見出し画像

スクラム初心者がスクラムイベント「Scrum Sunrise」に参加してみた


ご挨拶


こんにちは。SHIFTの新井です。

今回、新卒1年目かつスクラム初心者の私がスクラムイベント「Scrum Sunrise」に参加してきましたので、そこで学んだ内容を皆様に共有いたします。具体的には、5つあった講演の中から私が一番興味を持った長沢氏の講演の内容を私の意見も交えながら紹介させていただきます。

この記事をお読みになった皆様がスクラムに興味を持ち、ご自身のお仕事にスクラムを導入するきっかけになりますと幸いです。

それでは早速イベントの中身を見ていきましょう!

Scrum Sunriseとは?


  • イベント名:Scrum Sunrise

  • 開催日時:2023/11/10(金)15:00~21:00(19:00~21:00ネットワーキングパーティー)

  • 会場:日比谷国際ビルコンファレンススクエア

  • 開催方法:オンサイト(オンライン配信は無し)

  • 参加者:150名程度

  • 参加形態:招待制

  • 参加費:無料

Scrum Sunriseは、スクラムについて知り、共に考えるオンサイトイベントです。もう少し具体的に言うと、Scrum.org™が提唱する「Professional Scrum」の価値や意義を改めて語り、日本におけるアジャイル・スクラムのあり方を共に考えるイベントです。

ちなみに、Scrum Sunriseという名前は以下の3つを願って名付けたそうです。

  • 日本での開催であること

  • これからProfessional Scrumが日本国内で広まっていく兆しのイベントとなること

  • 明るさと希望にあふれたイベントになること

Scrum Sunriseは2部構成になっており、第1部ではスクラムに精通し業界で活躍している方々(4名)の講演とパネルディスカッションがありました。業界で活躍している方々の話は面白く、スクラムに情熱を持っていることが伝わりました。

第2部ではネットワーキングパーティー、いわゆる立食パーティーとスクラムに精通し業界で活躍している方(1名)の講演がありました。他の企業の方と食事をしながらスクラムや仕事に関して語り合うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。

私が調べた限りですと、Scrum Sunriseは今回が記念すべき第1回目の開催のようです。招待制のイベントということもあり参加枠が限られているため、参加者は各企業から選ばれたスクラムの精鋭と思いきや、私のような新卒1年目の方や20代の方など若手の方も多数いらっしゃいました。また、一般社員から社長まで幅広い年齢層、役職の方が参加されていました。

イベント内容


ここでは私が興味を持った講演の内容を1つ紹介させていただきます。

当日の講演資料はこちらになります。
長沢智治氏 講演資料 「ユーザーと実践者の立場で語るPROFESSIONAL SCRUM」
https://www.servantworks.co.jp/posts/scrumsunrise-2023-talking-about-professional-scrum-as-a-user/

サーバントワークス株式会社 長沢 智治氏「ユーザーと実践者の立場で語るPROFESSIONAL SCRUM」

Professional Scrumとは?

Scrum.orgの共同設立者のKen Schwaber氏が日本向けに撮影されたビデオの中で以下のメッセージを残しています。

「専門家として皆さんの仕事を、顧客が誇りに思ってもらえるようにベストを尽くすことを望んでいるし、祈っている」

これがまさにProfessional Scrumとして在り方を示しているそうです。

日本でのアジャイルとスクラム

アジャイルコーチとして活躍している長沢氏が日本の現場を見て惜しいなと思う点が4つ紹介されました。

  • 半径5メートルのアジリティの欠如

  • 過去の成功への固執

  • 反応性と効果性より効率性を優先

  • 大規模の育成方針

上記の4つの中で講演で詳しく取り上げられたのは以下の2つです。

  • 半径5メートルのアジリティの欠如

  • 大規模の育成方針

半径5メートルのアジリティの欠如

長沢氏曰く、現場では「視野が狭く周囲に協力を仰がない人」が多いそうです。そのため、「もっと周りを見て積極的に協力を仰ぎましょう!」がこの半径5メートルのアジリティの欠如で伝えたいことになります。

ここで、半径5メートルとアジリティの定義を確認しましょう。

半径5メートル:この半径5メートルはどこを中心にするかで変わります。具体的には以下の4つです。

  • あなたを中心として半径5メートル

  • あなたが所属するチームを中心として半径5メートル

  • あなたのチームが所属する組織を中心として半径5メートル

  • あなたの組織が所属するビジネスを中心として半径5メートル

この半径5メートルという数字には特に意味はないです。とにかく周りに協力を仰ぐことが重要です。ちなみに、昔は半径5メートルではなく両手を広げて届く範囲と言われていたそうです。

次はアジリティですね。

アジリティ:顧客の要望やビジネス環境の変化に素早く適応できる柔軟性のこと

この柔軟性はすごく重要です。なぜなら、現在はVUCAの時代と言われており、お客様の要望やビジネス環境が常に変化しており、私達はこの変化に対応する必要があるからです。

例えば、皆様はお客様の課題をヒアリングして数週間後に解決策を提案したら、お客様の課題が変化しており、お客様が今解決してほしい課題と提案内容がずれてしまった経験はないでしょうか。この場合、提案内容を再検討しなければならず、余計なコストがかかってしまいます。

アジリティを高めることによってこのような事態を防ぎ、お客様の要望に適した解決策を提案できるようになると思います。

今後、お客様の要望やビジネスの変化に対応していくために、アジリティを高くすることはますます重要になっていくでしょう。

大規模の育成方針

人財の育成は以下の3つに分類されます。

  • 個人

  • チーム

  • 組織

これら3つの育成のバランスが保たれていると、

  • 個人が成長する

  • チームが成果を出す

  • 組織が発展する

のようにそれぞれがポジティブな方向に向かいます。

逆に言えば、3つのバランスを欠くと、

  • 個人が成長しない

  • チームの成果が出ない

  • 組織が発展しない

のようにネガティブな方向に向かいます。

新卒1年目の私のような若手はどうしても個人の成長に目が行きがちですが、チームで成果を出すことや組織を発展させることも意識して日々の業務に取り組みたいですね。

まとめ


今回は新卒1年目かつスクラム初心者の私がスクラムイベント「Scrum Sunrise」に参加し、そこで学んだ内容を皆様に共有させていただきました。

具体的には、5つあった講演の中から私が一番興味を持った長沢氏の講演の内容を私の意見も交えながら紹介させていただきました。

皆様には以下の3つを持ち帰って日々の業務で実践していただけますと幸いです。

  • Professional Scrumとは何かを理解し、実践すること

  • 半径5メートルのアジリティを高めること

  • 大規模の育成方針では個人、チーム、組織のバランスを保つこと

私も上記の3つを意識して日々の業務に邁進したいと思います。


執筆者プロフィール:新井 直哉
理系の大学院の修士課程を修了後、SHIFTに新卒として入社。
SHIFTの新卒研修(技術研修)でスクラム研修を受講し、アジャイルやスクラムに興味を持つ。
SHIFTでは、DB環境移行支援プロジェクトのテストエンジニア、ローコードを使用した製品ポートフォリオ機能開発支援の開発エンジニアなどを経験。
趣味は硬式テニス、アニメ鑑賞、ゲーム、読書など

お問合せはお気軽に

SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/

SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/

SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/

お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/

SHIFTの採用情報はこちら