見出し画像

新卒で入った倍率100倍の大手企業を3年で辞めた私が、当時の自分に伝えたいこと|SHIFTのブログリレーDAY14

ーこの春、頑張るあなたを応援したい!ー

こんにちは!SHIFTの公式note「SHIFTグループ技術ブログ」編集部です。
この春、新社会人になられた方や、転職など新天地でのスタートを切られた方など、今を頑張るすべての方へ(勝手に)エールを贈りたい!
今自分たちがもっているノウハウや経験を、書いてつないで、頑張るあなたに届けたい!そんな、“おせっかい心”から生まれた企画です。

・GW明けから勝負本番!良いスタートダッシュを切りたい!
・新人扱いしてもらえる今のうち!やっておくべきことは?
・みんなが優秀に見える・・・これから大丈夫かなあ。

そんなさまざまな気持ちに、社会人の仲間として、ときには少し先輩として、SHIFTの公式ブロガーたちが全力であなたに伴走します。
少しでも、今を頑張る方の前へ進む力になれますように。
みなさまにご一読いただければ幸いです!《開催期間:5/1-25》

DAY14 新卒で入った倍率100倍の大手企業を3年で辞めた私が、当時の自分に伝えたいこと

◀◀◀ DAY13 
頭脳の格闘技 将棋で脳に汗をかこう! ~ ITエンジニア必見 将棋でスキルアップする方法とは?~ SHIFT将棋部



はじめ

はじめまして、SHIFTで働く牧野です(30代女性)。

テーマは、“新卒で入った倍率100倍の大手企業を3年で辞めた私が、当時の自分にそっと伝えたいこと”です。

私と同じように悩んだり、悶々としているフレッシャーズの人がきっといると思います。どうかその人たちが健やかに暮らせる日々を取り戻せますように。そんな願いを込めて、当時の自分に伝えたいこととしてまとめてみます。

執筆者プロフィール:牧野(仮名)
新卒で入社した大手企業を3年で辞め、小商いを始める。結婚、出産、夫の体調不良などを経て会社員としてのキャリアを再始動。他領域におけるベンチャー企業でオールラウンダーとしての経験を重ね、2023年SHIFTに入社。趣味は深夜のお菓子づくり。

人気企業に入社。配属後いきなり審判が笛を吹いた

大学を卒業した私が新卒で入社したのは、就活ランキングで例年よくみる大手企業。倍率は100倍で、今から15年ほど前だったので総合職の女性社員はまだこれから増やしていこうというタイミングの狭き門に滑り込みました。

大手企業でまず最初に直面するのが「配属ガチャ」です。不安でしたがここは希望通り、重厚長大な海外営業の部署へ。

ですが、たしかあれば新入社員の歓迎会だったか?楽しかった飲み会の終盤、お偉い人の一人に言われたんです。

「女は早く結婚して辞めるのが幸せだぞ」

・・・今なら完全にアウトですね。いや当時も私の心の中では、審判が思いっきり笛吹いてました。ピピ―――――!!!!!両手で「✖」つくって現場に駆けつけてます。

分かってましたよ、男性社会だということは。でもそれをこんなダイレクトに伝えてくるなんてね。相手としては親切心だったのかもしれない。ただ私の中で「ここで頑張っても、人生を無駄にするかもしれない」と強烈に感じました。

今考えれば時代錯誤のこんな発言、聞き流しておけばいいのですが私は真正面から受け止めてしまったんです。帰りのタクシーで号泣したこと、視界がぼやける中で東京の夜景が輝いていたこと、その美しさと失望が入り混じった感情が、私のスタートラインでした。

パワハラと、酒と、社内政治と、書類作成

その後の数年は、今振り返っても人生で一番悶々としていた時期です。まず日々の仕事の多くが書類作成に費やされていたこと。稟議書の書きかた、関係者を通過していくたびに「てにをは」を直して......

出張にいけばとにかく酒を飲む。海外のお客様からふるまわれる度数の高い酒を飲み、私は何回トイレで嘔吐しただろうか。涙目になって「こんなことのために入ったんじゃない」と思ったことを覚えています。

そしてみんな噂話と社内政治が大好き。Aさんは次の異動で出世だの、Bさんがこんな失敗して怒られてるだの、Cさんは海外赴任したけど実質の左遷だの。

その背景にあるのは「評価」です。優秀だとか頭がよくないとか、そういうレッテルを貼って噂を楽しんでいる。社内政治に利用をしている。自分もそういうことを言われているのかな、と徐々に心理的な安全性が消えていきました。

そしてダメ押しは、新しく異動してきた先輩社員からのパワハラ。睨みつけられ、詰められ、何も言えなくなった私はトイレで隠れて泣いて。この時は自分がバカだからだめなんだと思っていました。

自分の価値も、成長も全く見えず、このまま「できない人」という存在にレッテルを貼られていくんだろうなと。社内には相談窓口もあったのに、そこに行くのは負けたことになると。さてどうしたものか。

こんな状況の自分に、15年後の私が声をかけるなら・・・?

