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スクラムマスター資格"PSM I"合格記~Google翻訳で英語問題解決!~

こちらは、SHIFTグループ公式アドベントカレンダー2024【A】IT技術関連トピック Day3の記事です。
アドベントカレンダー2024【B】仕事術・キャリア・体験記の記事も毎日公開していますので、ぜひあわせてご覧ください。

★Day2のアドベントカレンダー記事
【UI/UX談義】TD開発チームが気を遣う、細かいボタン配置の大きな違い(CATエヴァンジェリスト 石井優)


はじめに


こんにちは、SHIFT QAエンジニアの鈴木です。
先日スクラムマスターの資格であるProfessional Scrum Master(PSM)Iに合格しました!
PSM Iについての概要と合格までの道のりを書いていこうと思います。

スクラムマスターとは


近年の開発プロジェクトは「スピード」と「柔軟性」が求められます。
短いサイクルを繰り返して迅速に開発を行うスクラムを学ぶことは、どんな仕事でも役に立つと考え、スクラムマスターの資格を取得しようと思いました!

スクラムやスクラムマスターについての詳細は下記コラムをご覧ください。


Professional Scrum Master(PSM)概要


スクラムマスターの資格として有名な資格は3つあります。

今回は、研修なしで受けられ、資格の有効期限がないPSMを受験することに決めました!

PSMには難易度別にレベル(PSM I・PSMⅡ・PSMⅢ)があり、上位レベルを受験するには下位レベルの認定試験に合格する必要があります。

英語はGoogle翻訳を活用して乗り越える!


PSMを受験するにあたり最初の壁は英語です!

Google翻訳やDeepLで翻訳して受験したという話をよく聞きます。
私は最初スクラムと英語を一緒に学んだら一石二鳥だ!と思い、英語のまま勉強しました。
知らない単語が出る度にメモしてオリジナル英単語表を作るほどやる気でした。

しかし、1問1問とても時間がかかってしまい、時間制限のある問題では最後まで解けずに終わります。
英語もスクラムも覚えられずに投げ出そうとしましたが、1番の目的はスクラムを学ぶことだったと初心に戻り、先人たちの教え通り翻訳機能に頼ることにしました。
二兎を追う者は一兎をも得ずです!

PSM試験では、知らない英単語をコピペして調べることができない(ドラッグができない)という話も聞いたので、Google Chromeの拡張機能でページごと翻訳することにしました。

翻訳ボタンを押すだけで、世界が変わって見えました。

しかし翻訳機能も万能ではありません。
間違いなく日本語なのに、なにを言っているのかわからないことがたまにあります。

ここで、私が苦戦した翻訳を紹介します。

Velocity
Google翻訳では「速度」と翻訳されますが、アジャイル・スクラムのチームが1スプリント内で作業できる平均的な作業量を表す指標 「ベロシティ」です。

Increment
「増分」と翻訳されますが、スクラムフレームワークにおける作成物のひとつである「インクリメント」です。

b.order
この後紹介する演習問題サイトの中には、「a.●●・b.●●」のように選択肢a,b,c,dが頭に付いていることがあります。
本来は「order」なのに、選択肢bをくっつけて「border」と勘違いし「国境」と翻訳されることもありました。
予想のななめ上を行く翻訳でした。

上記以外にも、突然関係ない言葉が現れた時は翻訳機能をオフにして英語で問題文を確認する必要があるのでご注意ください。

勉強方法


私は1か月間で約30時間勉強して合格しました!
英語のまま勉強し四苦八苦していた時間も含むので、最初から翻訳機能を駆使していたらもっと早く受験できていたと思います!
実際におこなった勉強方法をご紹介します。

スクラムガイドを読む

とにかくスクラムガイドを読みます。
これから様々な演習問題のサイトを紹介しますが、問題を解く度にスクラムガイドの該当箇所を読みました。

問題を解いて、「そんなことスクラムガイドに書いてあったかな?」と思い読み直すと、確かに書いてある!なんてことがたくさんありました。
何度も読んだ文章でも頭に入ってない部分があるのだと気付かされる瞬間でした。
日本語版だけでなく、英語版も目を通すことをおすすめします!

