テスト設計初心者からテスト設計者へステップアップ ~テスト観点の見極め~
はじめに
こんにちは。
SHIFT QAエンジニアの稲田です。
みなさんはテスト設計に悩んだことはありませんか?
今回SHIFTのQAチームで集まる機会があり、テスト設計初心者の頃の悩みを振り返ってみました。
すると、一番最初に当たった壁として挙がったのが、テスト設計に関わる情報を集めることでした。
私自身もテスト設計初心者だったころ、情報を探すのにとても苦労した経験があります。
では、初心者が知りたい情報とはどういったものがあるでしょうか?
テスト観点の出し方
テスト方針
機能テスト設計
シナリオテスト
テスト分析 etc...
このようにチームで議論する中で、テスト設計初心者に必要な情報がたくさん見つかったので、「これをブログにしたら誰かの力になれるのでは!」という話になり、ブログを作成することになりました。
今回は多くの設計に応用が利き、テスト設計者にとって重要な【テスト観点】に特化した内容となります。
みなさまのお悩みを解決する一つの手段となれば幸いです。
それではさっそく本題に入っていきます!
突然ステークホルダーからこんな依頼が…
例題をもとに考えていきましょう。
IT未経験者でテスト設計初心者なあなたにこんなお話がありました。
「テスト観点の出し方って…どうしたらいいんだろう?」
みなさんは上の画像のように、テストを作る際のテスト観点に困ったことはないでしょうか?
テスト観点はテスト設計を行う際にお客様が求めている品質を達成するためには、テスト観点を抜け漏れなく洗い出すことが重要です。
的外れな観点では、無駄なテストを行うことになってしまい、さらにはこのようなことが予想されます。
最悪の場合、SHIFTのイメージ低下または案件を失う可能性につながることも…!?
そのため、必要なテスト観点を見極める目が必要です。
【例題】テスト観点を洗い出してみる
まずは、テストを作るうえでどんなテストをするのかという目的を明確にしていきましょう!
このページを使う人(ユーザー)はどんな人なのか、どういった理由で各入力欄が必要なのかを考えてみましょう。
こちらの画像は、ある会社の問い合わせフォームです。
それでは、例題を元にテスト観点を探してみましょう。
実際にテスト設計初心者に観点を聞いてみました。
テスト設計初心者のみなさんは、このような観点が思い浮かんだのではないでしょうか。
テキストボックスやボタン、チェックボックスのようなパッと見てわかる部分に観点が集中していることがわかります。
しかし、機能や仕様に集中してしまい、ユーザー目線での観点の洗い出しが抜けていることが問題です。
お客様が求めている品質を達成するために抜け漏れなく観点を洗い出すには、お客様の立場に立ってテスト観点を洗い出していきましょう!
レビューを行い先輩社員の意見を聞いてみましょう。
以下は実際に先輩にレビューしていただき、教わった観点の内容です。
先輩社員は、自分がユーザーだと考えてテストの本質をユーザー目線で考え、部品ごとに細かく観点を洗い出しています。
さらに部品ごとの仕様を考えていく中で、不明点があれば積極的に開発チームに問い合わせることで、疑問を疑問のまま残さないようにできるでしょう。
まとめ
今回のポイントをまとめました。
上記3つのポイントをテスト観点にバランスよく取り入れ、適切なテスト設計を行うことが、高品質なソフトウェアを開発するためには必要不可欠です。
さらに、テスト設計が慣れてきた際にも注意が必要です。
第三者の目で再度テスト設計を見直していただくことで、先入観から見えていなかった部分にも気づくことができます。
レビューとはただ単に添削する場ではなく、より良い成果物を出すためにチームで行うべきイベントなのです。
今回紹介したポイントは、ほんの一部です。
プロジェクトにより最適な方法は異なっていきます。
情報収集の癖を身に着け、そのシチュエーションに合った最適なテスト観点を引き出すことができるようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/
SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/
SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/
SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/
お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/
SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/