ノーコードで生成AIを活用する!天才くんのシステムをご紹介
みなさん、日々、生成AIを活用してますか?
生成AIシステムの今
最近、AIの進化がすごいスピードで進んでいて、生成AIツールもいろいろな仕事で役立つようになってきています。特にノーコードでツールを作れる仕組みは、クリエーターやビジネスパーソンにとってとても魅力的です。
でも、どう始めたらいいのか、どんなツールを組み合わせるべきか迷う人も多いですよね。
そこで、ノーコードで生成AIツールを作りたい方に向けて、「天才くん」というシステムを開発しました。 今回は、そのシステムの仕組みを少しだけ、わかりやすく解説します。
なぜ生成AIツールが役に立つのか
生成AIツールを使うと、仕事の効率がアップするし、クリエイティブなアイデアも生まれやすくなります。人がやると時間と手間がかかる作業も、AIならサクッと片付けられるんです。しかも、ノーコードツールなら難しい技術知識がなくても使いこなせるから、幅広い人にぴったりです。
これからは、生成AIを活用したツールが仕事の効率化だけでなく、新しいサービスやアイデアを次々と生み出していく時代が来るでしょう。
天才くんってどんなツール?
「天才くん」は、生成AIを活用したノーコードツールで、一番注目されている機能が会議の議事録生成です。会議の音声を文字に起こして要約する作業を自動化してくれるので、ビジネスパーソンの時間をぐっと節約できます。
さらに、天才くんのユニークなポイントは、あらかじめプロンプト設定しておくことで、その機能を利用したいユーザーは、複雑な設定なしで生成AIが回答を作ってくれるので、誰でも簡単に使いこなせます。
天才くんのシステムの工夫
天才くんはAWSのインフラを活用していて、Azure OpenAIの機能を使っています。セキュリティ対策もばっちりで、データが外に漏れないよう守られています。
システムで対応することは、受け取ったプロンプトをより正確に生成AIモデルに送り、より正確な回答を得ること。 そのために、RAGを導入したり、入力フォームから受け取った値をプロンプトに変換するなど、色々な処理をしています。
いくつかの処理について説明しますね。
動画から音声を抽出してテキスト化する
大変だったのは、音声を文字に起こすときのデータ量の問題。ファイルを自動で分割するアイデアで、この課題をクリアしました。
もう少し詳しく書きますね。
以下の処理を、一般的によく利用される FFmpeg というライブラリで実行しています。
これで、事実上、音声の再生時間に制限はなくなります。今後のバージョンアップで不要になる処理かもしれません。 もちろん、生成にかかる時間も増えるので、「待てるかどうか?」や、一時的なファイルを保存するストレージ領域など、処理とは別の問題が発生しますが。。。
RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)
あらかじめ登録しておいたファイル群から、回答生成に有用な情報を取得して、プロンプトに「参考情報」として追加しています。今の所は、登録済みファイルの内容を小さな文節ごとに分解してその中に含まれるキーワードを元に有用かどうかを判断する チャンク型 と呼ばれる方式で対応しています。
この処理には、GPTの生みの親であるOpenAI社も採用している、Azure AI Search を採用しています。 あらかじめ用意したストレージにファイルをアップロードして、チャンク方式での分割などを行なってくれます。 準備された登録データからマッチ度が近いチャンクを探すこともやってくれます。 天才くんでは、ウラカタさんと呼ばれる管理画面でファイルをアップロードするだけで利用できます。
実は、この方法、あまり性能が出ないと考えていて、より良い方法を模索しています。現在採用を検討しているのは、 グラフ型 と呼ばれる方式です。これは、文節や文章に含まれるキーワードのみで有用判断をするのではなく、それぞれの関係性や重要度を意識して判断する方法(かなり意訳ですw)です。ちゃんと機能提供できれば、今よりずっといい結果を出せると信じて、調査を進めています。
生成AIの最新モデルを採用
天才くんでは、採用する生成AIモデルについて、十分に検証した上で安定動作を確認できたモデルを採用しています。 現在は、GPT-4o (08/06 Ver.)。 本家OpenAI社では、o1 という最新モデルも提供されていますが、回答生成にかかる時間や対応状況を見つつ、現在検証を行なっています。同じ結果が生成されるのであれば、少しでも早く回答を生成してくれた方がいいですからね。
こうした工夫で、天才くんはさまざまなビジネスシーンで便利に使えるようになったんです。
天才くんの未来
今のところ、一番人気の機能は音声テキスト化と要約ですが、これからもっとたくさんの機能を追加して、ユーザーの創造力をサポートしていく予定です。
将来的には、いろいろな業務プロセスを自動化して、さらに多くの人が便利にAIツールを使えるようになるでしょう。ユーザーの声を大切にしながら、どんどん進化していきます。
まとめ
ノーコードで生成AIツールを作ると、仕事の効率化や新しいアイデアが生まれる可能性が広がります。 開発している時の楽しさも膨らんでいきます。 「天才くん」がより大きく育つように、親目線で?開発を続けていきます。
専門知識がなくても、生成AIを活用して多くの人が新しい価値を生み出せる時代がやってきました。 これから進化するAIツールの世界を、ぜひ先取りしてみてください。
ちなみに、アイキャッチ以外の画像は、生成AIで作っています。文章の雛形も生成AIで作って、最後に校正だけしました。すごくないですか?w
次回
今回の天才くんブログは以上です! 次回はたまにAI化するスーパーPMが担当します。
「天才くん」の紹介ページやお問い合わせはこちら → https://tensaikun.jp
※ 文中の数値的な記載は、記事執筆時点のものとなっています。
お問合せはお気軽に
SHIFTについて(コーポレートサイト)
SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
SHIFTの導入事例
お役立ち資料はこちら
SHIFTの採用情報はこちら