『ドラッガー風エクササイズ』ワークを新チームでやってみた!
はじめに
こんにちは。SHIFT QAエンジニアの野口です。
2023年の幕開け、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はというと初詣に浅草の浅草寺に行きまして、おみくじを引いたところ安定の『凶』を引かせてもらい伸びしろたっぷりのスタートとなりました。
さて、元々3名のチームだった我々のチームが昨年の11月、他のチームと合体し10名以上の新体制となりました。
一応自己紹介はしたものの、あまりお互いのことを知れていないのではないか、お互いに理解が深まればもっと業務が行いやすくなるのではないか、というもやもや感がなんとなく漂っていました。もちろんもう大人ですので、お互いのことをよく知らなくても業務上の会話は成り立ちます。
しかし、それではチームの意味って??
もっと相互理解を深めたうえでチームで協力し業務を遂行していこうよ!!
ということで、今回の本題は『ドラッガー風エクササイズ』ワークを新チームでやってみた!です。
『ドラッガー風エクササイズ』とは?
ドラッカー風エクササイズは、『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』の著者であるJonathan Rasmusson氏が紹介しているチームビルディングを行うための手法のことです。
以下4つの質問にチームメンバー全員が答え、答えをチーム内で共有、また答えをベースにチーム内で話し合うことにより、相互理解の促進と期待のすりあわせに効果があると言われています。
特にプロジェクトの開始時や新メンバーを迎えるときに効果的のよう。まさに我々のチームにぴったりのワークでした!
4つの質問
自分は何が得意か
自分はどういうふうに仕事をするか
自分が大切に思う価値は何か
メンバーは自分にどのように貢献することを期待していると思うか
(今回4つ目は「メンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか」と言い換えています)
用意するもの
メンバーそれぞれが質問に対する答えを書けるもの、またそれをチーム全体で共有できるような準備が必要となります。
我々のチームはオンラインでワークを行ったのでJamboardというツールを使って、答えを書き出し、画面共有を行いながらチーム全体で共有しました。オンラインであれば、他にもmiroやTeamsで使用できるWhiteboardもおすすめです。対面であれば、付箋をホワイトボードや画用紙に貼って共有するのもいいでしょう。
タイムスケジュール
我々のチームは11名でワークを実施。2時間を想定して、以下のタイムスケジュールを組みましたが、それぞれの意見の共有の時間はもう10分ほど長めにしたほうが、より各メンバーの意見を聞くことができたのかな?という気がしています。
また、その場で質問への回答を考えると時間がかかることが予想されたので、事前にメンバーに質問を共有し回答を考えてきてもらいました。
アジェンダ/目的/ドラッガー風エクササイズについて共有(10分)
付箋書き出し(5分)
共有:自分は何が得意か(25分)
共有:自分はどういう風に仕事をするか(25分)
共有:自分が大切に思う価値は何か(25分)
共有:メンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか(25分)
ワークを行ってみてのアンケート回答(5分)
付箋書き出し
早速、各質問に対して回答を書いていきます。
今回は1つの質問に対して、複数回答可としました。
また、後で見返した際に誰が書いた回答かがわかるよう付箋には名前を書くようにしました。(後ほど掲載している画像では、メンバーの価値観保護のため名前を消しております!)
『自分は何が得意なのか』を共有
自分の得意なことって、日頃考えたり口に出して伝えることってあまり機会としては多くないですよね。私自身も4つの質問の中で結構悩んだ問いでした。それぞれが、自分の得意なこと、またそれと紐づけて業務でどのように活かしていけるかなどを共有していきました。
『うんうん、客観的に考えてくれていつも助かってます!』
『こんなところも得意だよね??』
など自分の得意なことが周りにどのような影響を与えているか、また自分では気付いていない、メンバーが自分に対して日頃感じている得意なことも会話の中で挙がっていました。
『自分はどういう風に仕事をするか』を共有
『タスクが残っていると夜眠れなくなっちゃうから、その日のタスクはその日のうちに片付けたいんですよね』
『前職の経験から、「率先垂範」という言葉を意識して行動してます』
『メンバーやお客様から感謝される行動ができたときはすごく嬉しい!』
など、こちらの問いもさまざまな価値観が共有されました。
また、
『「何事も一旦やってみる」って一歩踏み出すのこわくないんですか??』『「一定のモチベーションを保つ」って難しくないですか??』
など、メンバーの仕事の仕方についてどうやったらそれができるのか、どんなことを意識しているのかを深掘りすることによって、チームや自分の行動にも取り入れられそうなところを見つける動きもありました。
『自分が大切に思う価値は何か』を共有
働きやすさというワードが3名からあがっておりました。
働きやすさ、というと残業が少ない、有給休暇がとりやすい、など福利厚生面で考えてしまいがちですが(それももちろん大事ではありますが!)、チーム内で協力して業務を遂行したり、チームがよりよくなっていくために意見を言いやすい環境であったり、なども大切な要素としてあがりました。
また、楽しさ、わくわく感、といったワードもあがり、その仕事が楽しいと思えること、また自分から楽しさを見つけに行く!という素敵な言葉も共有されました。
『メンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか
この問いも非常に難しいですよね。
ただ、改めて自分が期待されていること、自分に求められていることを考えることで今後行っていくべきことなどが洗い出されると感じました。
また、それを共有したあとに
『さっき得意なことであげていた「論理的思考力」を使って分析を深めていってほしいなぁ』
『○○さんの積極性を使って、新しいことにどんどんチャレンジしてほしい!』
など、メンバーからも期待していることを伝えることで、今後進むべき道が見え安心して業務に取り組んでいけるように思いました。
『ドラッガー風エクササイズ』ワークをやってみて
このワークをやってみて、私自身は主に以下3つのことに効果的であると感じました。
自分の価値観の洗い出しができる
お互いの価値観を尊重して業務にあたれるようになる
今後の自分の進むべき道が見える
また今回は、ワーク実施後にメンバーにアンケートを実施したのですが概ね満足度の高い回答を得ることができました。
一部を抜粋してご紹介します。
自分やメンバーがどんな人なのか、会話をする中で明らかになっていく感じがしてお互いを知る助けになった
自己紹介だけではわからなかった皆さんがどのような人か、どのように考えて仕事をしているかを理解できた
価値観だけでなく、その背景や経緯を自身で説明してもらう良い機会となった
自分では気付かない、「得意なところ」が聞けてよかった
業務を進めるだけでは聞けない個人の考えを聞くことができ、これまでより接しやすくなった
今後相手の価値観を意識しての会話や業務依頼がしやすくなると思う
上司からの期待だけでなく、チームメンバー全体からの期待を知ることができてよかった
まとめ
ワークで考えた4つの質問に対する回答は、自分のチームでの役割や時を経て変化していくものだと思います。
我々のチームも今回の1回だけで終わらせず、少し時間をおいてこの『ドラッガー風エクササイズ』ワークでまた価値観の共有と期待のすり合わせを行ってみたいと思います。
自己紹介はしたものの、あまりお互いのメンバーのことをよく知れていない、なんとなく業務のやりづらさを感じる、というような課題感のあるチームはぜひ『ドラッガー風エクササイズ』ワークで相互理解を深めていくことをおすすめします!
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