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なぜ小さな投資から始めるDXが成功しやすいのか?

こんにちは。SHIFTのプリセールス、藤田です。
今回もDXにまつわるお話を。流し読みであれば1分、しっかり読んでも5分、たったそれだけのお時間をいただけますと幸いです。

ひとえにDXといっても、今デジタルが実現できることの組み合わせはほぼ無限といえるなかで、どれくらいの投資でなにを始めるべきかを悩んでいる会社はおそらく多いと思います。

ECサイトのような通販を開始したい、会員向けのアプリを作りたい、新しいサービスの予約申し込みのページを作りたい、イケてるスマホアプリを作りたい等々、考えている会社様むけに、うまくいく会社の特徴を以下のようにまとめたので、ぜひご参考に!


1.とにかく小さく速く何度も試そう

初めにDXってなんだっけ?ということを振り返ると 、「ITが稼ぎの手段じゃなかった会社が、ITを活用して稼ぐこと」だと思っています。

「いやいや、社内の効率化とかもあるでしょう」という意見もあると思いますが、それは今までのITがもともと担っていた役割が拡大しただけです。

つまりイケてるDXを実現するときにベンチマークすべきは、もともとITで稼ぐ前提で生まれた数多のITサービス会社です。

ITを活用して、多くの優秀な方々が色々なサービスを立ち上げてきましたが、もともとITがもつ最大のメリットは

「物理的な投資がほぼ発生せずサービスが開始できる」

ことにあると思います。

これはどういうことかというと、ECサイトと大型のショッピングモールとの比較でいうと

・初期投資もランニングも非常に高価な店舗を保有しなくてもいい
・お店を回すための大量の従業員を雇用しなくてもよい
・倉庫、物流のリソースを自前でもたなくてもいい

つまり、とにかく小さく速くビジネスが開始できることにメリットがあります。そしてそれはスピード感を生み、スピード自体が、競争力になり急激にビジネスが拡大することになります。

つまり、初期投資/ランニングコストが非常に小さく抑えられるメリットを最大限に生かし、ロケットスタートを決め、細かく市場のリアクションを見ながらビジネスを行えること自体がITのメリットになります。

数多のITスタートアップやうまくいっているITサービスはいずれも、超高速でPDCAを回し、売れないと判断できれば捨てる。逆にいうと捨てることができる範囲の投資に収めることを実現しています。

また、一つのテーマで数億~数十億円を一気に投資する場合に、仮説を試せる回数が極端に減るため、誤ったゴールに行く可能性が高まります。

また、仮説検証ができない状況が長引くとプロジェクトの途中でも要求がいろいろと出てきてしまい、当初の計画通りにプロジェクトが完遂できないリスクも非常に高まります。

せっかくITを活用するのであれば、同じように小さく速く試しまくることが重要なのです。


2. ゼロから作らなくてもいい(むしろ何も作らなくてもいい?)

今、世の中には素晴らしいITサービスに溢れています。
大体のアイデアはすでに完成されたサービスがあることがほとんどであり、それらを自前で1から作ってしまうと、時間もコストももったいないです。

一方で選択肢がありすぎることで、適切なサービスの選定が難しいこともあります。

しかし、実はお客様側の取り組みが小さく速く進める前提であれば、 まず、最初に作らないといけないものの要件というのは解像度が高く整理することが可能です。要件が明確な場合、適切なサービス選定の難易度もぐっと抑えることができます。

大きな構想をいきなりすべて実現しようとすると、将来ほしい機能のために無駄になるかもしれない投資の意思決定に悩まされ、検討が遅れることが多いです。

そうして明確に定められた要件は往々にして、世の中の既存のサービスでほぼすべてをまかなえることができるため、非常に短いリードタイムで新しいビジネスを開始できます。

作らなくていいという選択肢を持つことと、小さく始めるという考え方さえあれば、すぐにでも新しいビジネスを世の中に送り出すことが可能です。

また、自前で仕組みを持っていないと差別化にならないのでは?

と考える方も多いと思いますが、仕組み自体を売り物にしていくわけではなく、そこに乗せる新規のビジネスの内容自体で差別化を図ることは十分に可能なため、そこまで心配する必要はありません。

■作らない選択肢も色々あります。
・SaaSのサービスを活用する
・パッケージを利用する
・プラットフォームを利用する
・OSSを活用する
・etc…

ただ、利用するサービスによっては、購買データの開示が得られないであるとか、サービス展開時に足かせになる諸条件が含まれているものはあるため、 将来目指す大きな構想に対して、明らかに足かせになるようなサービスは適切にフィルタリングしてあげる必要があります。

その点は、要望を適切にお伝えすることで、可否の回答はすんなり得られることでしょう。


3. 立ち上げはお任せしちゃうのもアリ

小さく速く始めるために、最初は作らないこともできるということがわかっても、実際の構築となるとどこにお願いすればいいかはまた難しい問題です。

例えば、特定のサービスでやりたいことが完結しそうであれば、そのサービス提供会社に運営も含めてお任せするパターンはわかりやすいです。

以下のようなものが該当すると思います。

・ECサイトの立ち上げ
・サービス申込ページの立ち上げ
・会員アプリの立ち上げ

ただ、実際には少しはシステムに手入れをしないといけない場合や、デザイン等でのこだわりなど色々と要求が出てくると思いますが「こだわりが効果を生む場面とそうでない場面」があります。

世の中にはたくさんの成功事例があり、そういった新規のサービス開発の支援に長けたパートナーも数多くおりますので 、自社内だけで悩まず、さまざまなパートナーに相談し、できるだけ「安く早い、そしてうまいサービスづくり」に取り組むことで数か月、1年ほどで他社に圧倒的な差をつけることができます。

Ex.あとがき

こういった新たな取り組みのために、内部で負債を抱えたり外部採用を行うことでリソースが拡大し、単純な費用対効果を見極めることが難しいことが多いです。

立ち上げのスモールスタートについては弊社のような 、サービス企画~開発~運用までの全体をクイックにご支援が可能なパートナーも日本にはいますので、すこしでもお悩みの際はお気軽にお声がけください。

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執筆者プロフィール:藤田 章奨
社内の各部署・グループ会社と横串で連携する戦略営業グループのG長。
M&A後のグループシナジー構築、新規ソリューション構築、自社サービス開発などを推進しながら、各業界大手顧客のデジタルでの課題解決に過去300件以上携わる。
趣味は、ドライブ、釣り、史跡めぐり、呪術廻戦

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