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続々 いいテストエンジニアになるには ~テストエンジニアの七つのムダ~ 後編


こんにちは。SHIFTにて社内メンバの能力開発をしている、タカハシです。「続々 いいテストエンジニアになるには ~テストエンジニアの七つのムダ~」の、後編です。



はじめに

前編では、七つのムダの内、

一、加工のムダ
二、在庫のムダ
三、造りすぎのムダ
四、手待ちのムダ

を述べました。


後編では、

五、動作のムダ
六、運搬のムダ
七、不良・手直しのムダ

について述べ、最後にまとめを行います。

いよいよ、「いいテストエンジニアになるには」三部作の完結です。


五、動作のムダ


動作のムダ

テストにおける動作とは何か

細かいことを上げればキリがありませんが、テストにおける動作のムダは、かなり多く存在しているはずです。

そしてその多くは、他のムダに比べれば比較的解消しやすく、作業や手順を標準化したり、ツールを使ったりすることで改善されます。


例えばテスト実行では、

■テストデータを各実行者で、都度作成する

→テストケースやテストの目的を鑑み、必要なデータを事前にまとめて作る方が効率的なことが多いです。


■エビデンスをWindows等の標準機能のみを使って、キャプチャ&加工する

→有償/無償問わず便利なツールも多くありますので、それらを使うことや手順を工夫するとよいでしょう。


■似たようなテストケースが散在していて、何度も同じ操作を行う

→これは、テスト設計に原因があることも多いですが、実行順を変えるだけで解消できることもあるので実行前にケース全体を俯瞰しておくことが大切です。

等があげられます。

つまり、作業と段取りを行ったり来たりしている、人によって動きが違う、行き当たりばったりで作業している、など、バラツキがムダを生みます。

常に効率を意識して作業することや、標準作業化し、担当者間でのバラツキを無くす(=均質化する)ことが大切です。


六、運搬のムダ

運搬のムダ

テストにおける運搬とは何か

運搬自体は付加価値を生みません。

もちろんテストはモノを運ぶわけではありませんが、テストにおける生産物を情報ととらえると、情報が発生したところから必要なところにたどり着くまでのムダがあるか、ということでしょうか。

例えば、

起票やエビデンスを個々人または社内で一度溜めた(例えばExcel管理)後、顧客へ提示(例えばメールで送付)する。

こうなると、その中間地点はあまり意味をなさないことが多いです。

はじめから、顧客と共有できる環境に置いてあれば、運搬は必要ありません。

※SHIFTの場合、CATを利用することでこれは解消されます。詳しくはCAT公式サイトや他の方のブログを参照ください。

また、正しい情報は現場にありますので、現場(担当者)からダイレクトに顧客や開発者に伝わることが望ましいです。

又聞きになることで必要な情報が欠落することは、運搬中の破損に相当し、これもムダですね。

ただし、工程を挟むことでフィルターをかける、または、整理する、という別の目的がある場合もあるので、その際はこの限りではありません。


七、不良・手直しのムダ

不良・手直しのムダ

テストにおける不良・手直しとは何か


え、テストで見つけるのが不良そのものではないの?

まあそれはそうなのですが、ここで言いたいのはテストプロセスの不良・手直しです。

例えば、テスト設計であれば、

・設計書の直し

・テストデータの作り直し

テスト実行であれば、

・エビデンスの作り直し

・不具合票の書き直し

・テストのやり直し

等ですね。

作り直す、やり直す、というのはムダであることはもちろん、作業者のモチベーション低下を引き起こすので、より影響が大きいです。


そして多くの不良・手直しは、個人のスキルが原因であることよりも、作業標準がない、または標準があってもそれが守られていないことにより発生します。

きちんとした標準化、そしてその徹底が何よりも重要になってきます。


まとめ

ここまでで七つのムダについて述べてきましたが、もっともムダなもの、もっとも解消すべきムダは、

造りすぎのムダ

だと言われています。


造ったものは、管理しないといけない、運ばないといけない、在庫しないといけない、造れば不良が生まれ、不良があれば手直ししなければならない、と、ムダがムダを生み、コストのもとになります。

