ゲームPMにおける環境整備の重要性
はじめに
はじめまして、SHIFTの立野です。
はじめてゲーム業界のPMとして活動しはじめて、自分なりに手応えを感じた部分をこちらでも共有いたします。
PMだけではなく多くの人の考えの一助になればと思っています。
言われた仕事と、やるべき仕事
はじめに、PMとは何をする仕事かを考えました。
進行管理
スケジュール管理
タスク調整
クライアント交渉 …などなど
上記が主なPM業務の代表的なものとなります。
実際に私が現場に配属されたときも、このような作業の引き継ぎがメインでした。
ただ、実際に現場を見てみるとそこはもう管理という状況ではありませんでした。文書やマニュアルもなく、作業者が手作業で必死に作り続けている自転車操業そのものでした。
この状態を見たとき、引き継ぎされた通りの手順で「これまで通り」を踏襲しながら進めることもできましたがそれは違うなと思いました。というのも、管理ができないからです。
人によってスキルや経験がさまざまである前提だとしても、作業者によってコロコロと工数感が変動されては調整コストがかかります。
また、人によって品質に差が開くようであれば「難しい仕事は常にこの人」とタスクの集中や渋滞が起きてしまい非常にリスクを感じたからです。
「見える化」の効能
自分が環境を整備でいれば良いのですが、私はそもそも現場知識ゼロで「管理者」として現場に配属されたためマニュアルを作るスキルが当時はありませんでした。
せめて、質問を聞かれたときに仕様を答えられるようにと資料を見ていたとき、その編集履歴でマニュアルをこっそり更新している人に気づきました。
話を聞いてみると、実際に作業をしてみて気づいた点、つまずいた点を追記しているとのことでした。
しかし、彼の更新は現場の誰も把握していませんでした。
私は現場メンバー間での「改善」の風通しをよくする目的で、この彼の作業をチーム全体に軽く共有しつつ、改修してくれたことに感謝を示しました。
実際の現場スキルはともかく、「上司」としての立場にあてがわれた私が褒めたことでその後マニュアルの改修や手順書の改定に前向きでなかったメンバーも率先して更新をしてくれるようになりました。
品質改善の「波」
これまで「役に立たないマニュアル」ばかりで、マニュアルを当てにせず過去の同じタスクを見比べて作業をしていたチームでした。
メンバー間によるマニュアルの相互更新が行われるようになってからは、手順書を準拠しながら進行するようになり、過去のミスや注意点を指摘されることもなくなり品質改善ができるようになりました。
そして、充実したマニュアルは工数の安定化も実現でき、「誰がやるかによって工数が変動する」という環境から、「誰がやっても一律」という状態で管理もしやすくなりました。
まとめ
このような経験からプロジェクトマネージャーに求められるのはひいては「生産性の向上」だと思いました。
引き継ぎされた多くの作業も最終目的には「チームの生産性の向上」。
管理やスケジュールを上から振り分けるBOTになるのではなく、「なにが問題」で「今後どうするべきか」の差を認識して改善できるような「波」を現場で作っていくこともプロジェクトマネージャーとして求められる仕事なのかと感じました。
どうしても現場は忙しく、そんな時間ないという人は多いと思います。
でも「なぜ時間がないか」を考えることで突破できる糸口が見つかるかもと思ったしだいです。
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