合格体験記 AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル
はじめに
こんにちは!システムエンジニアの"なお"です。今回は2021年7月に取得した、AWSアークテクトプロフェッショナル(以降、AWS SAP)を取得しましたので、その時の勉強方法について紹介します。今後AWS資格取得を目指す皆様の勉強方法の参考になればと思います。
0. AWS資格とは
Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの専門知識があることを証明する資格です。
AWSは現在多くの企業が導入しており、そのような企業ではAWSの知識やスキルを持つ社員が必要になるため、注目を集めています。
AWS SAPはAWS資格の中で最上位に位置する資格です。取得することでAWSを用いた提案やクラウド環境の設計行う上級技術者として認定されます。
図の赤枠がAWS SAPです。難易度はFoundational(入門)、Associate(中級)、Professional(上級)の3段階に分けられます。私はAssociate (中級)からスタートして資格取得し、今回Professional(上級)であるAWS SAPを取得しました。
※AWS試験を1つ合格することで受験費用50%offの割引チケットを取得できます。私は事前に別のAWS試験に合格しており、割引チケットを使って15,000円(税別)で受験することが出来ました。
180分とタフな試験で、試験当日の集中力も要求されます。そして、何と言っても1回30,000円という受験費用・・・記念受験というわけにはいきません。
1.私のスキルセット
本試験前までの私の前提知識です。
〇保有資格
今回受講した試験範囲に少し関係ありそうなものを列挙します。
・AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(以降、AWS SAA)
・情報処理技術者試験 応用情報技術者
・情報処理技術者試験 システムアーキテクト
〇AWS使用経験
前職で半年程、現在のPJでもAWSを使用しており約1年半ほどです。
2.使用教材
①Blackbelt
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/
→AWS公式のAWSサービス別資料集であり、弱点分野の勉強に使用しました。
②AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き
出した演習問題と詳細解説(以降、詳細解説)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4865942483/rifoundation-22/
→AWS SAPは書籍の参考書が他の資格に比べて圧倒的に少ない中での日本語書籍です。こちらは参考書としてだけでなく、模擬試験問題も掲載されているので併せて使用しました。
③AWS WEB問題集
→メインで使用した教材になります。調べた中でこの問題集が本番試験に一番近いレベルと内容の問題が出ると評判で実際その通りでした。また、1問ごとに回答の正否と解説が出るのもありがたいです。
有料登録が必要で、90日6,000円と結構高額ですがその価値はありました。
④Udemy
→Udemy社が提供する世界最大級のオンライン学習サービスです。AWSについてはオンライン講座と模擬試験と揃っているのですが、私は模擬試験だけ購入しました。模擬試験だけであれば③と比べて1,720円(割引セール中の場合ですが)と安いです。また本番試験と同様試験開始からの経過時間が画面に出るようになってます。
3.勉強方法
受験すると決めてから、以下のように実施していきました。
①模擬試験を解く
まず、Udemyで購入した模擬試験を解きました。目的は勉強スケジュールを考える上で、自分の現在地を見極めるためです。私は上述した通りAWS SAAと情報処理技術者試験のシステムアーキテクトを持っていたのですが、それでも最初は正答率50%程しか取ることが出来ず。如何にこの試験の難易度が高いかを思い知らされることになりました。
※合格ラインは正答率75%以上です。
②合格体験記を読む
ネットで自分と似たようなスキルセットと、家族構成をしている方の合格体験記を検索し、スケジュールの立て方や勉強方法の参考にしました。
(特に子供がいると子供の世話で勉強時間の確保が中々難しいので、どうやって家族を説得したか・・なども)
③スケジュールを立てる
そこから受験までの勉強スケジュールを検討しました。①の結果と②を参考にした結果、2か月くらい勉強すれば合格できるのでは?と考え、以下のような勉強方法と目標と立てました。