常になにがムダかを徹底的に考える、慣習にとらわれず、常識にとらわれず、効率を意識して行動しましょう。

ムダは付加価値を生みませんし、なにより、ムダを無くすことで、早く業務を終えたいものですね。

では、どうやってムダを無くすか。

現在のSHIFTで一番大きい事業領域はソフトウェアテストであり、この記事もテストエンジニアに着目していますが、もともとは製造業向けの業務改善コンサルでした。

そのため、業務改善、効率化の考え方がSHIFT社員には根付いています。

SHIFTでは、ソフトウェアテストに限らず、いかなる業務にも、必ず以下の4点でアプローチします。

・分解、分析する

・可視化する

・作業と判断を分ける

・標準化する

これがすべての業務に取り組むときの基本的な考え方です。

例えば、テスト実行における重要な業務の一つである「エビデンスの取得」、こちらで考えてみましょう。

まずは分解、分析する。「エビデンスの取得」と一言で言っても、いくつかの手順から成り立ちます。

①キャプチャを撮る。 (例、WindowsのPrint Screen)

②トリミングする。 (例、ペイントで加工)

③付随情報を加える。 (例、操作の流れや着目すべきところを補足)

④保存する。 (例、PNG形式で保存)


こういった形で手順を細分化します。今は簡単に書いていますが、できればもっと具体的に書くとよいでしょう。

これで、業務が可視化されます。

見えないものは改善できないので、分解・分析して可視化することがまずその第一歩です。

可視化することで、そもそも①で必要な範囲だけキャプチャできれば②トリミングは不要だな、など、改善すべきポイントが見えてきます。


次は、作業と判断に分ける、です。

ここで一番重要なこと、つまり判断しなければならないのは、③付随情報を加えるところ、です。

別の言い方をすれば、これだけが付加価値を生んでいることになります。

①キャプチャを取る、②トリミングする、④保存する、は単なる作業なので、いかにここでの手間やミスを無くせるかが大切です。

作業と判断に分ける、を言い換えれば、付加価値があることとないことに分ける、と言えるかもしれません。

そして、このやり方を標準化し、徹底する。

誰でも出来るよう形に(明文化)し、徹底させるところまでが必要です。

※もっと言えば③もさらに分解でき、標準化しようとすればキリは無いのですが、今日のところはこの辺にしておきます。

さて、ここまでムダムダ言ってきましたが、業務ではムダ取りしたい一方で、人生にはムダは無い、と思う今日この頃です。

一見遠回りに思えることでも、必ず先の何かにつながっている。

というより、そうなるように行動していきたい、と心がけています。


三部作のまとめ

いいテストエンジニアになるには、と題しまして、五者論、三大美徳、七つのムダについて述べてきました。それぞれ、あり方や考え方、ふるまい、そして徹底したオペレーションのことであり、五者論のまとめでも述べたように、テストエンジニアを題材にはしましたが、どの職種にも応用できる考え方だと思っています。

研修講師をしている私自身も、常に意識をしたい、です。

・・・ん??

五三七、だとなんだか座りが悪いですね。

そう、並べ替えると七五三です。

たまたま(?)ですが、我が家では今年、下の子が七五三です。

おあとがよろしいようで。


★このライターの他の記事を読む
いいテストエンジニアになるには ーテストエンジニアの五者論ー
続 いいテストエンジニアになるには ―テストエンジニアの三大美徳― 前編
続 いいテストエンジニアになるには ―テストエンジニアの三大美徳― 後編
続々 いいテストエンジニアになるには ~テストエンジニアの七つのムダ~ 前編


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執筆者プロフィール:髙橋 朋裕
SIerにてSEとして、主に民間企業向けのシステム開発やパッケージソフト開発を経験した後、2019年にSHIFTに入社。

SHIFTでは、SHIFTグループ社員の人材育成を担う能力開発部門に従事している。主に社員の受入教育を担当しており、年間1000人の新卒・中途社員研修を一手に引き受けている。


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