見出し画像

あなたのQA業務の認識、間違っています!~SIer出身の私が知ってるようで知らなかった世界~

はじめに

皆さんこんにちは!株式会社SHIFT ネットサービス部所属のyasukoです。

入社から約3年間、ネットサービス部でPMとしてWebサービス(ECサイト、情報サイト等)のQA支援を担当してきました。

突然なのですが、『テストをする会社』と聞いた時に、どんな仕事のイメージをもつでしょうか。

『仕様書を貰って、お願いされたことをする仕事…?』

『(つまりそれって、下請けに近い仕事では(小声))』

そんなイメージをもっている方に向けて、この記事を書いています。

そう、例えるならば、3年前の私です。

※3年前の私が抱くテスト業務のイメージ

■SHIFTを知る前の私

私は新卒で入社したSIer企業で金融システムの担当として4年間働いていました。

チームの一員として、開発経験を経て徐々に上流工程を担当するようになり、最後の2年間はシステム開発のPLとして、開発工程を一貫してマネジメントする業務を行っていました。

具体的な業務としては、保守運用案件の上流~リリースまで、進捗・リスク・品質管理等のマネジメントで、若手の頃から様々な案件を通してプロジェクトマネジメントを学ぶ機会に恵まれていたと思います。

技術難易度も高く、大規模案件のPMをこなす先輩を見ながら、自分もこれからプロジェクトマネジメントの経験を長く詰んでいく姿を想像しつつ、しばらく勤めると『自分はこの方向性でいいんだっけ…?』と考えるようになりました。

もともと、多くの人の役に立つようなサービスに携わりたいという思いからIT業界に飛び込み、相手の課題やニーズを汲み取って、ビジネスに貢献できる解決策や提案ができる人になりたいなと思っていました。

SIerのPMでも、勿論目の前のお客様の課題とは向き合うのですが、規模が大きなインフラシステムであったこともあり、あくまで案件担当者間の、開発機能の範囲内で収まる課題がほとんどで、ビジネスとしての課題やニーズと向き合うのは大分先の将来像でした。

『顧客の課題やニーズと向き合い、解決策を生み出せる経験と力を、
今のうちに積んでおきたい』

思いきって転職活動をすることにしました。

■テストの会社、それは仕様書通りにテストをすること?

エージェントさんにこれまでの経験、積みたい経験と身に着けたいスキルを相談した時に、紹介して貰ったのがSHIFTでした。

『…え。(候補リストの中で一番興味ない…)』

SIerの経験を元に考えたテスト会社は、自分のIT業界の経験を活かせるイメージはついても、自分のやりたい経験が積めるイメージはありませんでした。

テスト業務といえば、仕様通りに動くかの確認をすること。
お客様の課題やニーズと向き合う業務とは程遠く感じたからです。

そんなことを思いつつも、話を聞いてみない事には始まらないと思い、選考を受けることにしたのですが、実際に選考過程で聞いてみると、少しずつイメージが変わっていきました。

第三者検証の立場で、顧客の窓口として対等に話すので、下請けという立場でする仕事ではないこと。 お客様の『課題・ニーズはなにか(要求分析)』と、『私たちがどう貢献できるか(提案)』に向き合う仕事だということ。


『…(これまでの経験は活かせそうな気はする、やりたいこともできそうな環境かも…?)』

それでも業務のイメージに不安を感じていた私は、内定承諾の最終日まで悩み(笑)、結果的に面接してくださった方々の人柄や社風にも惹かれ、入社することにしました。

■常に考える、品質向上のための『要求分析』と『提案』

実際に入社してみてやっと、採用面接の時に聞いていた話が腑に落ちました。(遅)

お客様のパートナーとして、課題とニーズ、コスト、想い、時には将来のビジョンとも向き合い、自分が想像していたよりも、やりたいことを経験させてもらえている仕事環境でした。

そして、そのチャレンジができているのは、自分がこれまで全開発工程の経験や、SIer時代の時に経験した数々の案件の土台があったからこそだとも日々感じています。

どんな風にお客様と向き合うのかというと、たとえば、お仕事のお話をいただくとき。

『テスト工程をSHIFTで巻き取ってくれないか』というご相談があっても、そのまま鵜呑みにして『はい!手伝います!仕様書ください!』とはなりません。

以前、『QAリソースが足りていないから、SHIFTからリソースを提供してくれないか』というご依頼がありました。

ヒアリングしてみたところ、リソースが不足しているのは事実ですが、ドキュメント不足や不具合多発による緊急タスクのせいで、リソース不足を招いているようでした。

場当たりでリソースだけ提供しても根本的な解決にならないと考え、SHIFTとしてQA支援+プロセス改善という提案をし、当初の頂いた要求だけでなく、根本的な課題改善に取り組んでいるプロジェクトがあります。

また、SHIFTがQAとして参画している長期案件についても「要求分析」と「提案」を意識する姿勢は変わりません。

大前提としてQA業務の遂行は最低限のミッションです。 そのなかで、第三者視点からプロダクトの成長に関連するすべてのことに視野を広げ、 お客様の潜在的な課題の抽出から解決策の考案・実行をすること。

それが、私たちのミッションであることに気付いたのは入社後でした。

※SIerの頃の経験から、活かせることは様々です。

私自身、プロダクトの売上や開発戦略、ビジネス課題を視野に入れながら過ごす毎日は、ITの知識に限らず業界知識も必要になってきています。

少しでもステップアップしてお客様に貢献できるように、そしてなりたい自分に近づけるように、勉強しながらも成長を目指している日々です。

■おまけ:入社してから感じた、他のギャップ

強めのマイナスイメージからスタートした私には他にも実はいい意味でギャップがありました。

いろいろなお客様と向き合う経験が積めるのも、こういう環境があるからなのかな~とも思います。

①顧客基盤の広さ

自分が想像していた以上に、テスト業務という仕事は世の中に需要がありました。笑

ご支援の期間も数日~長期的なものまで多種多様で、お客様のニーズに合わせてお仕事をしており、プロジェクトの多種多様さに驚きました。

②(中途が多いからこそ?)キャリアにおける意思の尊重

中途で入社する、ということは、一度働いたうえで、何かしらの得たいスキル・経験・目的を持って入社している人が多いということになります。

その影響もあってか、プレイヤーなのかマネージャーなのか、というそもそも論から、どういう経験を積むか等、キャリアの選択肢を広げて一緒に考えてくれる環境があるなと思います。

③プライマリーベンダーであること

すみません、『下請け』のイメージがありましたが全然そんなことはありませんでした。笑

先ほど述べたように、お客様のパートナーとして、課題やビジョンと向き合い、私たちが何をすべきか、を並走しながら常に考えています。

■トップダウン型を想像して入るとちょっと大変かも。

大きな企業とはいえ、お客様によって課題やニーズは多種多様なので、一定の標準的なテストルールやナレッジはあっても、現場で考えなければいけないこと、工夫しなければならない点が色々あったりします。

自分で考えて動きたい人には向いているかもしれませんが、トップダウン型を想像して入社するとちょっと大変かもしれません。笑

でも、IT業界での経験を糧に、自分で考え、顧客と向き合う力をつけたい。と思っている方がいたらきっと力になる環境なんじゃないかなと思います。


執筆者プロフィール : yasuko
2020年にSHIFTへ入社し、ECサイトや情報サイトのQA案件にPMとして従事。人と協力したり、一緒に何かを成し遂げるのが好きな人。

お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/

SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/

SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/

SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/

お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/

SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/