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忙しいは理由ではない|SHIFT能力開発部の仕事武器庫シリーズ

はじめに

こんにちは。
能力開発部で検定や教育制度を開発をしている林 稔明(りんりん)です!
今回よりSHIFT能力開発 教育BLOGで「仕事武器庫シリーズ」を連載していきたいと思います!

仕事武器庫シリーズでは、業界・業種、役割に関わらずどんな職業で仕事するとしても活用できるポータブルスキルとして、様々な考え方や仕事術、知っていて損はない知識などなどを発信していきたいと思います。

第一弾として「忙しいは理由ではない」というテーマでお話しできればと思います。

執筆者プロフィール:林 稔明(りんりん)
新卒で銀行系SIerでシステム運用を経験後、開発系ベンチャーへ転職、
開発と運用を経験する事により、品質の重要性を認識し、SHIFTへジョイン。デリバリー部門で案件管理者を経験した後、能力開発部で検定や教育制度の開発に携わる。仕事のモットーは、「全力で楽しみ、残業は0」



87.3%の人が時間を意識して行動している

みなさんは普段、時間についてどれぐらい考えていますか?
SEIKOが出している「セイコー時間白書2022」では、87.3%の人が時間を意識して行動しているようです。そして多くの人は時間に追われていると感じており、年々その傾向は強くなっているみたいですね。

今回は、時間に追われているとよく使ってしまう「忙しい」という言葉について一緒に考えていきたいと思います。

■想定読者

  • 直近で大きな環境の変化があった人

  • 「忙しい」が理由で、他のことの優先順位が下がり気味な人
    時間についての考え方、「忙しい」についての考え方をアップデートし時間を有効活用するための一助になれば幸いです。

「忙しい」という言葉の意味

広辞苑では、「忙しい」という言葉を以下のように定義しています。

①急がずにはいられない。落ち着かない。源氏物語宿木「例の心の癖なれば、―・しくもおぼえず」。「―・い男だ」
②ひまがない。用が多い。多忙である。源氏物語澪標「おほやけ私の―・しき紛れに」。「お―・い中を恐縮です」

②の意味で使ってる人が多い印象がありますよね。 では、具体的にどうやって使っているでしょうか?

  • 仕事が忙しくて勉強する時間がない

  • 今はこの仕事が忙しくて、その仕事には手が回りそうにないです。
    みたいな感じですよね。

ここで一旦立ち止まって上の忙しいについて考えてみたいと思います。

  • 「仕事が忙しくて勉強する時間がない」
    ↳仕事が忙しいというのは確かにありますよね。繁忙期であれば残業も発生し、帰宅時間が終電になってしまうこともあるかもしれません。では、こう言い換えてみましょう「残業が多く帰宅時間が終電になってしまうので勉強する時間がない」

    さて、この文章で考えてみると、勉強する時間がないのはイコール帰宅時間が終電になっていることが理由で適切でしょうか?

もう一つの文章でも考えてみましょう。

  • 「今はこの仕事が忙しくて、その仕事には手が回りそうにないです」
     ↳この忙しいは、例えば単純に仕事量が多いということもあれば、仕事が多くて何から手を付けていいかわからないと言った意味で使っていると事もあると思います。これも上と同じように言い換えてみましょう「今はこの仕事の量が多くて、その仕事には手が回りそうにないです」

    この文章で考えてみると、新しい仕事に手が回らないのはイコール今の仕事の量が多いことが理由で適切でしょうか?

「忙しい」という言葉は根本原因を隠していることが多い

ここまで「忙しい」という言葉の意味を考えてみましたがどうでしょうか。
「忙しい」という言葉には様々な意味や背景・理由が隠れていることが少しわかったかと思います。

「忙しい」という言葉は便利な反面、根本的な問題を見ないようするために使われることが多いと感じています。そのため「忙しい」からできない・やらない、目標や夢をあきらめるといったマイナスの影響を与えてしまうことが多いのです。

では、「忙しい」という言葉の裏に隠れている根本的な原因にはどのようなものが隠れているか考えてみましょう。

以下は、忙しいをロジックツリー状に分解した例です。
忙しいが理由になる背景には外的要因と内的要因があると考えられます。
そして、それぞれの中には更なる要因がいくつも存在します。

このロジックツリーを見て、何を感じましたか?
「たしかに、一口に忙しいって言っても、場面や状況によって意味が違うな」と感じることはできましたか?

「忙しい」から脱却し、時間を有効活用しよう

今回は「忙しい」という言葉の意味を考え、そこから根本原因(「忙しい」という理由)を一緒に考えてみました。忙しいと言うのは簡単ですが、それゆえに本来解決すべき根本原因から思考を遠ざけ、言い訳にしてしまわないように注意することが重要だと考えています。

まずは根本原因は何かを追求し、積極的に改善を行うことで「忙しい」から脱却することで、自分の時間を有効活用できるようになりましょう!

時間の有効活用は余暇の時間を生むことができ、自分のペースでの生活ができるようになることで、ストレスの軽減や脳のリフレッシュなど良い影響を多く与えると思います。

忙しい時こそ、一度立ち止まって「忙しい」について考えてみてはいかがでしょうか?


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