負荷テストツールVegeta学習1:Vegetaとは
はじめに
こんにちは、DevOps推進2グループの李です。以前に紹介したLocustとNeoloadではテスト前に実行可能なスクリプトを作成する必要がありましたが、今回はスクリプトを書かずに直接コマンドで実行できる非常に軽量な負荷テストツールを紹介します。
下記が今回使用するソフトウェアです。
Go 1.21.6: https://go.dev/dl/
Vegeta 12.11.1: https://github.com/tsenart/vegeta
内容を3回の連載で紹介したいと思います。
連載目次
負荷テストツールVegeta学習1:Vegetaとは(今回)
Vegetaとは
Vegeta(ベジータ)は、Go言語で開発された高性能なHTTP負荷テストツールです。名前は有名な漫画「ドラゴンボール」に登場するキャラクター「ベジータ」から取られています。このツールを使用すると、WebサービスやAPIに対して異なるリクエストパターンを生成し、サーバーの性能や耐久性を評価できます。Vegetaはシンプルで使いやすいコマンドを提供し、多くの同時接続や異なるリクエストシナリオをサポートしています。
Vegetaの主な特徴
高性能なGo言語製品:VegetaはGo言語で実装されており、その高いパフォーマンスにより、大規模かつ複雑な負荷テストにも対応できます。
柔軟なリクエスト生成:様々なリクエストパターンを生成することができ、HTTP/1.1およびHTTP/2プロトコルをサポートしています。これにより、異なる状況や使用ケースに対応可能です。
使いやすいコマンド:Vegetaはシンプルで直感的なコマンドラインでテストをして、コマンドだけで実行できます。
リアルな負荷模擬:同時接続数やリクエストレートの制御が可能で、これにより実際の使用状況を模擬して性能評価を行うことができます。
グラフィカルなレポート生成:Vegetaは生成されたデータを基に、テキストやグラフィカルなレポートを簡単に生成できるため、結果を分析しやすくなっています。
負荷テストツールの比較
Go言語をインストールする
Vegetaを使用するには、まずGo言語がインストールされている必要があります。Goの公式ウェブサイトから最新のGoバージョンをダウンロードしてインストールします。
Go公式:https://go.dev/dl/
ダウンロードが完了しましたら、ファイルを見つけてダブルクリックして、Goのインストーラを起動します。画面に表示される「Next」ボタンをクリックして、次の設定画面に進んでください。
「Install」をクリックしてインストールして、最後まで完了します。
Vegetaをインストールする
インストールが完了したら、コマンドプロンプトを開いて、「go version」と入力して、Goが正しくインストールされたことを確認してください。
バージョンが正しく表示されていれば、Goがインストールされています。次に、以下のコマンドを使ってVegetaの最新版をインストールします。
go install github.com/tsenart/vegeta@latest
正常にインストールされているかを確認するために、コマンドプロンプトで「vegeta -version」と入力してください。
次回のお知らせ
今回はVegeta(ベジータ)の概要とインストール方法について簡単に紹介しました。次回はVegetaのコマンドの書き方と実行方法について紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!
参考資料
Vegetaの公式:https://github.com/tsenart/vegeta
Goの公式:https://go.dev/
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