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【教育制度編 #02】教育制度で重要な「数値化」とは

おー疲れ様です!!

SHIFTで社員教育部門の責任者をしています、佐相 真也(さそう しんや)と申します。

今回は、教育制度で重要な「数値化」とはをご紹介したいと思います。

効果が見えづらく、売上やコスト削減に直結しづらく、本当に難しい社員教育ですが、ポイントを押さえれば、理想の教育制度に近づけることができます。

今回もどうぞよろしくお願いいたします!

前回のおさらい)社員教育のリアルな声

(前回のブログ)
【教育制度編 #01】毎年1.5倍成長を支えるSHIFTの「教育と検定」

まずは前回のおさらいですが、

心にしみる、社員教育のリアルな課題について伝えさせていただきました

<教育制度編 #01で挙げた課題>

  • 成長や効果が見えづらい

  • 売上/コスト削減に直結していない

  • 教育コストを考えた時、利益がでてない

  • 社員のモチベーションが低い

では、このネガティブな声を、ポジティブな声に変えるためには、どうすればよいでしょう。

全てを数値化する

まず行うべき事は、見えづらい教育効果や売上/コスト削減を全て数値化することです。

数字で表す事で効果が明確になり、様々な角度から目標が立てられるようになります。

では、具体的に実例を基にして、紹介したいと思います。

<実例>

Aさんは若手エンジニアですが、自頭がよく、持ち前の調整能力を発揮し、
小さいながらもプロジェクトをいくつも成功させている、期待のホープです。

ある時、Aさんの上長から教育部門に相談がありました。

今後、Aさんには、より大きなプロジェクトを任せたいが、実績で経験・スキルを磨いてきたが、体系的に勉強したことがないので、プロジェクトマネジメント教育を受けさせて、スキルを身につけさせたい。

という依頼です。

もし貴方が教育部門の担当者なら、どのような手順で教育を実施し、Aさんの上長に報告するでしょう?

ポイントは全てを可視化して、全て数値で語ることです。

そうすることで、目標が設定ができ、教育が成功したか分かるようになります。
では、教育担当者が行った手順を見てみましょう。

<事例>全てを数値化する

1.現状の能力を可視化

まず、初めに現状の能力を可視化するため、過去に自社開発した実績のあるプロジェクトマネジメント試験を、Aさんに受験してもらった。

結果、現時点のプロジェクトマネジメント力は、以下のような数値となった。

能力値の合計      60(/100)
___________________________
<内訳>
・計画立案力       5(/20)
・プロジェクト完遂力  13(/20)
・調整能力       16(/20)
・問題の察知・解決力  13(/20)
・チームマネジメント力 13(/20)

2.分析後、目標設定し、教育方法確定する

次に以下の様な分析を行った。

他のメンバーのデータと比較してみると、若手の中では優秀な成績だが、プロジェクトマネージャーとして活躍している人と比べるとまだ少し低い。

過去データから、成長著しく活躍しているメンバーと伸び悩んでいるメンバーを比較・分析した結果、能力値の合計が70以上であれば活躍する確率が高いことが分かった。

目標を「能力値を70以上」に定める。

ただ、Aさん自身、非常に忙しいので、効率的に勉強する必要がある。

そこで、内訳に着目し、特に「計画立案力」に関する能力が低かったので、
「計画立案」に関する勉強を集中的に実施した。

3.教育効果を測定

その後、プロジェクトマネジメント試験を再受験した結果、集中的に勉強した「計画立案力」が10点アップし、目標値の能力値70点に到達。

能力値の合計      70(/100) ※10UP
___________________________
<内訳>
・計画立案力      15(/20) ※10UP
・プロジェクト完遂力  13(/20)
・調整能力       16(/20)
・問題の察知・解決力  13(/20)
・チームマネジメント力 13(/20)

今回の育成は目標達成!

その後、結果をAさんの上長に、教育での成長を数字で報告。

Aさんはより大きなプロジェクトにアサインされて、しっかりと結果を残し、プロジェクト成功に大きく貢献した。

まとめ


このようにきちんと数値化することで、効果を定量的に測定でき、効果的な勉強が可能となります。

もしも、このように測定が出来ていない状態で、単に教材だけそろえて、勉強した場合、教育効果が測れず、そもそも何が目標なのかもわかりません。

Aさん本人もどの領域を、どこまで勉強したらよいか分からない状態だったと思います。もしかしたら、結果も違っていたかもしれません。

いかがでしょうか。
この様に数字で語る事を、能力/効果の「可視化」と言います。

次回のお知らせ★


さて、今回はここまでとなります。

実は、「いいね!」と言ってくれる教育制度を作る為には、他にも4つのポイントがあります。

次回は、
【教育制度編 #03】いいね!と言ってもらえる教育制度「5つのポイント」をご紹介したいと思います!  (2022/4/14時点 公開中)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<今後のnote予定>
社内教育制度 ★今回はここ! 何シリーズか続きます
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執筆者プロフィール:佐相 真也 (愛称:しんやさん)
能力・品質統括部の副統括部長。
7,000名の社員向け教育、社外向け教育サービス「ヒンシツ大学」、専門学校を中心とした産学連携、プロジェクト推進・管理などを担当。
趣味はフットサル。社内フットサル部130名の部長。まだまだ現役です!
最近、イタリア料理に凝っていて、プロ並みの機材を揃えつつある。

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