自動化エンジニアがシステムを爆速構築できるローコードツールを触ってみた
はじめに
皆さんこんにちは。
SHIFTの第二新卒で自動化エンジニアの山根です。
早速ですがローコードツールとは!?
世の中の電子化されているシステムは、色々なSEの方たちがコードを書いてシステムを構築して運用されています。
ですが、現代ではIT人材の不足によりエンジニアがいくらいても足りません。また、DX推進の流れもあり、業務システムをデジタルに構築し改善し続けていくことは義務といってもいいかもしれません。
でもデジタルなシステムを構築する上で必要なプログラミング能力って誰でもあるわけではありません。
日々、事務作業なのに急に上長から「今週いっぱいでデジタル化してね^^」なんていわれたら...。
このような極端な例は稀かと思いますが、DXの需要に対してITエンジニアの供給が足りていないのは明白です。
そんなこれからの時代に活躍しそうなのが「ローコードツール」です。
「ローコードツール」は名前の通りですが、必要最低限のコーディング(=ローコード)でシステムが構築できるツールです。
便利な世の中になりました。
似たツールに「ノーコードツール」というものもあります。
こちらはローコードが「必要最低限のコーディング」であるのに対して、ノーコードは「GUI操作だけでコードを書かなくても(=ノーコード)簡易システムができるよ!」というこれまた便利なものになっています。
(※が、↑に記載のほどはっきりと分けられているわけでもなく境界は曖昧だったりします。この後の本文を読んでいただけるとなんとなくわかると思います。)
そんな便利そうなツールを「未経験2卒入社」で、「案件経験も浅い」自分が実際に触ってみることで良いサンプルになるかと思いました。システムという言葉の不透明さに尻込みしてしまう人の為になれば嬉しいです。
では、ツールを実際に触って簡易システムを作ってみたいと思います。
触ってみた
今回、使用するツールは株式会社インプリムがOSSとして提供する「Pleasanter」というツールです。
公式サイト https://pleasanter.org/
ツールを提供するサービスとして初期期間無料であったり、制限付きの無料プランを提供している企業は多いのですが、OSSでツール自体を丸ごと提供しているのは珍しいです。
と、言いながらも助けが必要なユーザには有料サポートを付けたり、そもそも協力してくれるパートナーが欲しい!という顧客には提携ビジネスパートナーを紹介したりと、色々なパターンに訴求するサービス展開を行っています。
先ずは環境構築です。
下記ページにてそれぞれの環境に沿って実施してください。
https://pleasanter.org/manual?category=0090_0120
このページでは以下の環境を準備しています。
・Windows Server 2019
・SQL Server 2019 Express
操作に慣れるハンズオンも用意されているので一通りやるのがおすすめです。 (ハンズオンはPleasanter内の「ヘルプ」より閲覧可能です)
以降はローカル環境にインストールしたものとして進めていきます。
以下のチュートリアルページにて、Pleasanterのトップページを開くことを確認してください。
https://pleasanter.org/manual/getting-started-pleasanter-windows
アクセスしてログインすると👇のようなトップページが開きます。
このトップページ、最初はまっさらです。 右上の新規登録を押下すると...
複数のタブとメニューが展開されました。
実はこれ、システムの豊富なテンプレートなんです。
Pleasanterのメリットでこのように用意されているテンプレートから選択することで、悩むことなく簡単にシステムを構築可能です。
大変わかりやすいです。
ここでは例として「進捗管理」を選んでみます。
(※エクセル管理からの脱却とか、ホワイトボードで進捗管理しているのをシステムにしたいとか、需要は意外とありそうですね)
そうすると、👇のようにデフォルトでセッティングされている入力項目がわかります。
変更はせずに下部の作成を選び、必要であれば名前を入力します。今回はデフォルトで作成します。
そうするとトップページに「進捗管理」が新規作成されました。
おめでとうございます。これで進捗管理システム完成です!!
え?となると思いますが半分冗談で、半分本当のことなので面白いですね。
これを押下すると進捗管理のページに遷移するのですが、ここには登録されたデータの一覧が表示されます。
試しに上の新規登録から新しい業務を登録してみましょう。
ここに業務内容を登録していくわけですが、先ほどのテンプレートから選ぶだけでこれができるなんて便利です!
3件ほど登録してみます。
はい、以下のように登録してみました。
更に、このツールが凄いのはここからです。
右上の「表示」を選ぶと様々な表示方法が選べます。
実際に選んでみると...
カレンダーや、
ガントチャート、
バーンダウンチャートなどなど!
この辺り、テスト管理などで見覚えある方が多いと思いますが、それが何の苦労もなく見れてしまうとは...!!
実際に触ってみると、その手数の少なさに驚きます。
もちろんまだ見にくいなど細かい調整は必要ですが、調整に必要な設定項目も予め用意されています(もちろんカスタマイズも可能です)し、何よりもこれが特別な設定・作業要らずで見られるのが嬉しいですよね。
さて、ここまで「システムを爆速構築出来るローコードツールを触ってみた」としてPleasanterを触ってみました。
先ほどの使用感のものならば、テンプレート使用でものの10分程度でできてしまいます。
恐ろしいです。これをネイティブに使いこなせるようになれば相当強力な武器になるのではないでしょうか。
もちろん、要求される要件によってはこの程度の機能では全然足りない、使い物にならないということも多々あると思います。
ですが、お気づきでしょうか。
この「進捗管理」のシステムはテンプレートを選んだだけでコーディングは一切していません。
つまりコーディングをしていない=「ノーコードで構築したシステム」 です。
今回のブログは正式には 「システムを爆速構築できるローコードツールを触ってみた※実はノーコードでした」 となります。
これぐらいのシステム構築なら 「最低限のコーディングすら不要」 です。
Pleasanterは「ローコードツールであり、ノーコードツールでもあった」のです。
(※公式サイトにもローコード・ノーコードツールと記載されています)
これが前記した、「境界は曖昧」の意味だったりもします。
なので、この「進捗管理」のシステムも設定で少しコーディングを追加するだけでカレンダー表示したときの項目に色を付けて見やすくしたり、見た目の変更もできますし、もっと高度な知識があればコーディングしてAPI連携なども可能です。
無論ですがデフォルトの設定項目でも、柔軟なカスタマイズ性を有するのも有難いところです。
おわりに
今後のシステム構築、改善の要となりそうなローコード・ノーコードツール。ぜひ皆さんも触ってみてはいかがでしょうか。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/
SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/
SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/
SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/
お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/
SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/