格闘ゲームから学ぶスクラム
こんにちは。スクラムマスターの佐々木 孝博(すたか#アジャイルフィロソフィア)です。「みんなが笑顔で貢献できるチーム・組織を作る」を自分のミッションとして、24/365でスクラムのことを考えながら生きています(誇張あり)。
そんな私が、「あ、これアジャイルぽい!」「あ、この考え方スクラムマスターに生かせそう!」など思ったもの・思った部分について語ります。記事を通じてスクラム・アジャイルの理解を深めていただければ言うことはございません。
今回は、私が長年やっている『格闘ゲーム』について語っていきたいと思います。
格闘ゲームと私
格闘ゲームの定義はwikiを見ていただくとして、私の格ゲー歴についてまずは記載します。
まぁ要するに、ブランクがあったりするものの、20年以上は触れているということです。このまま格闘ゲームの話もしたいのですが、趣旨が変わってしまうのでこれぐらいにします。次からはどのあたりで「アジャイル・スクラムぽい」部分があったのかの話をしていきます。
守破離
日本の「道」から発生した思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表しているものです。守破離という言葉は、「SCRUM MASTER THE BOOK」にも記載があります。
『格闘』ゲームというだけに、考え方がマッチする部分は多いかなと感じます。
格闘ゲームにおける守破離は、ざっくりというと下記のような感じでしょうか。
セットプレイが癖ついてしまって、「破」難しいなぁと、日々スト5やりながら思っています。自分プレイ動画をみてふりかえりしして・・・とかやろうと思うものの対戦を楽しんでしまう毎日です。
スクラムにおける守破離は、「SCRUM MASTER THE BOOK」から抜粋します。
こうやって見てみると、格闘ゲームのときと同じく「守」→「破」のハードルが高い感じがします。「守」で得た基礎をもとに理解を深くすることで維持すべきところがどこかがわかり、そのうえで独自のものを生み出す必要がある、と。例として、デイリースクラムで考えてみました。
守:15分で実施する。昨日やったこと・今日やること・困っていることを話す。
破:チームみんなの検査と適応の場である(維持すべきところ)
検査できるならファイブフィンガーだけでよくない?(独自の逸脱)
離:ほとんどモブでやってて検査も適応も常にできてるし、朝に時間作るのではなくて1時間ごとにアイコンで報告するのでいいんじゃない?→(やってみて)あ、いいねこれ!ちょっと広めてみよう。
上記の例が唯一の正解でもないですし、チームによっても変わると思います。メンバー間での対話が重要だな、と改めて思いました。
ふりかえり
『梅原 大吾』。格闘ゲームをやったことある人、やったことなくても知っている方も多いかもしれません。彼の著書『1日ひとつだけ、強くなる。』がすごく響いた部分が多かったのでいくつか抜粋します。
まずタイトルからしてアジャイルぽいじゃないですか!
あれ、これってとてもうまく回っているふりかえりに見えてきません?
リズムがあって、小さくともカイゼンがあって、そのカイゼンがチームにとっていい影響となって、以下繰り返す、みたいな。
チームでふりかえりやるのって認めてもらうためとか、成果を出すとかじゃないですよね。自分たちを良くしていくためであり、それが前向きな気持ち(=モチベーション)につながる、というのもふりかえりぽいですよね。
この「発見」がすごくふりかえりの本質とつながってる感じがします。例えばKPTとかでProblemばかりが出て、というのは「勝つか負けるか」にフォーカスが当たっている状態。ふりかえりが前へ進むためのものという「なぜ」を理解し、活動している=「発見」にフォーカスが当たっている状態。
これ、ふりかえりのTryがよくない、と言われてる感じがしました(笑)
「xxxが出来ていない」→「xxxをやる」という意味ないだろそれ、というTryが出てくるのとか、この大局観がなく行動が小さくなっているパターンそのままだな、と思いました。
その他響いたもの
アジャイルの話をしたいのか、格闘ゲームの話をしたいのか、本の紹介をしたいのかわからなくなってきましたが・・・、
スクラムマスターは「コーチング」や、「パワフルクエスチョン」など、視点を変える質問を使うことはそれなりにあると思います。格闘ゲームの本なのに上記みたいな発想が出てくるのすごいですね。
これ、スクラムマスターとしてしっかり刻み付けておいた方が良いと思いました。チームに無理をさせてベロシティをあげることはいいことなのか・・・?
目的が「プロダクトを完成させること」になると、完成した時点でプロダクトは急激に価値が低くなる、と言われてる気がしました。アウトプットとアウトカムの話です。
こういうスクラムマスター(アジャイルコーチ)になりたいと思いました。
最後に
本記事からスクラムについて、ふりかえりについて、新たな刺激となれば幸いです。そして格闘ゲームに興味をもって始めてもらえればもっと本望です。
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