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情シスの未来|情シスが経営のセンターピンに

〜 世の中の情シスに羅針盤を 〜

はじめに

コーポレートプラットフォーム部 米沢です。い・わ・ゆ・る 情報システム部の部長をしています。

実は最近、ある思いから部署名を変えました。なぜ、情報システム部ではなく、コーポレートプラットフォーム部になったのか、そこへの思いをnoteに残したいと考えています。今の思いを風化させないためにもw

ということで、本日、私の部署の業務について綴りたいとおもいます。

※以降、文中においては、情報システム部のことを情シスと略称表記します。また、コーポレートプラットフォーム部のことをコポプラと表記し、一般的なことを情シス、弊社特有のことをコポプラと表記することにします

|コーポレートプラットフォーム部とは

2022年9月1日に管理本部 情報システム部から、役員直轄のコーポレートプラットフォーム部へ、組織の配置と名称を変更しました。その変更については私が上申し、承認されました。

なぜ配置と名称を変えたのかというと、情報システム部の「未来を考えた場合、既成概念が持つ情シスというイメージに違和感」を覚えたからです。
「名は体をあらわす」 ということわざがあるように、名称がもつ印象は社員からの見た目/期待値にも影響すると考えています。私が作りたい将来、会社から託されている未来を実現する部署を考えた場合、情シスという箱が小さすぎました。だから、断捨離しました。

部署名を変えるタイミングで社内デザイン部にお願いをして、部のイメージロゴを作成しました。変わることに対する思いを大事にしたかったからです。我々が中心となり支える、集まってくる、繋がるというイメージです。


思いを込めた部のイメージロゴ

|SHIFTが考える情シスの姿

このあたりについては、2022年のSHIFTの感謝祭イベント『89祭り(バグ祭り)』のセッションでも別の視点でお話したことではありますが、改めて整理します。

SHIFTは嬉しいことに毎年急成長しています。そして、すべてがものすごい勢いで変化・変容します。我がコポプラとしては、至上命題として、取り残されない・追いつく ことが常に求められます。もちろん、一歩でも二歩でも先に歩みたいとは思っていますが、それ以上に成長が早い、生みの苦しみを喜びに変えて日々切磋琢磨しているのが日常です。

情シスという業務を考えた場合、やるべき事自体は各社で大きく違いが無いものと考えています。BPO/アウトソースする余地も多分にあるでしょう。ただ、それだけでは解決できない部分があります。それは、会社には人格があるということに尽きると思っています。会社は創業者が思いをもって設立し、それに共感した仲間が集って形作られます。その思いが製品やサービスになって世の中を席巻し、さらに仲間を集め会社を大きくなっていきます。会社にはそれぞれの色があって、優先度も大事にするポイントも異なります。情シス業務の本質は、その個性を大事にして如何に会社を支えるのかに尽きると考えています。

|コポプラに進化した6つのポイント

以下では一般的に考えられる情シス業務において、コポプラ’s ポイント として、SHIFTならではのポイントを纏めたいと思います。

-IT戦略・企画

世の中の状況、会社の動向、従業員の傾向等に関して未来を見定めながら、今何が必要か、これから何が必要となるのかを考えて計画を立案、それに基づいて予算並びに実行計画を行う。

コポプラ's ポイント 1|未来に対する投資(コストバランス)
SHIFTは人工(ニンク)ビジネスが基本であり、急成長しているのが特徴です。5年後の未来を考えた場合、その投資をいつからすべきかはコストバランスが重要であると考えています。過剰な投資は経営数値に影響を与えますし、未投資は未来を作ることができません。また変化に対してもタイムリーでなければなりません。中長期の未来をおぼろげながら見据えつつ、準備しつつ、今できる投資をするということを意識しています。登山と一緒のイメージです。更にその中でBPO/アウトソースする部分、自前で創る部分と仕分けしていきます。

- システム構築・導入・運用・保守

業務に使うシステムを全般について、構築〜運用まで実施、パッケージ・SaaS導入からスクラッチによる開発まで実施。特に昨今はDXをキーワードに広範に渡るシステム連携が必要となる。

コポプラ's ポイント2|適切なタイミングで適切なものを導入
コポプラでは主に基幹・情報系システムを守備範囲としています。オンプレ/SaaSの組み合わせで構成しています。SaaSの台頭によって、ベストオブブリードという考え方はより色濃くなってきましたが、SHIFTもこの考え方に準じたシステム投資行っています。もちろんIT戦略にも通じる部分になります。システムを導入するに当たり、「疎結合」、「データ連携」、「統合認証」等は基本コンセプトとして、取り組んでいます。

-インフラ構築・運用・保守

PC並びに社内/社外ネットワークの構築・運用、各種アカウントの手配等の調達運用管理をします。

コポプラ's ポイント 3|変化に寛容である
2022年09月時点でSHIFTは月間100名以上、年間1,500名程度入社するような会社です。それはPCのセットアップ、アカウントのセットアップが日常茶飯事であることもさながら、インフラ面においてもトランザクション増による対応も引切なしに発生します。もちろんグループ会社にはその道の専門企業もありますので、そこの力の借りつつも、柔軟に対応できる体制作りが重要です。また、いつ誰が何を使っているかを管理できることも重要な管理指標にもなりますので、それ管理できる仕掛け作りも積極的に実施しています。

