静的テスト|JSTQB FLシラバスをイラストベースでまとめてみた3
はじめまして、QAエンジニアの富永です。
本記事ではJSTQB FL(Foundation Level)の概要を初心者向けにまとめていきたいと思います。
JSTQB FLシラバスをイラストベースでまとめてみた1「テストの基礎」
JSTQB FLシラバスをイラストベースでまとめてみた 2「ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテスト」
JSTQB FLシラバスをイラストベースでまとめてみた 4 「テスト技法」
第3回目は「静的テスト」です。
JSTQB FL(Foundation Level)とは
JSTQB FL(Foundation Level)とは、ソフトウェアテスト技術者の入門的な資格です。
「テストとは」から始まって「具体的なテスト技術」まで学ぶことが出来ます。資格試験は年に2回あり、だいたい8月と2月に行われています。
合格率が50%前後なので、テストを初めて学ぶ方にも十分可能性がある資格試験となっています。
ちなみに筆者は勉強を始めて3か月ほどで取得しました。
3.1 静的テストの基本
静的テストとはプログラムを動かさずに実行するテスト(プログラムを動かすテストは動的テスト)
レビュー(手動)と静的解析(自動)の2種類の方法がある
①静的テストと動的テストの違い
以下の要件リスト、仕様書を使ってテストする場合
・静的テスト
要件と仕様を見比べることで、仕様の抜け漏れを見つけることができる
・動的テスト
テストケースを作る時に仕様書だけを見て作ってしまうと、仕様の抜け漏れには気づかない
②レビューと静的解析の違い
・レビュー
人が確認
・静的解析
ツールで確認
3.2 レビュープロセス
計画
レビューの範囲、工数・時間の見積もり、参加者の選定、役割などを決める
レビューの開始
レビューの範囲、目的、プロセス、役割、作業成果物(レビュー対象)、資料などを参加者に説明する
個々のレビュー
作業成果物(レビュー対象)を個人で読み込んでくる
→欠陥、提案、質問などを考える
懸念事項の共有と分析
個々人のレビュー結果を共有し、指摘のあった欠陥についてレビューミーティングを開いて議論、分析、オーナー(欠陥の担当者)の割り当て
修正と報告
作業成果物(レビュー対象)に変更が必要なものについて欠陥レポートの作成と欠陥を修正
※すべてのレビューにこのようなプロセスが行われるわけではない、レビューには簡単なものからしっかりしたものまであり、上記のプロセスは一番しっかりしたレビュー(インスペクション)のプロセスです
①役割
※同じ役割を兼任する場合もある
②レビュータイプ
・非公式的レビュー
・ウォークスルー
・テクニカルレビュー
・インスペクション
③レビュー技法
・アドホック
特に決まりがない
レビューアは作業成果物を順番に読んで懸念事項を識別する
レビューアのスキルに大きく依存する
・チェックリストベース
レビューアはレビューの開始時に配布されるチェックリストを使用して懸念事項を検出
・シナリオとドライラン
ガイドラインを使用して、成果物を読みながらどういう動きになるかなと頭の中で想像したり、別のシステムとデータ連携せずにデータをファイルに書き出したりするレビュー方法。
つまり、「シナリオを用いてドライランする方法」
※ドライラン:予行練習
・ロールベース
様々なステークホルダーになりきってレビューする方法
ユーザーから見て問題ないか、保守担当者から見て問題ないかなど
・パースペクティブベース
基本的にはロールベースと同じだが、違う点は各レビューアの役割でレビュー対象を使ってみる点です。
例えば、テスト担当者ならテスト設計を行ってみる。
運用担当者なら運用計画を作ってみるなど。
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