話しづらいトピックを話しやすくする前置きの力
はじめに
こんにちは!株式会社SHIFTの能力開発部で、コミュニケーションやリーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です!
みなさんは、人間関係やプライベート の問題のように、センシティブで「これは言いにくいな」と感じるトピックが出てきたとき、どのように対処しますか?
多くの人は、そのトピックを避けるか、なるべく軽く扱いたいと思うかもしれません。しかし、リーダーシップを発揮する上で、そのような話しづらいトピックとしっかり向き合うことが求められます。
そこで今日は、話しづらいトピックを如何に話しやすくするか、「話しづらいトピックを話しやすくする前置き3つのポイント」というテーマで見ていきます。
プリフレーミングを活用する
私たちが何かの情報や話を伝えるとき、前置きを行いますよね。例えば、難しい話題を取り上げる前に「今から少し難しい内容になるのですが…」というような前置きを聞いたことがあるかと思います。このような前置きは、心理学的に見て「プリフレーミング」という効果を持っています。
心理学で言うプリフレーミングは、情報を伝える前に特定の「枠組み」や「文脈」を設定することを指します。実は、私たちは 話の前置きを行う際、無意識のうちに、このプリフレーミングの技法を使っているのですね。
この前置きによって、話す内容の方向性や期待されるリアクション、理解の深さなどを事前に示唆することで、相手がその話をどのように受け取るか、どのように解釈するかという「フレーム」を事前に形成し、話の内容をスムーズに受け入れやすくする準備を整えることが可能になるのです。
話しづらいトピックを話しやすくする前置きの3つのポイント
ポイント① 話しづらいトピックについて話す必要があることを伝える
初めに、話す内容が難しく感じられることを相手に明確に伝えることで、相手の心の準備をし、その後の話を受け入れやすくする効果があります。
ポイント② 自分の不安や恐れを表現し、不完全性を認める
そのトピックに触れることの不安や懸念を自ら表現し、誤解や不明確な点を生んでしまうような不完全性がある可能性を、前もって自ら認めます。弱みを包み隠さず開示することで、誠実さを持って対応する姿勢を示すことができるだけでなく、相手に自分の立場や感じていることを伝えることができます。
ポイント③ 不完全性への不安や恐れよりも会話の重要性を強調する
そして、会話の内容の完全性や正確性への不安を超えてでも、そのトピックを共有する重要性を強調する必要があります。この会話がなぜ大切なのか、その意義をしっかりと相手に伝えることで、そのトピックについて一緒に考えていく必要性を感じてもらうことができるのですね。
実際のシチュエーションでの前置きの活用方法
会社の中でのトラブルや困難な状況は、予期せず訪れることがよくあります。そのようなとき、リーダーとしての役割は、問題を避けるのではなく、率直にそれに向き合い、解決への道を模索することですよね。そこで、前置きの3つのポイントを理解した上で、実際のシチュエーションでどのように活用することができるかを見ていきましょう。
例)人間関係の課題を取り上げる場合
「人間関係に関する話はデリケートで話しづらいこともあると思いますが、今日は、皆で話し合いたいと思います。私も完璧な答えは持っていません。この話し合いの過程で気を悪くしてしまう人もいるかもしれません。それでも、この問題を解決するために、率直な意見交換する必要があります。一緒により良い関係を築いていくための手段を探していきましょう」
チーム内の人間関係についてのフィードバックを伝える際、このような前置きを入れることで、対話の土壌を整えることができます。全員を前にして、自らの不安や困惑を伝えつつ、みんなで解決の手立てを考える姿勢を見せる透明性は、周りからの信頼を得る上で非常に有効です。
おわりに
話しづらいトピックを取り上げる際の前置きは、その話を受け入れやすくするだけでなく、相手との信頼関係を築く大切なツールです。心理学のプリフレーミングを活用し、効果的な前置きを行うことで、難しいトピックに対する相手の理解や協力を得ることが容易になります。
これらのポイントを心に留め、実際のコミュニケーションの中で活用してみてください。言いたいことを伝える際の不安を軽減し、相手との深いコミュニケーションを築く手助けとなるはずです!
どのような困難や問題があっても、オープンで率直なコミュニケーションでそれを乗り越えていく姿勢を持つことの大切さを心に留めておいてくださいね。
今回の内容が何かのお役に立てると嬉しいです。では、また次回お会いしましょう。
P.S.
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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