-サポート、ヘルプデスク、コミュニケーション

従業員に対する、トラブル対応、PC/システム使用時の操作説明等窓口対応をします。

コポプラ's ポイント 4| 従業員との向き合い方
上述の通り、SHIFTには毎月多くの入社者がいますし、多くの従業員がいます。それに準じる形でサポート・ヘルプデスクの対応工数も毎月多くなります。しかもコロナ禍を境にリモートでの対応も多くなりなかなか手数もかかる業務となっています。ただ単に現状を受け入れるだけでなく、最適なサポート・ヘルプデスクの有り様を求めています。バーチャル窓口を開設したり、アカウント管理も視野に入れた資産管理ツールを作成(現在の開発中)したりしながら、常にユーザの近くで情シス業務ができるような取り組みも実践しています。単に従業員と情シスの関係ではなく、より身近な情シス、チームワークがなりたつ関係作りを意識しています。

-セキュリティ

従業員に対するセキュリティ啓蒙活動、システム的な対応対策の検討・実施、顧客のセキュリティレビュー対応等、セキュリティに係る業務を統括します。

コポプラ's ポイント 5|譲れない部分はどこか
SHIFTはあらゆるお客様の情報をお預かりして業務を行っています。セキュリティには非常に拘りがあります。SHIFTはいろんな契約形態の方が従事しています。企業の成長も早く、ダイバーシティに富んだ業務スタイルをしています。ダイバーシティを前提にして如何に守るかを常に考えています。

システムだけでなく、従業員の意識改革も熱量高く取り組んでいます。一つの実例としてですが、弊社のコーポレートサイトでも数値公表していますが、e-learningを毎月全従業員完全完了を継続しています。このシステム作りから運用体制まで向き合える体制をづくりをしています。従業員への関わり方も意識しつつ、常に変わり続けられるセキュリティを大事にしています。

-情シスの課題

情シスは上述のようにかなり広範な作業領域をカバーしながらも、慢性的な人手不足だったり、今やっていることが本当に正しいかわからないといった課題を抱えているというのが現状ではないでしょうか。

コポプラ's ポイント 6|変化に迅速に
コポプラも同じ様な課題は持ち合わせています。従業員も多く、変化も激しいSHIFTにおいては、その課題があることが業務の前提ですらあります。だからそこ、それに向き合ってどうすべきかを考えることに活路が在ると考えます。

これまでのポイントに全てに言えることですが、変化に迅速に対応できること、それを一番大切にしています。対外的(システムやユーザ対応)な対応もしつつ、自ら(コポプラ)の意識改革や必要に応じた体制の補強も行います。会社一丸となって、変化に対応するためにも断捨離は非常な重要な考え方であると考えています。何かを実現することは=変化を止めることだと考えています。なぜなら、何かを実現するということは、その時点での最善と思える条件で成り立っていることが多いからです。過去は過去、今は今、未来は未来です。今見ると間違っていることもきっとあると思います。間違いはどこまでいっても間違いなので、そういったものは捨てて前に進む、そういった姿勢を大切にしています。

終わりに 

情シスが経営のセンターピンになる世の中に

上述のようなコポプラ's ポイントを体現するためには、旧来型の情シスという箱は小さく、名前を変えるに至った思いは感じ取っていただけたのではないでしょか。

情シスは、間接部門であればこそ、会社の成長・動向に応じて、自ら変えていくことが、部の説明責任を果たす手段だと考えていますし、それが唯一の存在意義ではないかと考えてもいます。そうすれば、情シスが経営のセンターピンになる世の中もくるのではないでしょうか。

SHIFTは他の会社で数年かけて経験するようなことを非常に短期間で経験しています。SHIFTで経験したことは、世の中で情シスを運営されている方々への課題の答えが含まれていると考えています。私もSHIFTで情シスの部長を拝命するまでは、情シスの悩みは正直理解もしていなかったです。自分自身がその立場になって、しかも会社が急成長するそういう状況下において、自分の責任を果たすべく我武者羅にもがきもがき苦しんだ歴史が今に通じています。もし情シス運営でお困り事等ありましたらお話することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。少しでも世の中の情シスの羅針盤(方向を指し示すもの)になれたらとは考えています。

また、コーポレートプラットフォーム部ではメンバを絶賛募集中です。ご興味ありましたカジュアル面談も可能ですので、ぜひぜひ門を叩いてください。

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執筆者プロフィール:米沢 毅
独立系ソフトウェアハウスでSEを5年、ITコンサル会社でアーキテクトを8年経験。その後SHIFTに2014にJoin。テスト実行管理ツール CATの開発マネージャを経て、2018年に情報システム部に異動、部長に着任。情報システム並びにセキュリティを管掌。未だに開発が好きで手を動かしています。

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