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仕事が終わらないのは無能ではなく処理順のせい

ー全体把握と作業効率化でクリエイターの力が最大限いかされる現場にー


はじめに

こんにちは、SHIFTでプロジェクトマネージャー(PM)を担当している立野です。

今回はPM業務にかぎらず、一般的なゲーム業界で役立つ仕事の進め方をご紹介できればと思います。ふだんゲーム開発に関わっている方も、これから関わる方にもお役にたてれば幸いです。

1.ゲーム業界は永久に忙しい

ゲーム業界と聞いて、みなさんは忙しいイメージをもたれるかと思います。
かつては深夜残業当たり前のブラックどころか、ベンタブラックな暗黒の業界でした。

パソコンやインターネット充実、働き方の改革。はてはAIの導入なども手伝い、当時に比べてずっと環境はよくなっています。

けれど、一般的な会社に比べてやっぱりハードな側面はあります。
なぜでしょう。
それはゲーム業界が「クリエイター」で構成されているからです。

ゲーム業界を志す方は、度合いに差はあれど「ゲーム好き」は共通しています。自分の人生観を変えたゲーム作品のひとつもきっとあるかと思います。

多くがそのような方たちで構成されているゲーム会社ですから、そこに何が起きるのかというと「こだわり」が生まれます。

たったひとつのバナー画像のキャラの配置。
ごくわずかなパラメータの調整。
それらを伝えるお知らせ文面の語尾にいたるまで。

ゲーム業界の人間は自分の関わる仕事をせいいっぱい、
限りあるリソースの中で全力を尽くしてお仕事をしています。

ある種のクリエイター集団と言えるかもしれません。
それがゆえに起きるのが「作業の肥大化」です。

完璧に掃除された部屋なら、髪の毛の1本でも落ちていたら目に留まる。
こだわりというものは「妥協」しない限り、どこまでもこだわることができます。

それでも私たちゲーム業界の人間というのは来たるリリース日というデッドラインがあり、そこに向けて調整しなければならないわけです。

では、どこを切り詰めていけばよいのか。
どこかを雑に終わらせて時間を捻出するしかないのか。

いいえ、そうではありません。
タスクの処理順を変えるだけで改善ができます。

本記事ではそこについて記載していければと思います。


2.作業の最小切り分け

まずタスクの処理順を配置し直す前に、対応する作業の構成作業をすべて把握します。ゲーム業界ではふわっとした作業が多いのですが、具体的にどんな作業があるかを考えます。
※最初はなにかメモ帳などに書き出すでも良いです。

最初に「今かかえている作業」をすべて大枠で記載します。

例)
1:マスタデータの作成
2:仕様書の作成
3:企画書の作成

その後、各作業に内包されている作業を小分けします。
このとき小分けした作業は「単発タスク」だけにするようにしてください。

OK)〇〇さんへ連絡する
NG)〇〇さんへ連絡し、✕✕を行う
→複数のタスクになっている

最初にリストアップした作業の最小分解ができると、パッとみたところでどの作業にどういった構成要素があるかの全体把握ができるようになります。

例)
〇〇イベントのマスタデータの作成
→△△マスタデータの作成
→画像データの反映
→実機チェック

この工程が非常に大事です。

いざ手を動かし始めて、最初の洗い出しより作業が増減する可能性もありますが、がむしゃらに目の前のものを処理するのだけは避けてください。

Backlogなどのタスク管理ツールで作業が管理されているケースもあります。その場合でも「その作業が最小単位での切り分けになっているか」で見直してください。

作業チケットの内容がざっくりな記載で、複数タスクを内包している場合には上述の最小分解を実行してください。

もちろん、実際に書き出さなくても頭の中で「これくらいの作業があるな」という全体像が見えていたりBacklogなどのタスク管理ツールなどで把握できればよいのですが、最小単位の切り分けができるかどうか、という点を意識してください。


3.優先度ボードで区分けする

大枠の作業を最小単位で切り分けることができましたら、今度はそのすべての仕事を「再配置」します。

再配置の際には縦・横軸の2次元表を使います。

横軸:急ぎ具合(右にいくほど急ぎの作業)
縦軸:作業時間(上にいくほどすぐ終わる)

2次元表を用意しましたら、大枠の作業をそれぞれどの位置にあるかを配置します。

締切が近く、作業的には軽めのものは右上。
締切が近く、作業的にも重いものは右下。

締切はまだ先で、作業的に軽いものは左上。
締切がまだ先で、作業的に重いものは左下。

それぞれ表の各場所にタスクを配置します。

実際にどれだけ作業がかかるかわからない、という場合は
「作業が重い」として扱うようにしましょう。

締切はまだ先だが、後続作業や待っている人があるので急ぐ必要がある。
というケースは「急ぎ」として右側に配置するようにしましょう。

すべての配置が終わったら、処理順を決めます。
下記の順で仕事を処理してください。

  1. 右上

  2. 左上

  3. 右下

  4. 左下

まず作業が軽いものをさっさと片付けます。
その後に時間がかかるものを作業していく形となります。

こちらの順で作業を処理していくことで、効率的に処理を進められます。

また、1つの大枠作業を行っているとき、極力他の大枠の作業を着手するのは避けましょう。脳のスイッチ切り替えコストを下げる狙いがあります。

まず処理しやすいものをサクっと処理をし、温まってから大掛かりな作業へと着手します。

先にタスクのいくばくかを処理しておくことで、込み入った作業をしているときに差し込み作業で集中が削がれるのを先んじて防いでいます。

処理順を決めて、タスクの優先度を整理したうえで作業を進めれば、あなたの作業効率をしっかり引き上げつつ、クリエイターの力を最大限いかせるようになるはずです。


4.まとめ

この記事では、私がゲーム業界の中で感じた効率的な作業の方法を紹介いたしました。ゲーム業界にかかわらず、お仕事全般でも活かせられれば嬉しいです。

もちろん、実際の現場ではここで紹介したような手法で簡単に割り切れないケースも多く発生します。

ただ、ここでポイントとして「全体像を正確に把握する」を行うことで
その後の作業の規模感やスケジュールを把握することも確かです。

クリエイティブな作業だからといって、感情論・根性論でやみくもに仕事をしてはチームが止まります。全体を意識したうえで効率的な作業を心がけることで、あなたを始め周囲の人のクリエイティブもより発揮されると思っております。


執筆者プロフィール:立野 健人
2020年SHIFT入社。入社前はコンシューマータイトルのデバッグからプランナーへ転向。アプリゲームの開発から運営を経験し、現在はソーシャルゲームの運営サポートに従事。

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PHOTO:UnsplashPedro Bariak


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