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SDGs初心者がSDGs検定に受かるまで

まえがき

こんにちは!ヒンシツ大学講師の櫻井です。

おかげさまで、第九回SDGs検定に合格することが出来ました!

前回から半年の間、どんな勉強をしたのかをまとめてみました。
私と同じようにSDGs初心者の方、これからSDGs検定を受けてみようかな?と考えている方に、ほんの少しでも参考にしていただければ幸いです。

検定チャレンジのふりかえり

昨年末、SDGs検定を受けた直後の私の頭の中は「いったいあの問題は何を見ておけば解けたんだろう?」という疑問でいっぱいでした。

SDGS検定公式サイトで紹介されている参考文献にはない問題が結構出ていたからです。

合格者さん達のSNSで情報を集めると、これだけの資料が見つかりました。

SDGs初心者の方は、参考文献よりも先に「2030アジェンダ」を読むことをお勧めします。その方が参考文献の理解も早いでしょう。

そして、可能な限り暗記してください。
暗記の対象は「2030アジェンダ」だけでなく上記資料全てです。 「え?このボリュームを?マジ?」と思われるかもしれませんが、私は真顔で言っています。

というのも、SDGs検定の主催は、国家資格者である士業(弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、建築士、FP技能士等)の協会だからです。

SDGs検定の問題を見る限り、士業の方達が思う試験というものは、膨大な量の情報を暗記していることが前提になると考えて良さそうです。
SDGs検定は暗記力が試されると心得てください。

暗記の日々

これが暗記資料一式です。
暗記の日々は、大量のプリントから始まりました。同じファイルを大小プリントして、小さい方は外出時に持ち歩いたりしていました。

各ファイルの付箋紙に★印をつけています。これは、とあるブロガーさんの記事を参考にしたものです。★が多いものほど学習時間の時間配分を多めにしました。

「2030アジェンダ」にはオレンジのマーカーが見えていると思いますが、これは、なつかしの暗記用ペンです。マーカーをつける箇所は、事前情報では、あまり参考にならないと言われていたSDGs検定過去問題が参考になりました。

目を休めたい時には、スマホの音声読み上げ機能を使っていました。機械の音声は、クセがあるので馴染めない方もいると思いますが、穴埋め問題で次のワードを思い出す時には、役に立ちました。

暗記が苦手な方へ

「川崎大師 風鈴市」SHIFT写真部 櫻井 寿乃、撮影情報:Nikon D700,105mm,f/3.0, 1/100s,ISO:800

実は私は学生時代、暗記科目を避けていました。あの地味な、来る日も来る日も繰り返し同じことを覚える作業がイヤだったのです。

高3の時などは、美大を目指していて受検科目は英語と国語とデッサンと油絵のみでしたから、社会科は西洋美術史も学べる世界史、理科は物理を選択していました。

友人からは
「なんで物理?しかも世界史と?危ないよ。留年したいの?」
「化学にしなよ!暗記すれば確実に点が取れるんだから!」
「今ならまだ変えれるから変えちゃいなよ!化学なら一緒に勉強出来るんだから!」
などと、口々に愛あるお叱りを受けました。
が、当時の私は「だって、物理だったら公式ちょっと覚えてその場で考えれば解けるじゃないの!」と言って聞かず、結果的に留年もせず卒業したものの、「そこまで避ける?」というほど暗記科目を避けていたのです。

そんな私がSDGs検定に暗記が欠かせないと気付いた時のことを想像してみてください。大げさかもしれませんが、昔から避けてきた試練に、いよいよ向き合わなきゃいけない時が来たのだと思いました。年を重ねると、ここで逃げてもどこかでまた同じ目に合うことは分かりますから腹をくくったわけです。

なので、もし、暗記が苦手でSDGs検定を受ける予定の方がいらっしゃいましたら、ここで一度、暗記生活を経験なさってはいかがでしょう?
案外克服できるものかもしれませんよ?

暗記だけでは足りない

「鎌倉 鶴岡八幡宮 花手水」SHIFT写真部 櫻井 寿乃、撮影情報:Nikon Z6,95mm,f/6.3, 1/100s,ISO:1600

SDGs検定の公式サイトには

出題傾向
SDGsとは / SDGs採択までの歴史や現在の動向 / SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項) /世界の課題を知る / 環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題 /誰がSDGsに取り組むのか /SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題

とありますが、これまで触れた資料の範囲は出題傾向の半分程度、つまり、資料の暗記だけでは合格点には届きません!(経験談)

思い出してください。SDGs検定の主催者さんは「士業」の方達なのです。
ですから、暗記だけでなく、世の中の事例を広く深く正確に把握することも大事と考えるのでしょう。

ところが、前回の試験の記憶を頼りに事例を探すことは出来ても、これから受ける問題の予想をするには、範囲が広過ぎます。途方に暮れたある日、公式サイトに立ち戻ったところ、大きなヒントがありました!

公式サイトのヘッダーの「CONTACT」の横に「Facebook」のマークが、あるではありませんか!一般社団法人SDGs推進士業協会のFacebookはお勧めです!ぜひ数年前まで遡って読んでみてください。

他にも、

は、更新があったら読むだけでなく、リンク先の情報まで把握するようにしてください。 それを数か月続けていくと、問題文の中に見覚えのある情報が出てくるようになるでしょう。

学習時間考察

前回、合格者さん達のSNSの情報から、合格目安の学習時間を50時間としていましたが、私の場合、参考資料の用語に慣れて、読みこなせるようになって、暗記するだけで50時間くらいかけています。

それとは別に、上記のFacebookやTwitterのチェックを、1日30分~1時間程度、2ヶ月近く続けましたので、SDGs初心者の場合、合格目安は100時間かなと思っています。

以前、アナウンサーさんが初回でSDGs検定に合格したというネットニュースを見ましたが、お仕事などで普段からSDGsに近い情報に触れている方と、自分との差をとても感じました。もともとベースになる知識があったり、暗記が得意な方でしたら、学習時間はもっと減らせると思います。

あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。

SDGs検定チャレンジは、完全な初心者で右も左も分からない状態から始めましたが、合格者さん達の親切なブログなどから情報をいただき、こうして合格出来ましたので、私も、これから受検する方へ役に立つことをお伝えしたいと思い、今回のブログを書きました。

個人的には、攻略にあたり、主催者さんの業種に気付いたことが大きく、面白い体験でした。今後、もし何か検定を受けることになったら、どこの主催か?をチェックすることから始めようと思います。
それでは、また!


執筆者プロフィール:櫻井 寿乃
大手SIerにて、BtoBでは基幹システム構築、BtoCでは会員サービスやECサイトなどの開発に長年従事。プロジェクトマネージャーやPMOを担当するかたわら、新人研修、PM研修により人財育成に努めた後、2018年にSHIFTに参画。PMO、社内研修講師を経験後、ヒンシツ大学の講師に就任。PMP資格保持者。

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