SAPコンサルタントが新入社員向け研修を作ってみた~2~
はじめに
こんにちは。株式会社SHIFT SAPグループの八木です。
SAPグループの社内教育を担当しています。
前回の記事では、教育カリキュラム作成初心者である元SAPコンサルタントの私が、"コンサルっぽい"技術を使って、SAPグループの新入社員研修をストーリーベースで整理したことをご紹介しました。
今回は、「目的」「目標」の細分化と効果の計測についてご紹介します。
この記事の想定読者
SHIFTの社内教育に興味がある方
SAP未経験者への教育に興味がある方
新入社員研修に興味がある方
これから研修を受ける新人社員の方
この記事のゴール
SHIFT SAPグループの新入社員向け研修の「目的」と「目標」をどのような手順で考えて設定したかを理解できます。
新入社員研修のストーリー
前回の記事で、研修のストーリーを下記の通りに整理したことをご紹介しました。
「目的」SAPテストエンジニアとして活躍できるベースを身につける
「目標」SAP初級検定やテストに合格する(定量的な目標)
「現状」昨年度の研修結果から、新入社員の現状を予測する
「課題」昨年度の研修実施後アンケートから、課題を抽出する
「対策」学習のカリキュラムに反映する
「効果」目標値の達成、研修目的の達成
これらについて細分化して整理し、研修を組み立てていきます。
まずは「目的」と「目標」を定義していきます。
抽象的な「目的」を計測可能な「目標」にブレイクダウン
今回の新入社員研修の目的は、「OJTに備えてSAPテストエンジニアとして活躍できるベースを身につける」ことです。
これだけだと少し抽象的なので、より具体的に定義してみます。
SAPの基礎を知っている人
SAPサービスグループのサービスを知っている人
必須スキルを持っている人
この3つを達成できる人に成長してもらうことを、新入社員研修の目的としました。これらをさらに分解し、学習するポイントと、目標レベル、目標達成の計測方法を定義しました。
なぜ目標達成の計測方法を定義するのか
研修内容の理解度には個人差があり、同じ研修を実施しても全員が定義したレベルまで内容を理解できているとは限りません。
そのため、目標レベルに達しているかどうかを計る必要があります。
計測方法は、主にテストや提出物の内容が基準を満たしているかを評価することで行います。
テストには合格ラインを決め、提出物は、評価基準を定義しておき採点可能な状態にします。
この基準は「合格者を見つける」ためではありません。
基準に満たない人を早期に把握し、フォローを行うことで、「全員を目標レベルに引き上げる」ために行います。
終わりに
今回は新入社員研修の目的、目標設定および効果の計測についてどのように整理して考えてきたかについてご紹介しました。研修の目的や目標レベルを設定したことで必要な研修内容が見えてきました。
次回は、「現状把握」「課題」「対策」の検討経緯についてご紹介したいと思います。
【あわせて読みたい関連記事】
SAPコンサルタントが新入社員向け研修を作ってみた ~1~
SAPグループの新入社員研修をストーリーベースで整理したことをご紹介
【この公式ブロガーのおススメ記事】
お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/
SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/
SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/
SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/
お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/
SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/