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アジャイルコーチが出会ったアンチパターン集 11選 Day.14

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昨日の記事は、
アジャイルジャパン2023に参加レポ=人生初のオンサイトイベント参加で、私が感じたこと学べたこと、まとめ=~Day13
でした。いかがでしたか?さて本日はこちら!



アジャイルのアンチパターン集 11選


SHIFT アドベントカレンダー12月14日の記事です。 こんにちは、SHIFTでアジャイルコーチをやっている佐藤です。

今回は、私が現場でコーチングしているときに、見つけたアンチパターンを11個上げてみました。アンチパターンというとやっちゃいけないことに感じますが、パターンにハマったと認識するための一覧だと認識しています。自分たちのチームがより良くしていきましょう。

私がアンチパターンの話を聞いたのはむかしむかしの思い出ですが、今思い返すとすごい人でした。発表を何も知らない状態で聞いていたなぁ・・・

2013年にきいたアンチパターンの話では「カタカナにした。なぜかって?かっこいいから。開発者はみんなオタクだから」という話を聞いて、「なるほど!!」と腹落ちしたので、今回もカタカナを併記しようかと思ったが、なかなか難しい。 アンチパターンの一つに「心理的安全性の傘:サイコロジカル・セーフティー・アンブレラ」と上げているが、ChatGPTでカタカナに変換してもらうと

「アンブレラ」になって欲しいのに、「カサ」になったりして、なかなか難しい・・・・・・

普段、いろんな現場や人、アジャイルに関わる人達に会うことがある。その中でこれから上げるアンチパターンほどはっきりと分かる方に出会ったことはないが、いろんなケースを通じて感じることがあったので、思うがままに今までの経験から嫌だなぁって思うことを書き連ねてみた。

アンチパターンの使い方

01 アンチパターンにハマったときに共通のキーワードに

Aさん:いまテスト・アヴァランチの状態じゃん!

Bさん:立ち止まって考えようぜ!

02 アンチパターンを話すことでベストプラクティスや改善に

ぜひチームで共有して話をしてもらいたい。「あるある」といった共感 や アンチパターンを駆逐するベストプラクティスを導く方法を考えてもらいたい

アンチパターン11選


01 アジャイルの評論家:アジャイル(スクラム)コメンテーター

チームの外からという立場から、チームの評論を述べる役割。

そんなことしなくていいから、開発者と会話して生産性高めて!

うまく行ったのは俺のおかげ、うまく行かなかったのはお前のせい。そんなジャイ○ンじゃないんだから

02 ふりかえりよりも気合と根性:ゾンビアタック

傷の舐め合うレトロスペクティブ。具体的な対策は「気合」と「根性」 !

今回もうまくいかなかったから次も残業をがんばろう!!

03 テストの雪崩:テスト・アヴァランチ

まずは作る!作る!作る! テストはギリギリに駆け込み!

多少の品質課題は急ぎ修正すれば大丈夫でしょう!(雪崩に人が巻き込まれた時点で災害だからね!)

04 心理的安全性の傘:サイコロジカル・セーフティー・アンブレラ

Aさんは言いました。「自分が嫌われない、嫌な思いをしないさせなくないから、とりあえず頷こう! そうすれば、台風は過ぎ去るものさ」

Bさんは言いました。「心理的安全性は人を傷つけない、嫌な思いをさせないことですよ!!」

Cさんは言いました。「心理的安全性はリーダーが好き勝手いうための方言で、チームのメンバーがそれに合わせて改善するんですよ」

05 人を憎んで、アジャイルを憎まず:ヘイト・フレンド・ノット・アジャイル

アジャイルは素晴らしい!

最新の開発手法だ!

世界では主流だ!日本は遅れている!

できないのはそれに適用しない人だ! 👈(それな)

06 やっている感の満足:サティスファクション・オブ・フィーリング・アコンプリシュト

自分たちが成長できていますか?やれることややってる感がする物を選んでいるんじゃない? 改善できない言い訳を並べていない? 要因がチーム外にいるものを選択していない? 誰かのせいにしようとしていない?

07 時間泥棒:エイガ・ドロボ

これってなんの意味ありましたっけ?ってみんな思っているのに口に出せないやつ。

MTG、PBI、発言、指示その他諸々色々あるよね。

議論がだめなわけじゃなくて、脇道に逸れるのがだめなのさ。脇道に逸れた本人達は気が付かないものさ。(もしくは周りが脇道だと思っているけど本筋の可能性はあるけど)

08 PPAP:プランプランアクションプラン

プランプランアクションプラン 計画ばっかりで先に進まない。とりあえずの一歩よりも納得できる計画をたてよう。

09 陸の上で泳ぐ:スイム・オン・ランド

フォームの練習はそれぐらいにして、まずは水の中に入って、水に顔をつけよう。

想像よりも現実は不思議や新しい発見に満ちあふれているよ。

10 ドライバー兼オペレータ:ドライバー・アンド・オペレータ

二人がペア作業をしていました。

ドライバー兼オペレータ:「ちょっとマウス貸してもらえる?」

ドライバー兼オペレータ:「ここをこうして、こっちをあーすると」

ドライバー兼オペレータ:「ほら!できた」

ドライバーかオペレータだった人:「わたし必要だった?」

11 プロダクトオーナー教壇に立つ:ティーチ・オア・ラーン

開発者になぜこれをやるのかをプロダクトオーナーが説明するのは大事だけど、教壇にたってお行儀よくプロダクトオーナーの話を聞くだけ?

本当にその要件って誰かのためになるの?POの独りよがりじゃないの?誰かの笑顔が想像できる? もし想像できないなら、POだけの努力じゃなくてチーム全体の問題だよ(本音)

まとめ


アンチパターンをかっこよくまとめていくのは、チームの失敗事例集にもなります。ハムレットの中でも「不幸の形はいっぱいある」的な発言がある通り、チーム数だけアンチパターンはあると思います。共有すると良いベストプラクティスの発掘にもつながるのでチームだけではなくて外にも発信してもらいたいです。


執筆者プロフィール:佐藤 博之
SIerで要件定義から保守までを経験。テスト工程で炎上するプロジェクトで品質について考えた結果、品質保証を業務とするSHIFTに転職。
SHIFTでは、アジャイル開発の品質保証を担当し、短いサイクルの中でのテストエンジニアの活動や品質について考えている日々。
発散は得意だけど、収束は苦手なファンタジスタタイプ。


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