4月中旬
模擬試験受験、スケジュール検討
4月末~5月末
勉強方法:弱点分野を中心に勉強
目標:模擬試験の正答率65%を取る
6月
勉強方法:問題集を使って全分野を満遍なく解く
目標:模擬試験の正答率75%を取る
7月初旬~中旬
勉強方法:本番の試験時間を測定して模擬試験を繰り返し解く
目標:毎回正答率75%を取れるようにする
7月中旬~下旬
受験
④勉強開始
まず弱点分野を「3 使用教材」で紹介したBlackbeltと詳細解説を用いて重点的に勉強し、そして問題集を解くという流れを繰り返し実施していきました。間違えた問題については解説をじっくり読んで理解し、また同じサイクルを繰り返し実行という流れで勉強をしていきました。私の場合は弱点分野がはっきりしていたので、そこを克服できれば1カ月である程度正答率が上がるのでは?と考えましたが、結果的に想定通りに正答率は向上していきました。
次に全分野の正答率を上げるために、「3 使用教材」で紹介したAWS WEB問題集を使って全分野問題を解く→間違えた問題については解説をじっくり読んで理解する→再度問題を解くというサイクルを繰り返し行いました。AWS WEB問題集は6月末には正答率90%程度は解ける状態になるまで繰り返しました。
⑤模擬試験を解く
本番と同じ180分の制限時間を設定して模擬試験を解いていきました。AWS SAPは試験時間180分と試験時間が長いことに加え、1問あたり約2~3分のペースで解く必要があるのですが1問当たりの問題文が複雑な上にかなり長く、問題を解くのにかなり時間がかかります。そこで本番の時の時間配分をつけること、180分の長さを体感することを目的に実施しました。
⑥受験
前日は10時半くらいには就寝し、体調を整えて当日を迎えました。試験中は分からない問題はどんどん印をつけて飛ばしていき、後で見直せるようにしました。
前半は集中できていたのですが、後半になると疲れも出てきて、集中力が落ちてきていると感じたので、特に見返すように心がけるようにしました。
Udemyで180分集中することには慣れてきていた為、最後まで集中して取り組むことができました。
結果的にはギリギリではありますが1発で合格することが出来、嬉しさとともにホッとしました。因みにですがAWS SAAを受験した時は2回失敗しています・・・。
4.合格のポイント
今回資格取得のため、2~3か月程勉強してきましたが、その中で私が感じた合格のために必要だと感じたポイントを挙げておきます。
①事前に下位資格を取得する
本試験を受験する前に、まずは下位資格であるAWS SAAを受験し基礎固めをする必要があると思います。AWS SAPはAWSサービスを答える試験ではなく、AWSサービスを組み合わせ、いかに顧客に適切なソリューションを提案出来るかが求められます。
なので、AWS SAAに合格できるAWSサービスと基礎的なIT知識(応用情報技術者レベル)がないと、AWS SAPは最初問題の意味すら理解できず、合格までに相当な時間を要することになると思います。
②無理に高得点を目指さない
AWS試験は基本的に合格ラインの点数以上とれば合格となり、100点を目指す必要はありません。にもかかわらず、仕事が忙しい中で高得点合格を目指して勉強に時間を掛けすぎることは非常に勿体ないと思います。
事前に試験の合格ラインを確認し、毎回合格ライン以上の点数を取れるようになったのであれば、その段階で受験するべきであると思います。
③有効な参考書・問題集に投資を惜しまない
資格全般に入れることと思いますが、短い期間でスパっと勉強してさっさと合格したほうがいいと思います。何千円かの投資を惜しんで知識習得に時間をかけてしまうことで、勉強期間がどんどん長くなってしまうのは非常に勿体ないですし、会社からの評価も上がらず、その結果として仕事のチャンスも逃してしまうことになると思うからです。
多少高くても有効な参考書・問題集を揃えて勉強し、できるだけ短い勉強期間で合格するほうがいいですし、資格を取得することで仕事のチャンスも増えていき、投資効果が何倍にもなって返ってくると思います。
私は今回「3 使用教材」で紹介させていただいたものは全て購入しています(Blackbeltは無料で閲覧できます)。それなりに金額はかかりましたが、短時間の知識習得に大変に役に立ったことに加え、予定通り合格できたので良い投資だったと思います。
さいごに
今回は AWS 認定プロフェッショナル資格の合格体験記ということで資格取得時の勉強方法と合格のポイントについてご紹介させていただきました。
今後も自分のキャリアアップを目指し、日々勉強していきたいと思っています。
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