当社のテスト管理ツールがゲストユーザー(リードオンリー)を100人まで無償にしちゃっている理由
こんにちは。CATエヴァンジェリスト・石井優でございます。
今日はテスト管理ツール「CAT」、ライセンスのお話です。
CATは2022年3月26日にゲストユーザーを100人まで無償にするリリースを行いました。
テスト管理ツールというジャンルでこの決定を行ったのはCATが初であると考えています。
正直な話、ライセンスを無償で提供するのはかなり検討を重ねた結果なのですが、そこに至るまでのプロセスをご紹介しようと思います。
きっかけ
CATはSaaSツールであり、ライセンスを販売する体系で提供しています。
CATを利用するメンバーは大きく3つに分かれます。
プロジェクトの管理者
テストの実施や発生した障害の対応をする現場のメンバー
進捗や品質状況を見て、リリース判断やリスクを把握したいメンバー
(画像)CATの権限は大きく3つ(システム管理者を除く)
CATにご興味をお持ちのお客様に紹介した際、よく「見るだけのメンバーもライセンス料がかかるの?」と聞かれることがありました。
上記の3.のメンバーですね。
ライセンスを販売している以上、以前は「かかります」という回答でしかありませんでした。
でもそれでよいのか?もっと豊かに活用していただくにはどうしたらよいか?
ですが、反面お客様からいただいている声の中で、次のようなことを伺っていました。
リリースに関わる営業メンバーと一緒に見ることで、「品質に懸念があるからリリースが難しい」ということをCATの情報をベースに正確に共有できるようになり、空中戦にならずに済んだ。
経営層なども見ることで、プロジェクトのリスクをすぐに共有し、早く対処できるようになった。
上記のような営業メンバーや経営層のメンバーは、普段頻繁にアクセスするわけではありません。確かにそういったメンバーの分のライセンスを購入するというのは、稟議を通すのが難しいでしょう。
またCAT側としては、単にこの点に譲歩するというだけでなく、「上記の3.に該当するメンバーはもっといるのではないか?」という仮説を持ちました。
営業や経営層だけでなく、もしかしたら事務メンバーや採用担当者など、思いもよらないところにリードオンリーのユーザーをお渡しすることで、もっとCATを有効的に使っていただけるのではないかと。
その結果、リードオンリーの無償化を決めました。
閾値はどこか
ではリードオンリーを完全無償化というのも、次のような懸念があります。
リードオンリーだからという理由でどんどん登録されるが、放置されてしまい、セキュリティや棚卸しという面で管理しきれなくなる。 そういう点で制限を設けることは重要だと考えています。
では、その制限の値はどのぐらいが良いのかという話になります。
10?50?100?1000?
10は少し少なすぎますよね
50もちょっと窮屈かな?
1000は逆に、今の1契約あたりのライセンス数から見ると無制限とほぼ同じ扱いになってしまう
CATでは、大体最大で600ライセンスや700ライセンスのお客様も増えてきましたので、「10%強の100ライセンス」があればちょうど良いのではないか?
というざっくりとした結論になりました。
そうして、ユーザー様からのご要望や、今後もっとCATが広がっていくために、このゲストユーザー100人まで無償という機能を開発メンバーと協議し、サービスリリースしました。
おそらくいろいろな使い方があると思います。
がっつり使ってみてください。
そして「こうして上手く使えました!」というお話があれば、ぜひお聞かせいただければと思います!(こちらのブログでも紹介するかもしれません)
ではでは!
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