないよう運用していきます。

今回は、以下のペースで見直しをしながら運用することを決めました。

削除や追加がない場合でも、決めたことが守られているか?をチームで確認します。

  • 1ヶ月に1回

  • チームでのふりかえり前に時間を取る

  • 変更を加えるときはチーム全員で確認する

また、ふりかえりのボードにはワーキングアグリーメントへのリンクと「月初確認!」の付箋を目立つように置き、見直しの時間を取ることを忘れないよう工夫しました。

まとめ


ワーキングアグリーメントは、決定して継続的に運用することもそうですが、基本方針に沿ったチームを目指すために何が必要なのかをチームメンバーで言語化し共有し合う過程自体もチームビルディングや自律性の向上に繋がると感じました。

「ワーキングアグリーメント」で検索してみると、どんな内容を設定しているのか発信している記事がたくさんヒットしますので、参考にしながら、自身のチームでも作成してみてはいかがでしょうか。

私たちのチームは先日ワーキングアグリーメントを決定したところなので、自律的なチームを目指し引き続き運用していきます。


執筆者プロフィール:松本 夏穂
新卒で人材会社に入社し営業として従事。2021年にSHIFTへ第二新卒で入社。そのタイミングで関西から上京し、大都会東京での生活に揉まれている。現在は、QAエンジニアとしての成長や、スクラムの知識を取得できるよう日々精進中。

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