【JaSST'24 Tokai】生成AIによるテスト設計支援プロセスの構築とプロセス内のボトルネック解消の取り組み
こんにちは。CATエヴァンジェリスト・石井優でございます。
今回は、私たちが取り組んでいるテスト設計支援ツール「TD(Test Designer)」と生成AIを活用したテスト設計支援プロセスの構築と、その中で見つかったボトルネックの解消についてお話しします。
これは先日のJaSST'24 Tokaiでのスポンサーセッションでお話した内容をまとめたものです。
TD AI Assistantとは?
私たちの社内プロダクト「TD AI Assistant」は、テスト設計の効率化を目指したツールです。この説明をまずTD(テスト設計者支援ツール)についてご紹介します。
TDは、テスト設計書やテスト観点、標準的な業務シナリオをデータベース化し、それをすぐに流用できるようにするツールです。
テストケースの作成は属人化しがちです。テスト設計を引き継いだ他のメンバーが過去に「どんな観点でテストを作っていたか」「この機能を修正するとどこに影響がでるか」などわからず、品質の低いテスト設計になりがちです。
TDの目的はこの部分を効率化することです。これだけでも生産性を60%ほど向上させる効果があります。
さらに、TD AI Assistantという生成AIを活用した機能を搭載することで、誰でもテストの生産性と質を向上させることを目指しています。
取り組みのフェーズ
TD AI Assistantによるテスト設計効率化の取り組みを、第一弾と第二弾のフェーズに分けて説明をします。
第一弾:テストケースの自動生成
第一弾では、機能の設計書をTDに転記し、テスト観点やテストすべき機能(画面・フォームなど)を自動的に生成することを目指しました。
しかし、インプットである設計書のフォーマットがかなり細かく固定されていました。これによりインプットを用意するのが大変で、AI Readyな情報を作るのが難しいという課題がありました。いくらテストケースが効率的に作れてもこれがボトルネックになるのでは生産性は上がりません。
第二弾:準備コストの削減
そこで第二弾として、準備コストを格段に下げる取り組みを行いました。
具体的には、設計書を人の手で作るのではなく、画面定義書から自動的にAIを使って変換する仕組みを導入しました。これにより、現場からのインプットとして画面定義書を独自のAIに入力し、すぐに準備ができるようになりました。
さらに設計書TD AI Assitantに取り込む機能の設計書の表現もフレキシブルな形にかえています。
今後は設計書のAI変換ツールの実装も予定しています。これにより、TD AI Assitantを利用するための準備がさらに軽減されます。
次の画像が実際に画面定義から変換した設計書のイメージです。画面定義書からTD AI Assitant用の機能設計書を生成しています。
また機能設計書自体の表現方法についてもフレキシブルな感じになり表現力が上がっています。
私たちは、こうした取り組みを日々進めています。実際の取り組みの効果などについては、今後別の機会に詳しくお話しいたします。
SHIFT Evolve AI Test Labもよろしくどうぞ!
SHIFTでは、関連の取り組みを様々行っています。特に、SHIFT Evolve AI Test labというイベントがあり動画をYoutubeで公開しています!ぜひご覧いただければと思います。
生成AIはどうテストを変えるのか (AI Test Lab vol.1)はこちらから
今後ともよろしくお願いします。
ではでは!
(宣伝)私の担当するテスト管理ツールのCATもよろしくお願いします!
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