話し上手なあの人は使ってる?○○の力で伝わり方が劇的に変わる
はじめに
こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です。
いきなりですが、「どうして話がうまい人って、あんなに話がスッと頭に入ってくるのだろう? 」と思ったこと、ありませんか?
先日、私がメンターであるリーダーシップの世界的権威が主催するセミナーに参加した際、その答えに改めて気づかされた瞬間がありました。
彼がリーダーシップについて語っている時、シンプルな一言で会場全体を引き込んだのですね。
「リーダーシップは、まるで灯台のようなもの。荒れ狂う嵐の中でも、チームが進むべき道を照らし続ける道標である必要があるのです!」
この一言で、参加者全員がリーダーの役割をイメージし、その瞬間、比喩が持つ力の大きさを改めて実感しました。
比喩は、言葉をただ伝えるだけでなく、相手の心にしっかりと響かせ、深く記憶に残る力を持っています(私も比喩をもっと上手く使いこなせるようになりたい)。
比喩を使うと、どうなる?
比喩を使うことで、言葉の伝わり方が劇的に変わります。
例えば、会議中に新しいアイディアを提案するとき、ただ「これは重要です」と言うのと、「これは、プロジェクトの地図のようなもので、これがなければ迷子になります」と伝えるのでは、相手に伝わるインパクトが大きく異なりますよね。
後者の方が、重要性が具体的にイメージとして伝わり、相手は「そうか、これがなければ進めないのだな 」と納得しやすいのが想像できるかと思います。
一方、もし比喩を使わなかったらどうなるでしょうか?
ただ「進んでいません」と言うだけでは、相手に伝わるインパクトが弱く、曖昧に感じることがあります。それを、「まるで渋滞の中で動けない車のように進んでいません」と表現すると、相手はすぐに停滞感やフラストレーションをより具体的にイメージするため、状況をはっきり伝えやすくなります。
シンプルなのに、ぐっと引き込まれる――比喩には、そんな力があります。
話のポイントをしっかりと伝えるためにも、比喩をサラッと使うことができるといいですよね。
実際、話し上手な人がよく使うテクニックのひとつが、比喩なのです。
なぜ比喩を使うと話がうまくなるのか?
比喩を使うと話がうまくなる理由は、簡単です。人間の脳は、視覚的な情報を処理するのが得意だからです。比喩を使うことで、相手の頭の中に具体的なイメージが描かれ、言葉が鮮明で印象深くなるのです。
例えば、「プロジェクトは順調です」と言う代わりに、「プロジェクトは今、追い風を帆に受けて船が軽快に進むように順調です」と比喩を使うと、相手はその状況をより明確にイメージし、理解も深まります。
さらに、比喩を使うことで感情や感覚も引き出され、単なる情報伝達を超えて、感情的なつながりが生まれるのです。これが、話し上手な人たちが持つ強力な武器なのですね。
比喩を使うメリット
そこでコミュニケーションの質を向上させるのに非常に役立つ比喩を使うことのメリットを改めて考えてみました。
①複雑な話を分かりやすくする
比喩は、難しい話や抽象的な概念を簡単に伝えるのに非常に効果的と言えます。
例えば、「思考は、まるで庭作りのように、良い結果を得るためにはまず土壌が大切です」とよく言われるのですが、これも比喩です。庭で美しい花を育てるためには、最初に土をしっかり整えることが重要ですよね。良いアイディアや考えを育てるためには、思考の土壌、つまり基礎的な知識や健全な信念が必要だ、という概念をイメージしやすくするためによく使われます。
②感情を直接伝え、共感を引き出す
比喩を使うことは、感情や感覚を具体的に伝え、相手の共感を引き出すことにも効果的です。
例えば、「今日は本当に忙しかった」と言うよりも、「今日はまるでジェットコースターに乗っているように変化が激しくて疲れる一日だった」と言えば、相手はその感覚を共有し、共感しやすくなります。
③記憶に残りやすく、話の興味を引きやすい
比喩を使うことで、相手の記憶に残りやすく、話に興味を持たせやすくなります。
例えば、ただ「市場競争は激しい」というのではなく、「市場競争は荒れた海に小さなボートで挑むようなもので、少しも気を緩めることが許されない」と表現したとすれば、その競争の厳しさがより鮮明に伝わり、聞き手の心に残ります。
④誤解を減らし、スムーズな理解を促す
比喩は曖昧さを減らし、相手がスムーズに理解するためにも効果的です。
例えば、「この目標を達成するには、もっと努力が必要です」と言う代わりに、「この目標に向かって進むには、まるで山を登るように一歩一歩進める必要があります」と伝えれば、求められる努力や求められる辛抱強さが明確に伝わりやすくなります。
⑤コミュニケーションに深みとつながりを与える
比喩を使うことで、感情や価値観に働きかけ、相手とのつながりを強化する効果があります。
例えば、「みんなで協力しよう」と言うよりも、「このプロジェクトは、大きなパズルのようです。皆が自分のピースを正しい場所に置かないと、全体の絵を完成させることはできません」と言えば、協力の重要性が具体的に伝えることができるようになります。
これらのメリットを見ても分かるように、比喩は単なる情報の伝達を超え、相手との理解を深め、感情に訴えかける強力なコミュニケーションツールとなってくれます。
そんな比喩を上手に使うことができれば、私たちの言葉はより相手の心に響き、記憶に残るものになりそうですよね。
おわりに
私自身も、メンターのセミナーで学んだ比喩の力を実践し、より効果的なコミュニケーションができるように努力しているのですが、比喩を使うには練習が必要だなあ、と実感しています。
ただ、少しずつでも、自然に比喩を織り交ぜられるようになると、コミュニケーションの質が格段に向上するのを感じるはず、と実感しているのも確かです。
比喩を使いこなせるようになると、言葉はより強力で、相手の心に深く響くものになるはずと信じて。
次の会話やプレゼンで試してみてはどうでしょうか。
より効果的なコミュニケーションのための参考になると嬉しいです。
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出典元:イメージ画像はChat GPTにて作成