Qwiklabsを活用してインフラの知識を学ぼう!
こんにちは!システムエンジニアの"なお"です。2005年にシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、今年で社会人16年目のサラリーマンです。
本日はインフラを学習することの必要性および、学習するうえでおすすめの学習サービスであるQwiklabsについてご紹介していきます。
※ここでいうインフラとは、情報システムを稼働・運用するための土台となるコンピュータなどの機材や設備、それらを設置する施設、機器・施設間を結ぶ通信回線やネットワーク、ソフトウェア、データなどの総体のことを指します。
なぜインフラを学ぶ必要があるのか
テストエンジニアにとってクラウドやインフラの知識って必要?
テスト技術(テスト設計・テスト実行・テストの自動化)に関する知識の方が大事なのでは?と考えるかもしれません。
もちろんこれらの知識は必要です。
しかし、テストエンジニアとして付加価値を求めるのであれば、同じくらい一般的なアプリケーション、OS、データベース、ネットワーク、セキュリティ全般のインフラの知識も必要になります。
例えば画面系の動作テストを実施して、不具合を検出した場合に、ログやデータベースのデータ等を確認し、発生個所の切り分け(プログラム、データベース、ネットワーク等)は必要になりますし、テスト設計を行うには担当するシステムの設計書や仕様書を読み込み、システムの構成を理解する必要があります。この時にインフラの知識がないとそもそも内容を理解することができません。
テスト自動化を行うにしても、実行するためにセキュリティやネットワークの設定変更が必要なケースがあったりします。その場合もインフラの知識がないと、テスト自動化のツールを実行させることも難しくなります。
そのため、テストエンジニアにとってもインフラの知識は必ず必要になります。
昔はインフラの学習は大変だった
インフラの知識を習得する場合、資格を取るなど机上で学習すること多いですが、私の経験上実際にサーバやデータベース、ネットワークに触れて操作して学習する方が覚えるスピードが圧倒的に早いと感じています。
ひと昔前までは、実際にサーバやデータベースを構築するとなると、実際にサーバマシンを購入する、OSをインストールして設定するなど、IT初心者にはかなりハードルが高かったです。最近では仮想化技術の発達により、自分のPCにフリーの仮想化ソフト(VirtualBox等)をインストールすることである程度サーバ構築が簡単にできるようになりましたが、それでもある程度の知識が必要になります。
現在の主流であるクラウドサービスにおいては、そのハードルが大きく下がり、簡単かつ低価格で実際に操作して学習することができるようになりました。そのサービスがQwiklabsです。
Qwiklabsとは
Qwiklabsは、Qwiklabs社(現在はGoogleに買収)が提供するクラウドプラットフォームやインフラソフトウェアを体験学習できる環境を提供するサービスです。
ラボ(任意のテーマに基づいた学習コマ:30分〜1時間程度の時間枠でできるレベルのボリューム)および、クエスト(ラボの集まり)と呼ばれる単位で、実際のシナリオに基づいたユースケースを元にしたコンテンツで構成された実践的なハンズオンを行い、学習していきます。
2021年06月現在でラボ数593件、クエスト数117件あります。基本英語が多いですが、日本語のものもあります。
アカウントを作成すれば、1ラボ(クエスト)あたり、値段はピンキリになりますが、安いものは1ドル、高いものでも10ドル程度で学習することができますし、ある程度無料のラボ(クエスト)もあります。
クレジットカードの登録も有料ラボの学習をしなければ不要です。
対象のクラウドサービスもAWS、Google Cloud Platform、Azure等メインで使われているところは揃っています。
ここで具体的なラボについて見ていきましょう。
実際にアカウントを作成してログインし、ラボを開くと、以下のような画面が表示されます。
上記はQwiklabsを初めて実施する時に、私がおすすめするラボです。
AWSでEC2と呼ばれる仮想サーバを実際に構築し、セキュリティの設定変更、EC2のサイズ変更、EC2を削除するまでの一連の流れを学ぶことができます。
上記のラボは有料ですが、その料金は何と1ドル(2021年6月27日時点)、とても安いです!1ドル支払うだけで、AWSにおけるサーバ構築の一連の流れを実際に操作して学習できるのは凄いと思います。
画面左側にある、「ラボを開始」ボタンをクリックすると実際にラボが開始されます。
実際にラボが開始されたら、AWSマネジメントコンソールの画面が表示されますので、画面の下にある手順に沿って、AWSの操作を実施していきます。
試しにEC2を作成し、セキュリティグループを更新してHTTPアクセスを許可するところまで実施します。作業が終わるとEC2が作成され、作成したEC2にHTTPでアクセスができるようになります。
下記画面がラボで作成したEC2にアクセスした後のレスポンス結果になります。
終わりに
いかがでしょうか。クラウドに触ったことがないから、とか実際にインフラ構築するのは難しいから、とかはもはや言い訳になる時代になってきたと思います。
実際に画面を操作して、サーバを構築して操作して、間違った時のやり直しも自由と、至りつくせりだと思います。
エンジニアとして価値を高めるうえでも、テスト技術ととも、クラウド、インフラについても学習していきませんか。
今後もクラウド・インフラに関連するお役に立つ情報を発信していければと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
次回はAWSの資格取得に関する記事を書いていければと思います。
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