「大企業病あるある」と、それに強いSHIFTの企業文化について
はじめに
こんにちは。 SHIFTアジャイルコーチの谷川です。
私はIT業界の経験が長いため、この業界のとても良い時期も経験しておりますが、 一方でここ10年くらいの、職場から活気が失われ、同時に IT産業のコアが失われていくように感じる姿も見てきております。
いわゆるこの 「大企業病」 の問題は、様々な書籍でも言及されており、IT産業全体としてかなり大きな問題になっています。
今日は私が同業界に長く身をおいた経験から感じてきた一般的な大企業病あるあると、私自身が入社してみて体感した、それに強いと思われるSHIFTの企業文化についてお話したいと思います。
大企業病あるある
大企業病は 「企業文化」 と、とても密接な関係があり、 一般的に下記の症状があるあるとして知られています。
官僚主義的多段組織構造の悪影響
称賛、感謝の文化なし
2:6:2の法則
過度な最適化、分業
多重下請け構造
官僚主義的多段組織構造の悪影響
官僚主義的な多段階の組織構造を持っている場合、 組織文化として、上の方が絶対的に偉いという感じになることが多いです。基本的に上の人の意見には逆らうことが少なく、上意下達という状態と言えそうです。
当然、心理的安全性も確保されず、余計なことは言わない、報告しない、 という状態になりがちです。このような状態は会議で見られることが多く、 「雰囲気の悪い」、「活気のない」 会議が多数存在することになります。
称賛、感謝の文化なし
ここは日本人の気質にも関係すると思いますが、私の経験上でも大企業ほど職場で人を称賛したり、感謝の言葉を発する機会が少なく、職場に称賛、感謝の文化が根付いていなように感じます。
カイゼンの文化が根付いていることもあり、それよりも課題検討の方が重視される傾向があります。
2:6:2の法則
大企業病の典型がこれだと思います。
2割:やる気み満ちて働いている社員
6割:惰性で与えられた仕事だけをこなす社員
2割:まったくやる気がない社員
これには、従来からある相対型の個人評価制度も大きく影響しています。
(部門内の社員で優劣をつける評価方式)
社内の同期はすべてライバルとして出世を目指すため、上司から気に入られた一部の人はとてもやる気が出ますが、それ以外の人のやる気が激減してしまう可能性があります。
過度な最適化、分業
過度な最適化が進み、完全な縦割り組織になっている場合、組織ごとに業績目標が違うため、 もう組織が違えば別会社という感じになることがあります。
そのため、部門間の協力はあまり期待できません。そして、となりの部署、グループの仕事内容はあまり知る機会がなく、知ろうとする意欲も湧きにくい環境が多いと思われます。
これには様々な弊害があり、役割が定められていない新しい要望、業務にスピーディに対応できなくなり、社員に様々な情報が届かないため、イノベーションが起きにくくなります。
多重下請け構造
右肩あがりの売上予算遂行目標を掲げられることが多いのですが、社員数はあまり増えない、もしくは減っている現場が多く、 労働集約型ビジネスからの脱却ができていない職場がほとんどなので、 結局は人を増やすしかなく、パートナーさんを次から次へと増やす行動に出ます。そのため、どんどん下請け構造が多重になっていきます。
この弊害は大きく、結局社員はパートナーさんの管理がメイン業務となり、 技術開発のコアの喪失が起きてしまいます。
さらに、計画性のない、リスク管理の低い海外活用が加わり、 性善説の日本の思想のまま、海外ベンダーを利用し、大きなリスクを背負うことになります。(文化の違い、離職問題、技術流出など)
製造業の大先輩である白物家電の教訓をまったく学んでいません
大企業病に強いSHIFTの企業文化・制度
SHIFTもここ数年でかなり社員が増えていますので、社員数を見たらもう立派な大企業です。
実際に入社してみて、「本当にこんなに社員が増えて大丈夫なの?」という不安を持ったのですが、 SHIFTには、それに耐えうる何かがあり、 それがSHIFTの 「独自の企業文化・制度」 に理由があることがわかりました。
その社員を 「やる気にさせる」 様々な仕組みを紹介します。
個人業績絶対評価制度
チームは仲間であり、チームで頑張ればみんなが評価されます 、様々な協力関係が生まれます高い年収上昇率(10%)
頑張れば頑張った分のリターンがあります、夢がありますフラットな組織構造
フラットな組織構造は心理的安全性が確保されやすいです
また、社長が様々な発信をしていて、距離がとても近くなっています
例)
毎週金曜日にトップ自らがパーソナリティを務める、カジュアルな社内ラジオコンテンツ等
多重下請け禁止
多重下請け禁止という明確な規則があります、コア技術の流出が防げます
https://www.shiftinc.jp/ir/esg/marketenvironment/
https://forbesjapan.com/articles/detail/50476
様々な社員表彰制度、インセンティブ制度
毎週、毎月誰かを表彰するコンテンツがあり、企画によってはインセンティブ(賞金)があります
お互いをたたえ合う感謝・称賛の文化があります
組織アジャイル展開
組織アジャイル展開に適した企業文化をもっているため、その推進により、更に心理的安全性が高まり、社員がいきいき・ワクワク働けるようになります
まとめ
SHIFTに入社して一番感じていることは、 「勢いがある」、「活気がある」、「若い」 ことです。これはとても貴重な財産だと思います。
急成長している会社でありながら、この状態を保てている原因は、 上記であげたSHIFT独自の企業文化がかなり影響していると思います。
ガンダム世代の人の言い方をすると、これが 「New-Typeな会社」 ではないかと思います。
私は、今後は、当社のような 「New-Typeな会社」 が、日本を元気にしていくものと思いますので、 その一員として、 お客様に元気を届けられるようにしたいと思います。
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