ネットワーク初心者が監視ツールを使ってみた
はじめに
こんにちは。
SHIFTITソリューション部インフラGの金津です。
ネットワーク監視ツールを2種類検証する機会があったので、それぞれの監視ツールを使った感想を記したいと思います。
ネットワーク監視ツールとは
ルータなどのネットワーク機器をICMPやSNMPといったプロトコルを使用して、ネットワーク機器の死活監視や、トラフィック量の監視を行うことが出来るアプリケーションです。MRTG(Multi Router Traffic Grapher)と呼ばれることがあります。
監視ツール検証対象
株式会社ロジックベイン「ThirdEye」
https://www.lvi.co.jp/ThirdEye/ジュピターテクノロジー株式会社「PRTG Network Monitor」
https://www.jtc-i.co.jp/product/prtg/index.html
どちらもトライアル版が用意されているので、導入前に使用し検討することができます。
比較項目
今回は2つの製品を検証していく中で特に違うと感じた点について述べたいと思います。
私が特に違いを感じた点は以下になります。
デバイスの追加方法
監視設定
デバイスのステータス確認方法
レポート機能
便利機能
デバイスの追加方法
どちらのツールも手動設定と自動設定がありました。
自動の場合、ThirdEyeはサブネットによるIPアドレスの指定が可能であり、PRTGはサブネットに加えて特定のIPアドレスを複数指定することも可能です。
また、デバイス追加時の設定項目としてThirdEyeにはクレデンシャルの設定という項目があります。SNMPによる監視を行う際に設定が必要となります。IPアドレス、パスワード、SNMPコミュニティ名などが設定項目にあります。
PRTGはデバイス追加時はIPアドレスの設定のみで追加が可能です。
監視設定
個人的に監視設定の方法に大きな違いがあるように感じました。
PRTGの方は監視方法(PingやSNMP)など実施したい項目を選択することで、監視設定の追加が可能です。PRTGでは監視設定を「センサー」と呼んでいます。
ThirdEyeは監視設定を行う際、MIBやOIDで監視項目を指定します。MIBやOIDの情報が必要なため、個人的に苦戦した思い出があります。
デバイスのステータス確認方法
ステータス確認とは例えばトラフィック量などをグラフで確認するときにそれぞれの監視ツールでどういった方法で確認することができるかということを指します。
ThirdEyeでは自分でダッシュボードをカスタマイズすることで、デバイスのステータスを確認することが出来ます。自身での設定が必要ですが、自身でカスタマイズ可能であるため、柔軟性があります。
PRTGではそれぞれの監視設定のステータスについては監視設定の追加後、特に設定を行うことなく確認することが出来ます。30日、365日など日数を選択して閲覧が可能です。
特定の機器の全体のステータスを確認したい場合は、ダッシュボードの作成が必要になります。
レポート機能
PRTGのレポートはいくつかのテンプレートが用意されており、テンプレートを選択し出力します。オプションで機器の選択やセンサーの選択も可能です。
ThirdEyeはダッシュボードで設定したグラフなどをエクスポートする形になります。ダッシュボードに柔軟性があるため、レポートに関しても柔軟に設定が可能です。
便利機能(ThirdEye)
ThirdEyeにはターミナルプロキシを利用して機器にログインすることが可能です。
ログインした形跡は管理され、ログインした際のログを閲覧することが出来ます。
機器を選択すればそのまま入れるので、機器の設定変更を行う際やトラブルシューティングの際に便利だと感じました。
比較結果
ネットワーク監視ツールを2製品使った結果として、
簡単に監視設定を行いたい場合はPRTG Network Monitor
設定に柔軟性が欲しい場合はThirdEye
がよいのではないでしょうか。
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