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標準化に重きを置いたQAの進め方~導入舞台裏編 STEP2~

はじめに

こんにちは。株式会社SHIFTのエンターテインメントサービス部の大和田です。主にゲーム開発のテスト(QA)のプロジェクトマネージャーをしております。

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前回の記事
標準化導入しよう!STEP1:目的意識の擦り合わせ

今回は導入トライアルを進めていくお話をしましょう。

■標準化導入しよう!STEP2:導入トライアル

なんとか3人の弟子たちにも目的について共有することができ、全体の目線が揃った。次はいよいよ実際に標準化してきたマニュアルや作業フローを使ってみよう!と意気込んだのも束の間・・・またしても次の課題が発生してきた。

課題その①:マニュアルをどう使えばいいのか?

ここまで大将のラーメン作りをマニュアルに落とし込み、作業フローも整えた。
しかし、弟子たちはそれをどうやって活用すればよいのかわからなかったのだ・・・
マニュアルを作ったものの使う人への配慮が欠けていた・・・オオワダ痛恨のミス;
早急に現場目線を取り入れるべく弟子たちの意見をヒアリングし、資料の修正に取り掛かるのだった。

「みなさーん!ちょっと意見を聞かせていただけないですか?」

課題その②:役割分担

マニュアルと作業フローには一通りの工程が網羅されている。
大将は今まで一人でやってきていたのだから当然なのだが、今は弟子3人で分担しなければいけない。
もちろん最終的には3人ともが一人で一通りの作業を行えるようになることがベストなのだが、今は役割を分担して行うことの方がよさそうだ。

例えば以下のように分担(仕込み作業は割愛)   
調理係・・・麺を茹でる、スープを温める、具材を用意する
盛付け・・・調理係から上がってきたものと薬味を器に盛りつけていく
注文/配膳・・・注文を取る、ラーメンを配膳する

この役割を定期的にローテーションすることで
3人がそれぞれを習得していくことができます。

「ということで、こんな風に担当を分担してみてはどうでしょうか?」

課題その③:部分的な微調整

実際に試してみると大将独自のやり方が色濃く(それが大将の良さだが)
出ている個所もあり、弟子たちがそれをマネすることが難しい部分が見えてきた。
今後も他の弟子が入門した際にも使えることが好ましいと考え、極力属人化は避けるように、より汎用的な手順に修正することにした。

〇やっておくとよいタスク

  • 資料説明
    資料だけを現場メンバーへ丸投げするのではなく
    資料の意図や使い方について説明する場を設ける。

  • 役割分担
    誰がどこを作業するのかを明確にしておこう!
    もちろんマニュアル作成、作業フロー作成段階で考慮できていれば問題な い。

  • 導入トライアル
    本格的に導入してすぐに完了とせずに、一旦現場で仮運用してみるのが良い。
    使用者目線での課題や改善点が見つかり、標準化の精度を高めることができる。

実際に使い始めてみるとそこから新たな課題が見えてくるものです。すぐに全てを改善しなければならないわけではありませんが、課題がなんなのかを把握しておき、のちに改善活動が行える状態にしておくことは大切です。

今回はここまで。続きは次回
標準化導入しよう!STEP3:そして導入へ
について説明していきます。

※画像はすべてフリー写真素材ぱくたそ


執筆者プロフィール:大和田 龍
インターネットプロバイダーでのCSオペレーター時代にはクレーム処理担当、大手通信機器事業者ではネットワーク機器のテストエンジニアPL経験を経て、2018年にSHIFTへ入社。
SHIFTではモバイルゲームアプリのテスト実行管理や業務改善提案に従事。主に標準化や仕組化に注力する日々を送っている。
好きな食べ物:らーめん、焼肉
趣味:映画鑑賞、散歩、グルメ
自慢:某格闘ゲームで全国大会出場経験あり

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