Salesforce資格保有者がAWS Certified Cloud Practitionerを受験してみた
はじめに
こんにちは!株式会社SHIFTのSalesforceグループの坪内です。今回はAWSのCertified Cloud Practitionerを無事に合格できましたので、その経験について少し共有したいと思います。興味がある方は是非是非、最後まで読んで頂き、「スキ」をぽっちと押してください~!
なぜAWS?
普段Salesforceを扱う側の人間がなぜ突然AWSについて学ぼうとしているかと不思議に思うかもしれませんが、これらのIT大手中の大手はあまり知られていない密接な関係にあります。
Hyperforce
SalesforceはAWSを優先のパブリッククラウドインフラプロバイダーとして利用し、顧客のシームレスな統合と拡張性を実現しています。AWSのグローバルインフラストラクチャを活用することで、Salesforceは信頼性とセキュリティを保ちながら、CRMサービスを世界中の顧客に提供することができます。SalesforceがHyperforceに移行すると話題になるのは、これを指しています。(ちなみに、以前はSalesforceが管理するデータセンター上で全てのサービスが実行されていたのです。)
似たようなソリューションの統合
さらに、SalesforceとAWSは両プラットフォームの機能を組み合わせた共同ソリューションも提供しています。例えば、コールセンター向けのソリューションであるAmazon ConnectとSalesforce Service Cloud(一部はコールセンターでも使用可能)を統合することで、両方の利点を活かしたコールセンター導入が可能です。 SalesforceプロフェッショナルがAWSの基礎の理解の必要性の説得なら、TrailheadでAWSと入力して検索結果を見てみてください。
それでは、さっそく私が受けたAWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02)という試験について紹介したいと思います。
試験概要
誰向け:AWSの初心者、AWS導入を検討中のビジネスステークホルダー等
試験時間:90分
問題数:65問(のうち、15問はスコアリングされない)
合格ライン:700/1000点
料金:16,500円 (税込み)
テスト場所:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
更新:3年間に1回再受検(この期間中に中・上級の試験受かれば更新不要)
個人的な感想
初めにGoogleで検索した限りでは、この認定試験のレベルはSalesforceアソシエイトと非常に似ているという印象を受けました。しかし、現実はそんな甘くありませんでした!
AWSには膨大な数のサービスがあり、ほぼ全てを知る必要があります。公式ウェブサイトによると200以上のサービスがあるそうです。それぞれのサービスの使用例、制限事項、価格についても知る必要があります(これらは絶対的な数値ではなく、例えばサービスBはサービスAよりも60%安く、サービスCは90%安いみたいな比較です)。
さらに、Cloud Adoption Framework(CAF)やWell-Architected Frameworkに関する質問もかなりあります。これらは、クラウド導入の準備やクラウドアーキテクチャのベストプラクティスに従うために設計された大規模なドキュメントです。
また、良いことか悪いことかは別として、基本的なIT知識も求められます。ネットワークセキュリティの基礎、様々なデータベースの種類、プログラミング言語やフレームワークの名称などです。私自身、これらの概念に関する基礎知識はほとんどありませんでしたので、学習のハードルは高かったですが、非常に役立つ情報を学ぶことができたと感じています。
私の試験準備
1. AWS Skill Builder
まず、AWSのオンライン学習プラットフォームであるAWS Skill Builderから始めました。基本的な概念のほとんどを網羅していましたが、Trailheadの「さらに学ぶ」リンクセクションとは異なり、リンクされたドキュメントはもはや必須でした。また、ハンズオンのチャレンジを行うには、個人のクレジットカード情報が登録された実際のアカウントを作成する必要があります。私はこの時点ではそれをする気はありませんでしたが、YouTubeでいくつかのウォークスルー動画を見ました。
2. AWS Well-Architected FrameworkとCAFに関するAWSのドキュメント
大変ですが、これは避けて通ることはできません。少なくとも一度は最初から最後までしっかり読む必要があります。ノートを取らない場合は繰り返し読むこともあります。
3. Well-ArchitectedとCAFをさらに解説するためのYouTubeの動画
4. Ankiというアプリを使用して自分自身の暗記カードを作成し、毎日約30〜45分間復習しました。
5.社内のAWS全資格保有者による勉強会
数回参加させて頂きました。難しくてスキップしがちなものだらけ集めてくださってたので勉強になってたと、勉強の仲間ができてて嬉しかったです。
6. AWS Skill Builderに戻り、Cloud Essentials Knowledge Badge Assessment(オフィシャルの模擬試験)を受けました。
Salesforce 認定アソシエイトの試験と比べてどうですか?
必要な勉強時間
私の計算では、合計で約60時間勉強しました。これは、私が勉強計画を作成するためにChatGPTに相談したときに示された時間の約2倍です。比較すると、ChatGPTはSalesforce アソシエイトの試験の勉強時間を80〜100時間と推奨していますが、私にとっては初心者向けでもやりすぎのように思えます。
受験環境
AWSはテストにPearson Vueを使用し、SalesforceはWebassessorを使用しています。Pearson Vueの方が手続きが多かったですし、テストプロクターと実際に会話をしなければいけませんでした。部屋の写真を提出した後でも、ノートパソコン持ち上げて、テストエリアを見せる必要がありました。試験を開始するための待ち行列があることがあり、予定通りに正確に開始することができないこともあるようです。Pearson VueのチェックインプロセスにはWebassessorと同じ生体認証スキャンはありませんので、写真を撮ることは簡単でした。
テストセンターでも違いがあるのでしょうか?
どちらの方が役に立つ?
AWS Cloud PractitionerとSalesforce アソシエイトは、それぞれのエコシステムでの求職活動において特に有用とはされていません。就職ライバルとの区別をつけるためには、他の何かと組み合わせる必要があります。しかし、教育的な観点から言えば、AWS Cloud Practitionerは一般的なITの概念に関する情報を多く提供していると感じました。
まとめ
以上、Salesforce資格保有者がAWS Certified Cloud Practitionerを受験してみた報告でした。いかがでしたか?
SalesforceとAWSを合わせて使ったことある方、これから勉強しようと思っている方などは是非コメント欄でご感想を書いて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました! また次回!
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PHOTO:Unsplashのmohsen ameri