視点を、自分から組織へ移す

当時の私はそうした状況を受け、「自分が」選んだ会社を間違えたんだ、とか「自分が」悪いんだ、と自分にばかり目を向けていました。でもね、視点を会社に向けてみましょう。

時代錯誤の発言も、書類作成に多くの時間が割かれることも、社内政治も、パワハラも、大手の企業が抱えがちな問題です。新卒で入った私たちは、当たり前になってしまったものを「問題だ」と認識できる存在。

組織対自分という構造ではなくて、組織の中に私がいて、組織のために自分ができることがなにかを考えてみましょう。

小さなシーンが各所で起こって潜在的に大きな問題となっているのだから、新卒が直面した問題の一つ一つをつぶしていかないと、次の世代へと先送りしてしまいます。

だからこれは人事に相談したほうがいいよ、と当時の私に伝えたいんです。特に時代錯誤の発言、パワハラについては。あなたが悪い、ということではなくて、組織の問題だから。

配属ガチャ、何回でも回したら?

大手には強みもあります。それは部署やポジションが多様で、人的リソースが十分あること。急遽異動となっても仕事は何とかなります。転職と同じぐらい別領域の部署に異動することもできるのは大手企業の強み。

そもそも新卒でいきなり配属された先で相性抜群なんてたまたま当たりをひいただけで、レアなことです。今は得意なことが分からなくても、異動するなかで面白いかもと思えるものと出会えたらいいんだと思います。

仕事内容だけではなくて上司や同僚との人間関係も大事ですから、最初は心理的ハードルが高いかもしれませんが異動先でもオープンマインドで接するように、心を閉じないでねと伝えたいです。

辛い状況に陥っても、それがその会社のすべてではなくて、尊敬できる人、自分を助けてくれる人と出会える可能性は十分にありますから。

ロールモデルを見つけて、外界とのチャネルをつくろう

心を閉じずに人と接し、「こうなりたい」と思える人を身近に見つけられていたら、辞めずに踏ん張っていたかも、と思うこともありました。

だから当時に戻れるなら社内にロールモデルを見つけようと頑張ったことでしょう。一人の完璧な人じゃなくていいのです。この人のここ、あの人のあそこ、って感じで、つまみぐいでロールモデルをつくりあげて目標とする。

結婚や出産を希望するならその都度、働きかたにも影響がでることもありますから理想の「働きかた」を考えておくのもいいと思います。それに近い活躍をされている人を見つけて、話を聞きに行く。

人生は計画通りに進むものではないからこそ、ライフイベントが起こったときに何を軸に決断するのかを自分の中に持っておくこと。これはフレッシャーズのうちからぜひ意識してほしいと思います。

社外にも同じような存在を見つけておくのが理想です。外に飛び出す選択肢ももっておくことが今の時代は自然だし、なにより精神衛生上、健全だから。

出来るだけのことをやってから決断できるように

新卒で入った会社に結局私は3年ほどいました。

パワハラを人事に相談せず、異動もせず、ロールモデルも見つけなかった。今回の記事に書いたことに考えが至らなかったんです。

私は自分が息ができる場所を求めて、少し強引に、「これがやりたい!」ということをみつけて辞めました。ですが、もしも会社を辞めていなかったら。同じ会社で幸せに働くこともできたのでは、とその後も考えることがあって。

だから今回書いたことは同じように悩む人が後悔しないよう、出来るだけのことをやってから決断できるようにと思って書きました。

15年経ってやっと私は「あの決断は自分らしかった」と納得がいくようになりました。それは今、大切な家族ができて、天職にも出会えて、心から幸せだと思えるようになったから。

どんな決断をしても、前を向いていたら大丈夫なんて誰もが言うことかもしれませんが、本当にそうだと思います。自分の可能性にふたをせず、誠実に、賢く、この世を生きていってくださいね。



お問合せはお気軽に
https://service.shiftinc.jp/contact/

SHIFTについて(コーポレートサイト)
https://www.shiftinc.jp/

SHIFTのサービスについて(サービスサイト)
https://service.shiftinc.jp/

SHIFTの導入事例
https://service.shiftinc.jp/case/

お役立ち資料はこちら
https://service.shiftinc.jp/resources/

SHIFTの採用情報はこちら
https://recruit.shiftinc.jp/career/


この記事が参加している募集