必見⁉建設的フィードバックのフレームワーク3選
はじめに
こんにちは!株式会社SHIFT(以下SHIFT)の能力開発部で、コミュニケーション&リーダーシップ教育を担当している岡田洋輔(ようさん)です!
皆さんは、フィードバックをもらうとき、どんな感情が湧き上がりますか?
きっと、その内容や伝え方によって、心地良さもあれば、時には不快に 感じることもあるでしょう。
そんな経験もあり、もしフィードバックをすることに今まで躊躇や不安を感じていたとしたら、それは決してあなただけではありません。多くの人が、相手を傷つけず、かつ真意を伝える方法を見つけることに苦労しています。
今回は、あなたがその一歩を踏み出すためのカギとなる建設的フィードバックのフレームワークを3つみていきます。
建設的フィードバックのフレームワーク3選
建設的なフィードバックは、単に問題を指摘するのではなく、相手の可能性を広げるための贈り物です。
解決策を見つけて実行に移すための協力と支援を提供することを目的とし、受け手の成長や改善を目的としたポジティブで助けになる情報の提供を指します。
一方、非建設的なフィードバックは、批判的で否定的な内容が中心であり、受け手が改善するための具体的な指針やサポートを提供せず、しばしば個人を非難したり、自尊心を傷つけたりします。
この種のフィードバックは、相手に対して助けにならず、関係性を害したり、受け手のモチベーションを下げたりする可能性があります。
今回お伝えするフレームワークは、あなたのフィードバックが相手を尊重し、かつ建設的な成長につながるよう導くための道しるべ となります。これらを学び、日々のコミュニケーションに活かしてみてください。
1. SBI型フレームワーク
「SBI型」とは、具体的な状況を挙げ(Situation)、その中での相手の行動(Behavior)、そしてそれがあなたや他者に与えた影響(Impact)を述べる方法です。
これにより、相手に自身の行動が具体的にどのような結果を生んだのかを理解してもらい、ポジティブな行動は強化し、ネガティブな行動は修正する機会を提供します。
想像してみてください。あなたがチームの一員として、プロジェクトに貢献したとします。リーダーからのフィードバックが「よくやったね」と一言だけだったらどう感じますか?
もしリーダーが「昨日のプレゼンでのあなたの分析は、クライアントにプロジェクトの価値を理解してもらうのに大きな役割を果たしたよ」とSBI型で伝えてくれたら、その達成感と次へのモチベーションはどうでしょう?大きな変化がありそうですよね。
<ポジティブフィードバックの例>
S (Situation:具体的な状況)
「今朝のチームミーティングで」
B (Behavior:相手の行動)
「あなたが全員に5分前に集まるように伝えたとき」
I (Impact:行動の影響)
「そのおかげでミーティングを時間ピッタリに始めることができて、チームの効率が大きく向上したよ。その積極性はとても価値があるから、ぜひ続けてほしい。」
<ネガティブフィードバックの場合>
S (Situation:具体的な状況)
「今日のプレゼンテーションで」
B (Behavior:相手の行動)
「あなたが資料を配布するタイミングが少し早かったとき」
I (Impact:行動の影響)
「それにより、参加者がプレゼンテーションよりも資料に注意を向けてしまい、メッセージが伝わりづらくなってしまった。次回は、プレゼンテーションが進むにつれて配布するタイミングを考えてみてはどうだろう?」
2. FEED型フレームワーク
次に、「FEED型」です。このフレームワークでは、具体的な事実を挙げ(Fact)、それに基づいた例を示し(Example)、その影響(Effect)を説明し、最後に今後の改善策を提案する(Different)という流れでフィードバックを行います。
例えば、部下が報告書の締め切りに間に合わせることができなかったとき、ただ「締め切りを守れ」と伝えるのではなく、「報告書が期限内に提出されなかったことで、チームの次のタスクが遅れてしまった。次回は、期限の3日前にドラフトを共有することで、余裕を持って品質を確保しよう」とFEED型で伝えることで、具体的な改善策に繋げることができます。
<FEED型フレームワークの例>
F (Fact:具体的な事実)
「今日のタスクリスト作成について」
E (Example:具体例)
「リストには、すべてのアイテムが時系列に沿って並んでいたね」
E (Effect:影響)
「しかし、最も優先度の高いタスクがリストの最後にあったため、チームが重要なアイテムから取り組むことができなかったよ」
D (Different:今後の改善策)
「次回は、優先度に基づいてタスクを並び替えて、チームが最も重要な作業から手をつけられるようにしよう」
3. KPT型フレームワーク
最後に、「KPT型」です。これは特にプロジェクトの振り返りで効果的な手法で、継続すべき良い点(Keep)、問題点(Problem)、そして改善策(Try)を議論します。このフレームワークは、チーム全体で共有することで、みんなが同じページに立ち、次のアクションへと繋げることができます。
たとえば、プロジェクトが終了した後に、チームで集まり「クライアントへの迅速なレスポンスは良かった。しかし、内部のコミュニケーションは少し遅れがちだった。次は、社内のコミュニケーションも迅速化するために、週に一度のチェックインミーティングを設けよう」と話し合うのです。
<KPT型フレームワークの例>
K(Keep:継続すべき良い点)
「クライアント向けの資料作成で、データをわかりやすく視覚化していたね」
P(Problem:問題点)
「ただし、その準備にかかる時間が予想よりも長くなってしまった」
T(Try:次回の改善策)
「次は、データの視覚化にも時間を割り当てつつ、全体の作業時間を計画的に管理してみよう」
おわりに
フィードバックをするとき、もし言葉に詰まって、どのように伝えればいいかわからないときは、これらのフレームワークを思い出してみてください。あなたの言葉が、相手の心に届くよう手助けしてくれるでしょう。
これは単なるフィードバックではなく、相手の行動をより良くするための支援となります。
そして覚えておいてほしいのは、フィードバックは対話の一部であり、相手から学ぶ機会でもあるということです。あなたの真摯な言葉は、相手にとって新たな視点をもたらし、さらなる可能性へとつながるかもしれません。また、あなた自身も、この過程でコミュニケーションスキルを磨くことができるでしょう。
コミュニケーションは、お互いの理解と信頼を深めるための架け橋です。勇気を出してその一歩を踏み出すことで、あなたは相手との関係をより強固なものにし、互いの成長と成功を支え合うことができるのです。
フィードバックを与えることによって、あなたは相手の能力を引き出し、ポジティブな変化を促す力を持っていることを忘れないでくださいね。
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さらに建設的なフィードバックの留意点はこちら
↓↓↓
ヤバいフィードバックをしないための3つの留意点
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