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Certified Kubernetes Application Developer (CKAD) 合格体験記と合格へのノウハウ

はじめに


こんにちは、SHIFTのヤマモトです。
今年の7月に、Certified Kubernetes Application Developer (CKAD)を取得しました。きっかけは、昨年の12月にCKAを取得し、さらにKubernetes(K8s)について、知識をつけたいと思ったからです。
簡単ではありますが、CKADの情報や合格へのポイントを残しておきますので、今後CKAD取得を目指している方への励みになれば幸いです。


対象者


前回のブログ では、k8s初学者向け(当方含め)だったので、
今回はある程度K8sを触れて、CKADを取得したい人向けに書きます。

CKADとは


The Linux Foundation より、次のような説明がありました。

Certified Kubernetes Application Developer (CKAD) 試験は、受験者が Kubernetes 用のクラウドネイティブ アプリケーションを設計、構築、展開できることを認定します。

難易度はCKA同様に中級となっていました。
対象者はアプリケーション開発者向けとしているため、CKA(管理者向け)と試験内容を比べると、狭く深く問われる試験だと感じました。

昨年との大きな違いは、今年4月1日より、認定期間が3年→2年に変更となり、CKS(Certified Kubernetes Security Specialist)と同じ認定期間になりました。
受験料が62000円と円安の影響で、去年より5000円高くなっていましたので、できる限り2回で合格しておきたいところです。

学習期間


資格取得目標は、1か月半で定めました。
平日・休日に、平均で2時間程度、勉強に当てていたので、合計で90時間程度を費やしたことになります。
CKAの内容を復習しながら、CKADで出題される範囲を重点的に学習しました。

CKADとCKAの違い


CKADより追加される内容として、Probe系(LivenessProbe、ReadinessProbe)とJob系(Job/Cronjob)があります。
Probe系は、以降で紹介するWeb問題集で対策できますが、Job系は覚えておきたい項目が複数あるため、別途参考書を購入し、知識を深めました。

学習教材


Web問題集に関しては、CKAと同じ教材のCKAD向けを購入しました。
参考書に関しては、Web問題集の解き方と違った視点が欲しかったので、新たに購入したものを紹介します。

■Web問題集

  • Kubernetes Certified Application Developer (CKAD) with Tests
    CKAと重複する内容が多々ありますが、CKADで出題される内容に関して手を動かしながら、問題を解くことができるので、おすすめです。
    当方はCKAD版の問題集も購入しましたが、追加される内容が限られているので、CKA版を購入している方は、Probe系とJob系を別途追加で学習すれば、合格は狙えるかと思います。

■参考書

  • Kubernetesの知識地図 —— 現場での基礎から本番運用まで
    Job系の知識がWeb問題集では、少々物足りなかったため、本参考書より知識を得ました。
    本参考書と一緒に勉強することで、資格対策だけの勉強とならず、実務経験に向けたK8sの知識をつけることができます。
    K8sを初めて触る方だと、少し難しい内容となっておりますが、"K8sを触り始めて、今後どのような視点や知識が業務で必要になるか" を知りたい方におすすめです。

  • ChatGPT
    前回も紹介しましたが、バージョンアップしてより回答の精度が上がり、勉強する上では必須だと思います。
    Kubernetes.ioで、わかりにくい用語を確認したり、どのようにK8sオブジェクトが作成されているかを例をもとにyaml形式で回答してくれたりするので、勉強の効率化が図れます。

CKAD合格への3つのポイント


CKAD合格を目指す際のポイントをまとめました。

①Kodekloudで手を動かしながら演習をする
②Probe/Job系をしっかり学習しておくこと
③対象領域とコンピテンシーを再確認しておくこと

①Kodekloudで手を動かしながら演習をする

Web教材の動画や参考書をみながら勉強する方法もありますが、 ターミナル起動して、コマンド入力する、わからないところは、 K8s公式で調べて、yamlファイルを作成して・・・。といった 手を動かすことが、やはり身についている実感がありました。
動画や参考書を見るだけの学習だと、知識が抜けるスピードも速いと感じるので、 具体的なイメージを掴むために、必ず手を動かしましょう。

②Probe/Job系をしっかり学習しておくこと

CKAD対象のProbe/Job系は、CKAでは出題されていない項目になりますので、忘れずに対策をしておきましょう。
Job系は設定項目の要求が多いので、それぞれどのような意味合いで設定しているか。をしっかり覚えておきましょう。

③対象領域とコンピテンシーを再確認しておくこと

The Linux Foundation より、対象領域とコンピテンシーに書かれている内容がそのまま問題になっているケースが多かったです。
Web問題集で出題されていない問題は、ChatGPTに"「コンテナイメージを定義、構築、変更する」の問題例と回答を考えて" と投げて、問題をイメージし、解き方を確認しましょう。

CKAD合格への実力向上


CKA同様に、Udemyの演習にあるLightning Lab/Mock Exam1~2のような、総合問題演習を繰り返し実施しましょう。
シンプルな問題~総合的な問題と様々出題されました。
前回より余裕がある場合は、試験の関連項目を参考書で確認し、実務に向けた勉強をすることで、先を見据え、実力向上につながります。

試験の心構え


前回受験した時との違いとして、本人確認書類が事前に登録できるようになっており、試験官とチャットする際に、書類を見せる必要がなくなりました。
自前のPCだと、カメラのアングルが合わずに、書類を見せるのに、若干苦労しましたので、面接官とのチャットがスムーズになりました。

結果と感想


K8sの全体内容を理解していたので、CKAと内容が重複している部分もあり、1時間30分前後で解き終わりました。
残りの時間は見直しとわからない問題に当てました。

またどうしても解けない問題が2問あり、時間終了となりましたが、 結果的に合格だったので、ほっとしました。

これからもK8sに触れていき、エンジニアのレベルアップを目指していきたいです!


執筆者プロフィール:ヤマモト
現在、クラウドエンジニアとして、AWS/GoogleCloud、Kubernetesを学習中です。 趣味はカフェ巡りで、コーヒーの違いを嗜んでいます。

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