日本語版スクラムガイド:https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

英語版スクラムガイド:https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-US.pdf#zoom=100

演習問題を解く

Scrum.org公式問題

PSMを運営しているScrum.orgが無料で問題を提供してくれています。
本番も似たような画面で問題が出るので、翻訳機能を実際に試してみるなど試験前の準備もできます。
この公式問題を100%解けるようにしておくといいです。

Mikhail Lapshin - PSM I™ Preparation Quiz – Learning Mode

Mikhail Lapshinさんのサイトでは、たくさんの練習問題を解くことができます。
1点注意したいのは、スクラムガイド2017年版のままの問題も含まれていることです。
スクラムガイドは2017年版から2020年版にアップデートされており、2017年版のまま覚えるのは危険です。
変更点を意識しながら勉強することが大切です!

2017年版から2020年版の変更点についてはスクラムガイドに記載されているのでご確認ください。
また、Scrum Inc.のこちらの記事がわかりやすいので紹介します。

Management Plaza

2999円払うとスクラムガイド2020にアップデートされた最新の問題をたくさん解くことができます!
解説が丁寧でスクラムガイドを深堀りしてくれるためとても役に立ちました。
無料でも12問は受けることができるので、ぜひ試してみてください。

Whizlabs

会員登録をすると無料で80問受けることができます!
私は無料の80問で満足できましたが、もっと新しい問題に触れたいと思う方は400問用意されている有料コースがおすすめです。

Scrum.orgのLearning Series を読む

スクラムガイドは17ページしかありません。英語版なんて驚きの13ページ!
こんなペラペラのスクラムガイドから多くの問題が生み出されているということは情報が17ページの中にぎゅうぎゅうに圧縮されているということです。

Scrum.orgのサイトにはスクラムガイドをより詳しく解説したLearning Seriesがあるため、時間のある方は目を通すことをおすすめします。
PSMを運営しているScrum.orgが載せているので、情報に間違いはないですし、ここから出題されると思ってもいいです。

演習問題を解いて、間違えたところはスクラムガイドやScrum.orgのLearning Seriesで詳しく復習して…を繰り返して勉強していきます。
試験は80問を60分以内に解く必要があるので、時間を意識して問題を解く練習もやってみてください。
知らない問題がなくなった!スラスラ解ける!という状態になったら合格する力が十分育っています!
自信をもって受験してください!

受験方法


PCさえあれば自宅でいつでも受験することが出来ます!
テストを受けるまでの手順をまとめます。

1.Professional Scrum Master™ I Certification にアクセスします。

2.PSMに関する説明の後にある「Buy」ボタンを押下します。

3.クレジットカード情報など必要事項を英語で入力して購入を完了します。

4.登録したメールアドレス宛に受験に必要な試験パスワードが送信されるので確認します。

5.メールの案内に従い、Scrum.orgアカウントを作成します。

6.アカウントが作成できたら、購入完了時に届いたメールに記載されている「PSM Ⅰ start page」にアクセスします。

7.購入完了時に届いたメールに記載されているtest passwordを入力します。

8.「Start」ボタン押下で試験開始になるので、翻訳機能を利用する場合は「Start」ボタンを押す前にご準備ください。

最後に


受験後はメールで分野別のスコアが送られてきます。

合格したものの、100%スクラムを理解したとはまだまだ言えません!
スコアには分野別に学べるコラムへのリンクが記載されているため、復習にとても役立ちました!
資格を取って終わりではなく、これからもスクラムを学んでいきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。


執筆者プロフィール:鈴木 幸代
前職は保育士。2023年9月に第二新卒としてSHIFTに入社。現在はQAエンジニアとして日々精進中。

SHIFTグループ公式アドベントカレンダー2024【A】 IT技術関連トピック Day4は「SAPサービスグループ教育チームの1年の活動」(基幹・ERPサービス部 SAPサービスグループ 八木)

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PHOTO:UnsplashJoshua Hoehne