自慢や嫌味にならないー成果を上手に伝える方法 Day.7
はじめに
こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です。
あなたは、嬉しかった成果や達成を周囲に伝えたいと思ったことはありませんか?
でも、「これって自慢に聞こえないかな?」「嫌味に思われたりしないかな?」と心配になった経験もあるかと思います。
成果を伝えることは、自己表現の一部です。でも、「自慢話」や「嫌味」と捉えられがちな現実があります。そして私たちは時に、自分の成功を伝えることに躊躇してしまいます。
でも安心してください。これは自然な反応です。
私たちは、周りの人々に良い印象を与えたいと思っていますし、人間関係を大切にしたいと思っています。その結果、自分の成果を伝えることが、自慢や嫌味と受け取られると周囲との関係が悪化するかもしれないという不安につながり、自分の成功を控えめにし、時には話さないことを選択することがあるのですね。
でも、もし、このままにしておくと、あなたの成果や努力が正当に評価されないことにも成り兼ねません。なぜなら、成果を隠すことで、周囲の人々はあなたの真の能力や貢献を理解できなくなるかもしれないですからね。
そして、それだけではなく、人間関係においても誤解や不信感を招くリスクがあります。あなたが自分自身に正直でないと感じられると、人々はあなたに対して疑念を抱くことがあります。それが、誤解や不信感を招く原因となりかねません。
そのようなことはできれば避けたいですよね。
成果が「自慢」や「嫌味」と捉えられる理由
そもそも、なぜ何気なく伝えたことが「自慢話」や「嫌味」として捉えられてしまうのでしょうか。
その主な理由を一緒に見ていきましょう。
①誤解されやすいコミュニケーションの性質:
コミュニケーションには曖昧さが伴います。特に成果を伝える際には、どのように伝えるか(言葉選び、トーン、文脈)が非常に重要です。誇張された表現や、自己中心的な言い回しは、傲慢や自慢と受け取られやすくなります。
②相手の感情や立場の考慮不足:
聞き手の立場や感情を考慮せずに成果を伝えると、自慢話や嫌味と捉えられることがあります。例えば、相手が困難に直面している時に、自分の成功を強調すると、感受性が低く思われる可能性があります。
③社会的な比較と競争心理:
人はしばしば自己と他者を比較します。特に、自分が足りないと思う部分で他者の成果との差を感じると、嫉妬や劣等感を感じることがあります。このような心理状態の中で成果を伝えると、自慢話と受け取られやすくなります。
④個人的な不安や不満:
聞き手自身の不安や不満がある場合、その人は他者の成果に対して敏感になり、それを否定的に受け取ることがあります。特に職場など競争的な環境では、この傾向が強くなります。
⑤文化的・社会的背景:
文化的にも、謙虚さを重んじる社会では、個人の成果を前面に出すことが控えめな姿勢とは見なされません。そのため、社会的な期待と異なる自己表現は否定的に捉えられがちなこともあります。
これらの理由から、成果を伝える際には、聞き手の感情、文脈、そして文化的背景を考慮し、謙虚で感謝の気持ちを持って伝えることが重要です。これらのことに気を付けることで、自慢話や嫌味と捉えられるリスクを最小限に抑えることができます。
つまり、多くの場合、あなたの成果そのものが自慢や嫌味と捉えられるのではなく、あなたの成果の伝え方が自慢や嫌味と捉えられるわけですね。ということは「伝え方」を変えれば良いのです。
(あなたの成果は素晴らしいものです!大丈夫です!その事実は変える必要はありません。)
成果を上手に伝える4つのポイント
成果を共有するとき、単に数字や結果を並べるのではなく、その背後にあるストーリーを語ることが大きなカギになります。
あなたの成果には、見えない努力や、支えてくれた人々、そして学んだ教訓があるはずです。
それらを伝えることで、相手に深い共感を呼び起こし、「自慢」や「嫌味」で終わらない、より有意義なコミュニケーションを築くことができます。
では、どのようにして自分の成果を価値ある体験として伝えることができるのでしょうか。
以下のポイントを通じて、その方法を一緒に探ってみましょう。
①タイミングを考慮する
相手の立場や感情を考慮し、適切なタイミングで情報を共有することが大前提になります。
例えば、相手が急いでいたり、悩んでいたり、困難に直面したりしているときは、相手も話を聞ける心境でないことが多いですよね。そのような時は、自分の成功話をするのは避けましょう。
相手がリラックスしている時や、成功話を共有する適切な文脈がある時を選ぶことが大前提になります。
②相手が話を聞いてくれる姿勢にする
自分の感情を率直に表現しましょう。あなたがどれだけその成果を達成したことで喜びを感じているのかを伝えることで、人間味のあるコミュニケーションが生まれます。
そして、感情というプライベートな部分を伝えようとすることで、相手は「この人は心を開いてくれているんだな」と思い、あなたのことを受け入れやすくなる心理が働きます。
さらに、「先日すごく嬉しいことがあったんですけど、ちょっと聞いてもらってもいいですか?」といったように、相手から許可をとることで、相手の心の準備を整えもらうことができます。して、許可をとることは、相手の意向を尊重している姿勢を示すこともできます。
相手と心を通わせ、話を聞いてくれる姿勢に整えましょう。
③成果をストーリーとして語る
そして、自慢話ではなくストーリーとしてあなたの成果を語りましょう。成果の背後にある苦労や努力を共有することで、共感を呼びます。
たとえば、仕事で大きなプロジェクトを成功に導いたとき、その成果だけでなく、チームで乗り越えた困難や、成功までの過程を話すのです。そうすることで、聞き手は単なる成果ではなく、その背景にある人間ドラマに共感してくれます。
その際、感謝の気持ちを忘れないようにすることも重要です。
あなたの成果は、支えてくれた家族、友人、同僚の助けがあってこそ。「このプロジェクトを成功に導くことができたのは、素晴らしいチームのおかげです」などと付け加えてみてはいかがでしょうか。
彼らへの感謝を述べることで、あなたの話は謙虚さと温かみを帯び、相手への印象がグッと変わります。
④教訓や学びを共有する
最後に、教訓や学びを共有します。自分の経験から得た知見を共有することで、相手にとっても有益な情報になり、自慢話ではなく、価値ある情報交換の場とすることができます。
その際、相手がどんな分野に興味があるのかを考え、その興味にリンクするポイントを話に織り交ぜるとさらに相手に共感を生むことができます。例えば、健康に関心がある人なら、「今回のプロジェクトを通じて健康管理の大切さを学びました。」といった具体的な話ができそうですね。
おわりに
あなたの成果は、ただの数字や成績以上のものです。それはあなたの人生の一部であり、共有することが相手の人生にも影響を与えることもあります。
今日ご紹介したポイントを活用して、あなたの成果を自慢話ではなく、価値あるストーリーとして共有してみてはいかがでしょうか。
あなたの次の成果を、ぜひ聞かせてください!楽しみにしています。
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