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親しい人ほど雑に扱ってしまう。どうしたら良い?


はじめに

こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です!

先日、こんな質問をいただきました。

「親しい人ほど雑に扱ってしまうのですが、どうしたら良いですか?」

親しい人ほど、つい雑に扱ってしまう。こんな悩み、持っていませんか?その行動の背後には何があるのでしょう。

親しいと感じるからこそ、ガードが下がり、気を許してしまいがちですよね。本音で接することが多くなるのは自然なことですし、良いことですよね。問題は、その結果として相手を当たり前に感じてしまい、その価値(有難さ)を見落としてしまうことです。

そのままにしておくと、大切な人たちが遠ざかってしまうーそんな可能性もあります。親しいからといって、その人の価値を見落としてしまっては、本当に大切な人を大切にしていると言えるでしょうか。大切な人を本当に大切にしたいなら、この問題に対処する必要がありますよね。

生まれつきではない

ここで一つ明確にしておきたいのは、「親しい人たちほど雑に扱ってしまう人 」も、生まれつきそうだったわけではありません。ある瞬間、何かのきっかけでそのような行動を選び、その後それがクセになってしまっただけです。

そして、そのクセが「自分は親しい人たちほど雑に扱ってしまう」というアイデンティティ(セルフイメージ)を作ってしまったのです。

しかし、これは「選択」であって、「運命」ではありません。ということは、いつでも「選択」を変えることはできるということなのですね!

改善の道と学びの4つの段階

気づいたその瞬間から、改善は可能です。毎日の習慣を見直すことで、ゆっくりとですが確実に変えていくことができます。そしてそのためには、この学びの4つの段階を通る必要があることを押さえておきましょう。

【学びの4つの段階】

無意識的無能:何ができないのかさえ気づいていない状態
意識的無能:問題は認識しているが、まだ改善できない状態
意識的有能:意識しながらならできる状態
無意識的有能:もはや意識しなくてもできる状態

何か新しいことを学ぶとき、まずは「無意識的無能」からスタートします。つまり、自分が何を知らないのかさえ知らない状態です。知らないことはできませんよね。次に「意識的無能」、自分が何を知らないかを知る段階へ。そして「意識的有能」へと移行し、最終的には「無意識的有能」となります。

この過程を理解することで、改善に対する自分自身の改善の過程をうまくナビゲートできるようになります。最初から完璧にできる必要はありません。最初は苦労するかもしれませんが、コツコツと続けることで、無意識的にそのスキルが身につくでしょう。

思考をコントロールするプライマリークエスチョン

では、どのような習慣を見直し、変えていけば良いのかを見ていきましょう。今回は、人の思考を瞬時にコントロールする「質問」へのアプローチをみていきます。

人は無意識の思考もあわせて、一日に12,000~60,000回も思考をしていると言われ、その95%が前日からの繰り返しと言われるくらい毎日同じ思考を繰り返しています(参照:アメリカ国立科学財団)。

その思考の中でも、無意識に、そして優先的に考えている質問のことをプライマリークエスチョンと言います。この質問は、その人がどのような気持ちになるか、どのような決断を下すかに大きな影響を与えるもので、その人の行動にも大きな影響を与えるものです。

以下は、一般的なプライマリークエスチョンの例です。


① 「なぜいつも上手くいかないんだろう」
この質問を持つ人は、自分自身や状況に対して否定的になりやすく、成長や成功に対する障壁を感じがちです。

② 「なぜ私ばっかり」
状況や出来事を自分自身に関連付け、疑問や不満を感じやすい人がこの質問を持ちます。

③ 「どうしたら他人に好かれるだろう」
他人の評価を重視し、自分自身を犠牲にすることもある人がこの質問を持つことが多いです。


これらのプライマリークエスチョンは、人それぞれの価値観や目標、経験によって異なる場合があります。また、状況や人生のフェーズによって変わることもあります。重要なのは、自分がどのようなプライマリークエスチョンを持っているのかを意識し、必要であればそれを見直すことです。

プライマリークエスチョンを変える

なので、今回のテーマである「親しい人ほど、つい雑に扱ってしまう」という行動を生み出しているなんらかの意識的、または無意識的な思考があるのであれば、それを書き換えてしまえば良いのです。

例えば、もし、「なぜ私は親しい人ほど、つい雑に扱ってしまうのだろう」というプライマリークエスチョンを持っていたとします。そうすると、脳は自動的に「親しい人ほど雑に扱う」理由を見つけようとします。その結果、その答えが行動に反映されてしまうことになりかねません。

このような状況を変えるためには、新しいプライマリークエスチョンを設定することが有効です。

  • 「この人を喜ばせるために何ができるだろう」

  • 「この人を元気づけるために何ができるだろう」

  • 「この人を大切にするために何ができるだろう」

このように、目的に直結するような質問を自分自身に投げかけることで、行動も自然とその方向にシフトします

そして、新しいプライマリークエスチョンが定着するまで、日常でその質問を自分に繰り返し投げかけてみてください。繰り返し行うことで、新しいプライマリークエスチョンは自然とあなたの無意識の中に根付き、望む行動変化をもたらすでしょう。

おわりに

親しい人たちとの関係性を良くするためには、一瞬一瞬のコミュニケーションが重要です。最初は意識的に行動する必要がありますが、続けていけば自然と身につきます。最初は上手くいかなくても、挫折せずに続けてみてください。

親しい人たちがそばにいることは、本当に素晴らしいことです。その大切な人たちを、これからも大切にしていきましょう。

「あなたは今、何をすることで、最も近くの大切な人を喜ばせられるでしょうか?」

考えて、行動してみてください。そして、その結果を楽しんでください。

今回の内容が何かのお役に立てると嬉しいです。では、また次回お会いしましょう!

P.S.

今回のアプローチはあくまでもひとつのアプローチとしてご紹介させていただきました。

「他のアプローチも知りたい」という方はコメント欄に入れてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

ひとりでも多くの方にこの情報をお届けするために、
あなたの「スキ」が力になります。


執筆者プロフィール:岡田洋輔(ようさん)
現在急成長中、可能性に溢れるSHIFTの能力開発部でIT業界にとどまらない『人間力』にフォーカスしたコミュニケーション/リーダーシップ教育を担当。Made in SHIFTの知識が世界のスタンダードとなるように、日々邁進中。モットーは「コミュニケーションを通じて、人生にポジティブなインパクトを」。

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