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2023年8月 CAT こんな使い方もあり? 工程機能のヒント「スプリントごとの進捗を見る」


はじめに

こんにちは。CAT 開発室・石井優でございます。

SHIFTの中でCATを専任で開発している本グループ内にて、ユーザーサポート・要件抽出などを担当しております。

弊社のテスト管理ツール「CAT」について、ユーザーの方へ説明しているとき、「え、こんな機能もあったの?」「こういう使い方もできるかも・・・」といった声をいただくことがあります。

CATには、テスト実行やプロジェクト管理を効率化する機能が多数ありますが、たしかに隠れて気づきにくい機能も多くあります。

そこで「それ知らなかった!」「早く言ってよぉ~~~」と言われるような便利な機能や活用方法を紹介することにしました。

現在ご利用中の方、これからご利用予定の方も、CATの機能と活用のイメージをもっと深く知ってお役立ていただければ幸いです。

統合型ソフトウェアテスト管理ツール「CAT」について 現在SHIFTが提供するCATとは、テストの実行管理に主眼を置いた正式名称「CAT TCM(Test Cycle Management)」という製品を指します。ケースと実行結果・エビデンスの管理、及びプロジェクトの進捗管理や品質分析を担うツールです。詳しいご紹介はぜひ製品HPをご確認ください。

スプリントで工程を分けて、スクラムプロジェクトを管理する

スクラムプロジェクトにおいては、「工程」をスプリントごとに分けることで次のようなことができます。

  • スプリントごとにどのテストケースが適用され、障害が発生したかを確認できる

  • 過去通算(全てのスプリント)でもテストケース、量、エビデンス、発生した障害を確認できる

さらに、最近CAT4.18.5で追加された「テスト集計のカスタムフィールドフィルタ」を使用すると、以下のような情報も表示できます。

  • リリースごとのテスト量、発生したNGの量

  • ビルドバージョンごとのテスト観点のばらつき

ではどういうイメージかを紹介します。

スプリントごとに工程を設定する

工程をスプリントごとに設定するためには、工程に「スプリント1」「スプリント2」などと設定します。これにより、スプリントごとに次の情報を確認できます

  • そのスプリントでどのようなテストを実行したか(どのチケットを開発・テストしたか)

  • そのスプリントでどのような障害が発生し、どのように対応したか

  • そのスプリントのテストの進捗状況

さらに、「全て」の工程を選択することで、すべてのスプリントをまとめて確認もできます。

テスト管理画面、課題管理画面、詳細進捗画面では工程のフィルタリングが可能なので、特定のスプリントだけを表示することもできます。

特定のリリースでのテストを分析したい

工程をスプリントごとに設定すると、「複数のスプリントをまたがった1つのリリースバージョン」が発生します。このリリースバージョンごとにテストの量やNGの件数を確認したい場合には、以下のような手順があります

1. テスト仕様書に「リリースバージョン」というカスタムフィールドを追加します

2. テスト集計画面を表示し、任意の項目で集計します
3. カスタムフィールド「リリースバージョン」でフィルタリングします

実は、このカスタムフィールドでフィルタリングする機能は、CAT4.18.5で追加した機能で、このような用途のために設計されました。ぜひ、ご活用ください。

これらの機能を利用することで、スプリントやリリースバージョンごとのテスト進捗と品質を把握し、プロジェクト全体のテスト管理を効率的に行うことが可能となります。

いかがでしょうか。この工程機能を利用して、プロジェクトにあった進捗・テスト管理を実現いただければ幸いです。 次回も引き続き、一段階深く利用するためのヒントをお届けいたします!

※本記事は2023年8月時点の仕様を元に記載しています。記載後のバージョンアップにより、上記の説明した仕様と異なる場合があります。

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執筆者プロフィール:石井 優
倉庫事業企業のシステム部門にて、基幹システムの開発・保守・導入及び大規模基幹システム移行への参画を経験し、2015年SHIFTへ入社。 CAT開発チーム内でユーザーサポートとして、ユーザーと開発メンバーのブリッジを行いユーザーの課題分析や新機能提案などを日々実施している。

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