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目的達成のための航海計画 ~効果的な目標設定の方法~

はじめに

こんにちは。 株式会社SHIFT 能力開発部で検定や教育制度を開発をしている林 稔明(りんりん)です!

能力開発部では「仕事武器庫シリーズ」というタイトルでポータブルスキルについてお伝えしていますが、今回は「成長への近道」というテーマで、社会人としてスピーディーに成長するための5ステップを1ステップずつ毎週配信していきたいと思います。
今回は ステップ3「目的達成のための航海計画 ~効果的な目標設定の方法~」 です。
仕事武器庫シリーズでは、業界・業種、役割に関わらずどんな職業で仕事するとしても活用できるポータブルスキルとして、
様々な考え方や仕事術、知っていて損はない知識などなどを発信していきたいと思います。

執筆者プロフィール:林 稔明(りんりん)
新卒で銀行系SIerでシステム運用を経験後、開発系ベンチャーへ転職、 開発と運用を経験する事により、品質の重要性を認識し、SHIFTへジョイン。 デリバリー部門で案件管理者を経験した後、能力開発部で検定や教育制度の開発に携わる。 仕事のモットーは、「全力で楽しみ、残業は0」

成長への近道

  • 未来への道しるべ ~理想像の設定~

  • 成長の旅へのスタート ~自分に合った成長テーマの選び方~

  • 目的達成のための航海計画 ~効果的な目標設定の方法~(イマココ)

  • 成果を最大化させる秘訣 ~最大化のための実践的なアプローチ~

  • 可能性への開放 ~制限の解除と行動への一歩~

みなさんは仕事問わず目標設定ができていますか?そして目標設定することに自信がありますか?
以下は、パーソルキャリア株式会社の「<1,200名のビジネスパーソン対象「目標」に関する調査>」の結果です。
約6割のビジネスパーソンが目標設定に自信がないと回答しています。

目標設定の方法やコツを誰かにしっかり教えてもらう機会はあったでしょうか?
そもそも、会社によっては評価の仕方が曖昧だったり、部署の目標がなかったりと個人の目標設定をするための土台が整っていないこともありますよね。
しかし、それらがなくとも自分自身が何を成し遂げたいか、どうなりたいかという想いはみなさんの中にあると思います。

今回は、そんな皆さんの想いをうまく目標設定という形に落とし込む考え方とコツをお伝えできればと思います。

■想定読者

  • 目標設定ができていない、もしくはできているが自信がない人

  • 目標設定をしているが、あまり役に立っていない人

目標設定をうまく立て、成長への一歩を踏み出す一助になれば幸いです。

あの大谷翔平選手も目標設定を活かしていた!

大谷翔平選手と言えば今や誰もが名前を知るスーパースターですよね。
そんな大谷翔平選手も高校一年生の時に目標設定を立てていたようです。
以下はその目標設定シートです。(マンダラチャートと呼ばれているものですね)

中央に大きな目標(夢)を書き、その周囲に目標を達成するために必要な8要素を書く。そして、その8要素を更に分解することで具体的な行動を64個挙げることができています。

目標設定で最も重要なこととは

大谷翔平選手の例では粒度と数にフォーカスしていましたが、本当に重要なことはそこではありません。
以下に最も重要なことを2つ上げます。

1.達成できるかどうかギリギリの限界を狙う
大谷翔平選手の目標を例に挙げると右にある「スピード160km/h」です。
日本人で160km/hを達成しているのは、現在大谷翔平選手を含めても6名しかいないそうです。
しかも当時は高校生で160km/hを達成している人はいなかったということで、自分の限界を攻めた感じがしますよね。

また、左上の体作りにある(※)「FSQ 90kg」ですが、体重75kgの男性で90kg~100kgが目安らしく、当時65kgだった大谷翔平選手にとってはこれも限界を攻めた目標だったと思います。
※FSQとはフロントスクワットの略称で、バーをもってスクワットすることで大腿四頭筋を鍛える筋トレのことを指します。

達成できるかどうかギリギリの限界を狙うことによって、目標達成するためにはどうすればよいか
阻害要因はなにか、など自分の殻を破る機会を作り出すことが出来ます。

この考え方はGoogleやFacebookをはじめとした、シリコンバレーの大企業も取り入れている目標設定の1つであるOKRの一部分で
ルーフショットと呼ばれている考え方です。
ルーフショットとは「屋根(roof)に届くほどのショット」という名の通り、難しいけれども実現不可能ではないレベルの目標を指します。

2.SMARTの法則
SMARTの法則とは以下の頭文字を取った略称で、目標設定を行う際によく使われる理論です。

  • Specific:「具体的で分かりやすい」

  • Measurable:「計測可能、数字になっている」

  • Achievable:「同意して、達成可能な」

  • Relevant:「関連性」

  • Time-bound:「期限が明確」

これも大谷翔平選手の目標を例にしてみていきましょう。
まずは、Specific(具体的で分かりやすい)です。
いくら目標を立ててもそれが具体的な行動や指針に落とし込めていないと何をすればいいのかわからなくなりますよね。
細かく分けた64個の行動、まさしく具体的でわかりやすいものですよね。

次に、Measurable(計測可能、数字になっている)です。
計測可能でなければ、定性的(人によって評価がばらつく)になってしまい、目標が達成できたかがあやふやになってしまいます。
大谷翔平選手の目標の中には考え方やマインド部分もあるため、全てではありませんが、「体づくり」「コントロール」「キレ」「変化球」などは計測可能で定量的に表せるレベルまで落とし込めているものがあります。

そして、Achievableです(同意して、達成可能な)。
目標は誰かと共有し、一定の責任と緊張感を持たなければ達成することは難しいと思います。
大谷翔平選手はこの目標設定シートを当時の監督と共有し、測定できるものは数値化し、測定できないものはルーティーン化するなどを心掛けていたそうです。

さらに、Relevant(関連性)です。
目標設定する時にやってしまいがちなことが、目標設定したが結局これってどこに向かってるの?という状態になってしまうことです。
真ん中にドラ1 8球団(プロ野球チームの8球団からドラフト1位を取る)があることによって、全ての行動がこの大きな目標に関連していますね。

最後に、Time-bound(期限が明確)です。
期限が明確でないとダラダラとやってしまい、いつまで経っても達成できない状況が続いてしまいます。
大谷翔平選手はドラフトまでという明確な期限を立て、この行動を目標に向かって実行していきました。

目標設定をうまく活用し、更なる高みを!

この「達成できるかどうかギリギリの限界を狙う」と「SMARTの法則」を意識することで、さらに、より高い目標を立てられ、より目標を達成しやすくなると思います。
また、目標設定は立てて終わりのものでなく、その時の自身やプロジェクト、会社の状況に合わせて見直し、改良していくことも重要です。

成長への近道として、目標設定を行う際の考え方とコツをお伝えしました。
次回は、目標設定に基づき行動した結果(成果)を最大化させるための方法をお伝えしたいと思います。

P.S. 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ひとりでも多くの方にこの情報をお届けするために、あなたの「スキ」が力になります。
あらゆる仕事で役に立つポータブルスキルをみなさんにお届けし、業界・業種に関わらず活躍できる人を増やしていきたいと思っています。
こういう時の考え方を知りたい!などご意見ありましたら「コメント」いただけると幸いです。

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