知りたくなかった数字で見える【ひとり情シスの実態】
はじめに
こんにちは、株式会社SHIFT DAAE(ダーエ)部の清水です。
DAAEとはデザイン(Design)、迅速性(Agility)、組み合わせ (Assembly)、
経済品質(Economic quality)の頭文字をとったSHIFTオリジナルのプロダクト開発フレームワークです。
業界職種問わず様々な分野についてDAAE流に発信しています。
DX「デジタルトランスフォーメーション」、AI、IoTなど、デジタル化を促進させる動きが、企業は競争力を向上させるために、全業界で急ピッチに進められています。2022年、日本におけるデジタル関連の国際収支は、4.7兆円赤字と、日本における世界から見たデジタル分野での弱さが露呈しています。
世界と競争していきたい一方で、「2025年の崖」で警鐘を鳴らしているように、IT人材不足が日本全体での課題となっています。企業は社内にITの知見を保有したヒトを確保したいが、困難となっているのが現状です。
このようなヒトを中心にした課題で影響を受けているのは、業界業種問わず影響を受けていると思います。デジタル化を促進させるという意味では、情報システム部門が、特に、影響を受けているのではないでしょうか。
情シスのタスク範囲は多岐にわたり、セキュリティリスクへの責任など高負荷のかかる場合もあります。また、企業規模によっては、ひとり情シスの企業も多くあり、社会的な問題となっています。
今回は、企業における課題・情シスにおける現状を見つつ、ひとり情シスの実態について見ていきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
情シスで課題をエスカレーションしたい人
情シス部門における課題解決したい人
IT資産管理を適切な形で行っていきたいと考えている人
1.情シスの現状
情シスは、企業によって、経営戦略やIT投資など企画の役割を担ったり、
既存システムの運用保守等、形態が異なります。そのことにより、情シスにおける業務は多岐にわたります。社内で使用するソフト、ハードの運用から保守、セキュリティ、社内ヘルプデスク等、基本的には情シス部門のメンバーが対応するために、定常業務から運用業務まで守備範囲が広く、様々な知見を有する必要があります。
では、情シスにおける課題感を見ていく上で、企業全体としてどういった課題があるのかを、数字で見ていきます。
企業の課題:ヒト
企業全体の課題感としては、商工中金の調査によると人手不足を課題として挙げているのが、43.8%と最も高く、その次に社内体制・仕組不足が課題となっています。このように数字から見てもヒトに対して課題を抱いている企業が多いということが読み解けます。
この人材不足には、いろいろな文脈があると思います。
例えば、社内開発におけるエンジニア、サービス拡販におけるマーケター。ここに、情シスの人材不足も含まれます。特に、情シス人材はただでさえ導入から保守、セキュリティまで幅広いスコープを求められますが、これらを担える人材の育成は一朝一夕では叶いません。
では、この状況下での、情シスの課題や現状はどうなっているのでしょうか。
2.ひとり情シスの現状
デジタル化が進む一方で、デジタル人材の不足が叫ばれる昨今においてで、その運用管理、保守まで行っている情シス部門のヒトの負荷はどうなっているのでしょうか。情シスの守備範囲は、冒頭でも記載した通り、年々拡大しています。
企業によっては、情シスとして部門を設けずに、例えば総務部門が情シスの対応を兼務している企業も多くあります。
業務量の多い情シス部門では、何が起こっているのでしょうか。
ひとり情シス。
文字通り、情報システム部員が1名ということです。
IT資産管理、セキュリティ、会社の経営にかかわるIT資産など、会社の基幹を支える情シスを1人で処理できるのでしょうか。一般社団法人ひとり情シス協会の調査によると500名規模までの企業においては、情シス担当者が1人という企業が存在することが分かります。
アサインできたとしても未経験者もしくは、離職してしまうのが実情です。
また、200名規模までの企業では、情シスを他の部署の兼任している企業が多いことが分かります。
では、企業へのインパクトがある情シス部門において、なぜ、そのようなことが起きてしまうのでしょうか。それは、主に3つの理由があります。
①採用が難しくなっていること
同様の調査によると、きわめて採用が難しいと感じる企業が36%、難しいが32%と、合計すると、60%以上の担当者は、採用が難しいと感じています。その背景には、給与の不釣り合い・スキルのアンマッチ等の理由が挙げられます。
②IT業界未経験が多く、キャッチアップすべきことが多い
同様の調査によると、半数以上の人が、IT業界未経験者であり、ITへの知見が足りていないのが実態です。自社内で育成するにしても、どうしても情シスという部門の特性上時間がかかってしまいます。
総務的な役回りは当然として、インフラやセキュリティ等、キャッチアップすべきことが多くあるということも課題として挙げられます。
③ひとり情シスの離職率
上記の理由を複合的に見てもわかるように、情シスにおける仕事量や給与の負釣り合いから生じる負荷によって、離職率が高くなってしまっているのが、実態です。
以上のように、情シスにおけるひとり情シスの課題が浮き彫りになり、
その理由まで見てきました。最後に、この解決方法について見ていきます。
3.情シスの今後について
これまでの分析から、情シス部門におけるヒトの確保が困難になっている現状であるということがわかりました、では、解決策があるのでしょうか。
それは、アウトソースや情シスコンサル、社内でのプラットフォームを整えることです。 すべて自社でカバーできることは、望ましい姿ではありますが、優先的に取り組む事項がたくさんある状態では、なかなかフォーカスできないと思います。
だからこそ、情シスのアウトソースを行うことによって、優先事項にもフォーカスしつつ、社内体制の維持・構築にも力を注げます。
SHIFTでは、情シスコンサルからアウトソース、SaaSを中心としたIT資産管理ツールをご提供しております。
SHIFT情シス提供スコープについて
情シスコンサル
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SaaSを中心にコストの可視化やアカウント発行・削除の自動化によって、入退社の対応をはじめとした各種運用業務を自動化します。
上流から下流まで、一気通貫で情シスのおけるサービスを提供しておりますので、ご相談ベースでも是非、気軽にお問い合わせください!
ひとり情シスにおける調査ソース
主に以下のような参考文献を元に、調査を進めていきました
情シスに関するデータ
商工中金の調査
一般社団法人ひとり情シス協会の調査)
パーソルの調査
メタップスの調査
NDnet
※本稿内の図表は上記ソースよりSHIFTにて作成
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