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テスト設計支援ツール TD(Test Designer)は60%の生産性向上を実現!


こんにちは。CATエヴァンジェリスト・石井優でございます。

(情報)テスト設計支援ツール「TD」ってなに? 現在SHIFTが提供するTDとは、テストケースの設計時にパターンの網羅性担保やテスト観点・必要なテスト群を素早く参照利用できるようにする設計支援ツールです。設計の生産性を40%向上させるパワフルなツールです。詳しいご紹介はぜひ製品HP をご確認ください。フリープランもあるのでおためしあれ!

今回はテスト設計支援ツール「TD (Test Designer)」 の生産性についてお話しします。

テスト設計支援ツールTDは設計フェーズにおいてテストケース設計の効率化というお題目をもっています。

(画面) TDを利用した機能テストパターンの設計画面

そこでよく「定量的な導入効果はありますか?」とのご質問をいただきます。

この点について、弊社はサンプルのテストプロジェクトを用いて定量的な効果を導出しました。

結果、60%の生産性向上が見込めることがわかりました。

このテストプロジェクトと根拠について説明します。

※本記事ではスプレッドシート形式のソフトウェアを「スプレッドシート」と呼びます。

テストプロジェクトについて

概要は次のとおりです。

  • a仕様書(ホーム画面)とb仕様書(問い合わせ画面)の2つを用意し、お互いにレビューを行い作成にかかった工数を算出。

  • 各メンバーにTDでのテスト設計前に30分の講習を受けていただき、設計に取り組んでいただいた。

  • 弊社のテスト設計者4名にて実施した

(画像)同じ機能に対するテスト設計書を2つの方法で作成

その他の情報・性質は次のとおりです。

  • テスト対象: 自社プロダクト(Web系アプリケーション)

  • テストフェーズ:結合テスト

  • 設計の規模: 仕様書あたり100ケース程度

  • 対象機能(機能仕様書): a仕様書(ホーム画面)、b仕様書(問合せ画面)

  • テスト実施者:

    • Aさん(3ヶ月のテスト設計経験あり)

    • Bさん(9ヶ月のテスト設計経験あり)

    • Cさん(半年間のテスト設計経験あり)

    • Dさん(1年半のテスト設計経験あり)

テストの実施方法

1.最初に次の組み合わせで、スプレッドシートを用いてテスト設計を実施

  • a仕様書:AさんBさん

  • b仕様書:CさんDさん

2.その後、次の組み合わせで、スプレッドシートを用いてテスト設計を実施

  • a仕様書:CさんDさん

  • b仕様書:AさんBさん

3.レビューを実施 それぞれの仕様書に対するレビュー者は、a仕様書、b仕様書と別のメンバーが実施。

(画像)TD上でレビューを実施する画面イメージ

最初に担当していない仕様書に対して別のツールで設計を実施しました。 これにより、同じ仕様書を2つの手段(スプレッドシート、TD)で設計した成果物を作り比較できます。

結果

結果、全担当者を平均すると次のような評価ができました。

  • 設計時間 4.14時間 → 2.5時間 (約40%減)

  • レビュー時間 1.25時間 → 0.65時間 (約48%減)

テストケースについてはどちらの手段でも同等のケースが作成されていました。そのうえで設計時間とレビュー時間が大幅に削減されたことがわかりました。

このときに設計時間を確認すると、TDの方が約40%削減できたことが確認できました。 1時間単位に設計可能なテストケース数を算出(※)すると

  • スプレッドシート利用時:24ケース/時

  • TD利用時:40ケース/時 ※(設計されたケース数を100ケースとして、100ケースを設計時間で割り算出) となり、TD利用時は60%の生産性向上が見込めると捉えることができそうです。

TDを利用したメンバーからのコメント

効率よくできたポイントをメンバーにヒアリングしたところ、次のようなコメントがありました。

  • スプレッドシートだと観点シートを別の表からコピペしてしての作業が発生するが、TDだと一瞬で入れられるので楽だった

  • 見落としていた観点なども思い出すことができた

  • テストのパターンを自動で作れるので、手動で作るよりも簡単

  • スプレッドシートだとレビュアーに見てもらうために形を整える作業があるが設計の実作業とは関係ない作業がいらなかった点が大きかった、設計以外の作業に工数がとられない

  • 自動補完があり入力が楽

  • テストセット機能を利用して工数を削減できた、似たようなケースはすべてテストセットに落とし込み流用できた

  • ツリー構造で見出しを作り洗い出すことで、観点の統一がしやすかった点

総じて、効率よく、直感的にテスト設計ができるという実感を持っていただいたようです。

実際に使っていただいている社内外のユーザーからも良い評判を伺っています。今回、それが定量的に評価されたと考えています。

ではでは!

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私の担当するテスト管理ツールのCATもよろしくお願いします!公式HP


執筆者プロフィール:石井 優
倉庫事業企業のシステム部門にて、基幹システムの開発・保守・導入及び大規模基幹システム移行への参画を経験し、2015年SHIFTへ入社。 CATエヴァンジェリストとして、ツールだけでなくプロジェクト管理プロセスに関する紹介や提案など幅広く活動中。CATやTDのことに興味があればいつでもご連絡ください!

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