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AWSコスト削減したいとき考えるべきこと


はじめに


こんにちは、SHIFT インフラチーム コウセイ です。

今回は、AWS のコストをどう効果的に削減できるか方法を紹介させていただきます。

コスト削減に悩まれている方の一助になれば幸いです。

AWS コスト削減方法


まず、AWS を利用するうえで、どんなコスト削減方法があるでしょうか。ここで 3つ のまとめ方法を紹介します。

① コストのかかるサービスから着手

② 不要なリソースの削除や停止

③ EBS世代を更新する

では、それぞれの方法を以降で整理していきます。

方法① コストのかかるサービスから着手


コストのかかるサービスの調査は、AWS Billing and Cost Management コンソール上で確認できます。

イメージ図(From 公式サイト):

現状確認したうえで、コストかかる順番(図の右の部分)で原因調査・対応していくのは一番効果のある手段です。

参考:AWS Billing and Cost Management

方法➁ 不要なリソースの削除や停止


各アカウントのインスタンス利用状況を洗い出しましょう。定期的にチェックして、使わないリソースを削除しましょう。個人的な経験から、インスタンス利用ルールをあらかじめ決めておいた方が、判断しやすいです。

そして、開発やSTG環境では、夜間、週末、祝日にインスタンスを自動停止する仕組みを入れましょう。

EC2 などは、すぐ利用しない時はインスタンスを停止すればいいです。しかし、RDS の場合は、停止しても7日間後に自動的に立ち上がりますので、そこは要注意です。スナップショットを取って、インスタンスをシャットダウンする方法をとることを検討可能です。

方法➂ EBS世代を更新する


この方法は注目されることは少ないと思いますが、長年のインフラ経験上から、絶対にやる価値があります。下記で具体的に紹介します。

まず、EBSはAWSのクラウドインフラストラクチャサービスの一部であり、EC2インスタンス用のブロックレベルのストレージを提供します。EBSは定期的に世代更新を行い、新しいボリュームタイプが追加されていきます。

そして、主な更新ポイントは下記三点です。

  • コスト削減: 新しい世代は、同等または優れたパフォーマンスをより低価格で提供することが多い。

  • パフォーマンス向上: スループットやIOPSの向上により、より高い要求を持つアプリケーションにも対応可能。

  • 柔軟性の向上: 新世代のボリュームでは、より細かくパフォーマンスの調整が可能になり、ユーザーの多様なニーズに対応できるようになっている。

最後、EBSでよく利用されているgp3とgp2の詳細を比較してみました。

gp3とgp2の比較(筆者作成)

上記比較したように、EBSの新しい世代はより低コストで高いパフォーマンスを提供されてますので、是非 EBS 世代更新をご検討ください。

参考: AWS 公式の推奨方法


上記個人的にお勧めの方法以外、AWS 公式ブログで推奨する方法もありますので、下記で記載されてます。いずれも迅速なコスト最適化が実現できる方法です。いくつかは AWS リソースの設定並びに管理方法の変更を必要としますが、特に8、9は購入オプションの変更によりコストを即時に削減可能となります。

#1 未使用状態の Amazon EC2 や Amazon RDS インスタンスへの支払いを止める

#2 未使用状態の Amazon Redshift クラスターへの支払いを止める

#3 Amazon S3 Intelligent-Tiering を有効にする

#4 Amazon DynamoDB にはオンデマンドのキャパシティーモードを利用する

#5 十分に活用されていないEC2 インスタンスへの支払いを止める

#6 十分に活用されていないネットワークリソースを削除する

#7 EC2 スポットインスタンス を利用する

#8 Compute Savings Plans を利用する

#9 リザーブドインスタンスを利用する

それぞれ詳細の説明もブログに書いていますので、是非それを参考しながらコスト削減を進めてください。

参考:AWSのコストを削減する9の方法

最後に


この様に3つの方法で、AWSコストを削減することができます。 SHIFT には、このような検討/実施支援の事例があり、ノウハウがあります。お悩みの方は、ぜひご相談ください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


執筆者プロフィール:コウセイ
約10年IT関係の仕事、趣味はAWS

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PHOTO:UnsplashIryna Tysiak